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恋愛観:Q インタビュー

つれづれつづり 恋愛観 最終回
今回は趣向を変えて対談形式です。お相手はもちろん現在恋愛関係にある男性です。
過去の記事で何度か登場してきました彼に、つれづれつづりに綴ってきた内容や恋愛観、二人の関係について聞きました。

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――今回はご協力いただきありがとうございます。個人を特定できない範囲内で自己紹介をお願いします。
「皆様はじめまして。酒と音楽とセックスをこよなく愛するしがないアラフォーです」
――この企画開始前に少し相談させてもらったことがありましたが「つれづれつづり」についてどう思いましたか?
「各種SNSが発達して短文化が進み言葉に浸る機会が少なくなっている現在、他者の想いに触れることができて本当に嬉しいです」

――匿名ということが前提になっているものの、最終的には私とバレているわけですが、そんな中で恋人の過去について触れるというのは嫌ではなかったですか?
ちょうど前回のつれづれつづりで元カレに対するスタンスの違いでケンカになったエピソードを書いていましたので気になりました。
「嫌ということは全くなく、純粋に(僕の彼氏ではない)他者としての008の歴史と現在を知ることができて、それはとても新鮮だったし興味深く拝読したかな」
――改めて考えると自分の内臓を曝け出す感じでちょっと恥ずかしいですね。
「普段自分から語ることは少ないしね」
――あまり胸を張れるような過去でもないですし、成果物としての今だけあればいいのかなというか。あとこういう企画に乗っておいて何ですが、自分の事を話すのって得意じゃないんですよね。
「恥ずかしいのは当然だと思うし、でも僕は008の現在を構成している過去が知れて嬉しかったよ」
――なお、のろけだなと感じたところと下ネタは公開時黒塗りになりますのでよろしくお願いします。
「……留意します」


―― 一応この対談?の意図の一つに「一方だけの言い分はちょっとアンフェアかも」という思いから弁明の機会を設けたかったんです。何かご自身に関する記述の事で異議とかそういう類のものはありますか?
「異論は特にないというか、その記述は、008は僕をこんなふうに捉えていたんだという事実だよね。それは僕がとやかく言う必要も資格もないただの視座の違いでしかなくて、僕はそれを参考にさせてもらうのみだし今後に生かして……いけるんだろうか今更僕は」
――たとえば平成編の最終回であなたの事を「だらしがなく子どもっぽくて大酒呑みの不摂生だが、素直で優しい、懐の広い男」と紹介しましたね。
「もうそれはその通りだとしか。果たして僕の懐が広いかどうかは疑問だけど」
――お財布の話じゃないですよ。
「重々承知しております」
――なんていうか、あれだけ好き放題書かれてさっきのようなコメントを残せるっていうあたりが広さを感じますよね。私だったらぶち切れて修正を要求しますねきっと。
「うーん、好き放題という気も全くしなくって。あれはちゃんと抑制された文章だったし008の中ではこういうふうに感じていたんだという気付きもあってそれは自省すると同時にやっぱり嬉しいよね」
――だらしがなく子どもっぽくて大酒呑みの不摂生。
「申し開きのしようもございません(きっぱり)」


――さて、今回の恋愛観についての話に進みますが、色々付き合っていく中で価値観や恋愛観の相違などを感じた事はありましたか?
「最初は勿論。エピソードにもあった過去との接し方もそうだし、セックスに対するスタンスもそう。あとは食に関する部分は大きかったよね」
――食欲性欲と三大欲求のうち二つというのはかなり大きいですね。
「それでも僕の中では別れるという選択肢は全くなくて、どうすればこの関係を続けていけるのか、を只管に試行錯誤していたような気がする」
――そこがなんだか申し訳ないなと思っていて。どちらかというとそちらのスタンスを変えてもらったり我慢してもらったりっていう事の方が多かった気がするのですが。
「他者との関係なんて価値観を擦り合わせてナンボだと思ってるし、自身の中で違和感が生じなければそれは我慢してるとは感じないかな。無理してるつもりは毛頭ないよ」
――聖人か何かか?
「性人です」
――やかましい。
「やっぱり自分の中でセックスの占めるウェイトってのは大きくて、逆にそれは008を悩ませた部分な気はするんだよね」
――正直そうですね。もちろん嫌っていうわけではないんですが、そういう事だけになっちゃうのは怖いと思っていた頃もありました。
「無論それはその通りだと思うし、それを乗り越えて今まで関係を続けてくれてるのはありがたいと思うよ」
――関係というのは肉体関係?
「恋愛関係!!カラダだけは俺も嫌だ。というか感情を伴っている行為ってとても幸せだと思うの」


