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緩和ケア病棟入院からの3週間

骨転移した癌の痛みがあまりにひどく、夜ほとんど眠れなくなってしまった母は、11月24日に入院しました。
それから3週間。お腹から痛み止めを常に入れた状態で、あまり痛みを感じることなく病院のベッドで過ごしています。
この3週間、良いこともあれば悪いこともありました。

■良かったこと
・母の、「こんなに穏やかな時間がまた持てるとは思わなかった」という言葉。痛みが軽減できて本当に良かった
・母が、「毎日来てくれてありがとう。安心できる」と言ってくれること
・小4の娘が、「おばあちゃんが病気でつらいけど、おかあさんはもっとつらいよね。おじいちゃんのこともかんがえなきゃいけないしね」と、私のことを気遣ってくれることと、娘の成長を感じられること
・沢山の親戚が母に会いに来てくれることと、それを喜んでいる母
・病院の方々がとてもやさしく、安心できること

■悪かったこと
・自分のバセドウ病が再発。そして、「一生治ることはありません」と言われたこと。病気のおかげで、結構体と心がしんどいこと
・父が、大腸がんの疑いが濃厚になったこと(精密検査の結果、癌かもしれない…と、大きな病院への紹介状を貰う)
・仕事の予定をいくつか断念したことと、そこから生じる不安

これを書いていて、良かったことも多いのですが、父の大腸がん疑いは…(これは今日分かったのですが)さすがにダメージが大きく、自分の気持ちをどう持っていけばよいのかわかりません。まあ、今日の今日なので。

何かで読んだ、「体は借り物」という言葉。この世に魂をいただいて、そして体をお借りしているのだから、いつもいつも万全というわけにはいかないし、借りられていること自体とてもありがたいこと。

そう思うと、病気で体の調子が悪いことは仕方ないと受け入れられるし、この世での命が消えることも、「楽しい時間を過ごさせてもらってありがとう」と、受け入れることが出来そうな気がします。(きれいごとかもしれませんが…、でも、今はそう思おうと思う)