_002恋愛観_ヘッダー_190929_0001

バラード 第1番 ト短調,Op.23.

恋はワタシを綺麗にした
恋はワタシを強くした
恋はワタシに涙を与えた
恋はワタシに絶望を教えた

誰かがワタシにいった
「キミは恋多き女だよね」と

それにワタシは申したい
「恋をしないで生きられる人なんているの?」と

お付き合いの数だけ数えれば
60数人の殿方との人生を歩んできたワタシにとって
誰かに恋して成就しなかった数なんて
それこそ数え切れないくらいの恋の物語がある

本当に恋していないと生きていられないのかもしれないな
なんて本気で考えたこともある

でもふと思う
「誰かに恋するってなんだろう?」と

人を愛するということは
曲がりなりにも齢40を超えた人間なので
きちんと自分の言葉で伝えられる

だけれど「誰かに恋すること」だけは
今の時点で答えられないし
それこそワタシがロマンスグレーでブイブイ言わせる輝かしき未来を向かえるその時にも
きっと説明できていないのだろうとおもう

話は変わるがワタシは本当に仕事が大好きで
仕事の無い人生なんて考えられないと言うくらい
寝食を忘れて没頭できることの一つだ

愛情や友情、自身の趣味を超えたところに
仕事熱があると言っても過言ではないと自負している

だけれどもその仕事熱を簡単に奪うものがある
それが「恋」

ワタシから集中力を奪い
ワタシからタフネスを拭い取り
ワタシをただのでくの坊にする

厄介で近づきたくなくて避けているのに
ある日突然向こうからやってくる
それが「恋」

誰かがワタシにいった
「愛は憎しみに変わる」と

ワタシの中ではそう思わない
憎しみに変わるのは恋だけだから

愛は、これが愛だとワタシが決めた関係性では
決して憎しみに変わらない
時折バーでの話の種に失った愛を面白おかしく誇張して話すくらいで
ワタシの中では愛は永遠に「愛」なのだ
もちろんそんな関係簡単には入らない
だからこそ手に入れたと思ったら全力で守りたいとおもう

対して「恋」は簡単に憎しみに変わる
無関心にもコロっと変わる
だからこそお手軽で簡単でわざわざ手にする価値もなくて
ワタシにとっての人生では本当に本当に
無用の長物なのだ

だけれど気付けば「恋」はワタシの心の奥に潜み
すべての優先度を超え一番になり
ワタシをまた
誰かを憎みそしていつか許さないといけないという困難なループに
気付けばハメてくる

たとえばワタシが死のうとも
あなたはなにも感じないだろうに
それでも刹那でもいいから
「あんなやついたな」と思い出してくれることを
心のどこかで期待してしまう

それがワタシにとっての無用の長物

「恋」

そして今日もワタシを狂わせる

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「恋愛観」最後の回に添えて
ワタシにとって「恋愛観」というテーマは封印されしパンドラの箱かもしれないなと強く思いながらも、どこか懐かしく最高で素敵な振り返りの時間でした

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