――かなり長いこと付き合っていますが、ここまで続けられた要因というのは何だと思いますか?
「うーん、008の懐の深さ?なんだかんだ言いつつ見守ってくれてるとことか」
――懐の深い同士……。
「僕らは同棲もしてない訳で、そうすると互いを繋ぎ留めるのは互いの想いでしかなくって。だから本当に感謝してるよ」
――ノロケですね?
「まぁ008はツンデレだしね」
――ツンデレツンです。
「最後はツンになるんかい!」
――心を許すと改めて冷たくなります。
「それは難易度が高い……」
――かなりのハードモード(マゾ)ですよ。これは。
「それを一人でクリアできる自信は皆無だけど、なんだかんだ言いつつ協力プレイで難易度下げてくれるから好き★」
――攻略本、5万円で売っていますよ。
「カラダで払います!!」
――臓器売れ。
「お酒飲めなくなっちゃう!」
――良い機会ですよ。


――前回ジンクスについて書きましたが、恋愛においてそういうのって何かあります?
なければ好きになる人の特徴とか傾向とか。
「ジンクスは特にないんだよね。一応これまではメガネと年下が多かったけど年齢差もバラバラで。ただ、共通するのは自分の価値観/世界観を強く持っているってこと。僕はその他者の未知の世界に触れるのが好きなんだと思う」
――やはりメガネですね。で、最終的には振られるというと聞きましたが、そういうところも似てました。
「そう、己の矮小さに振られたこともあったし、逆に相手の世界を覗き込んだら深淵が深すぎて疲弊しちゃったこともあったかな」
――ニーチェか。
「いやでも、本当にアレはやばかった」
――感受性が豊かなんですね……。
「自覚してる……。若かりしときは特に、相手とがっぷり四つで立ち合うことしか知らなかったから」
――今はそうではないと。
「どうしようもなくなったときに、小休止を挟むことは覚えたかな」
――私が何か言うと「はい」って言って終わらせたりとかですか?
「……記憶にございません」
――その場をおさめるためだけに適当に言ってるんですね?
「決してそういう訳ではなくってただもう少し多角的な観点から…」
――言い訳は聞きたくない!!
「いやほら、視点を変えることで新たな道が拓けることもあるやん?」
――視点を変えた結果、部屋は綺麗になりましたか?
「……努力するようにはなりました」
――そういうところだぞ。

――という事でそろそろまとめさせていただきますが、最後に何かあればどうぞ。
「僕は恋愛なんて真も偽もなくて、ただ最期まで続けばそれが本当だと思ってるのね。だから願わくばこれからも末永くこの関係を続けていきたいし、そのために必要な努力はしていく所存。それだけ008のことは大切に想ってるよ」
――ありがとうございます。こちらこそ末永くよろしくお願いします。とりあえずお酒はほどほどにしてくださいね。
「……善処します。」
――遺言はこれで終いか?
「■■■■■■■」
――下ネタかよ!
ありがとうございました。



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結局全体的にノロケになってしまった感じは否めませんが、恋愛観も強固なこれというのはさほどなくて、その時々状況に応じて変わって、試行錯誤が次に活かされていったように思います。次の機会がないことを祈りつつ。


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