見出し画像

面影の中にある暖かいぬくもり

私を縛っていた言葉は
いつかの、あの日の、あなたの言葉

その言葉に縛られたままで
恐怖は永遠に対人に向けられていた

ある時、その言葉から抜け出したくなって
思い切り叫んでみた

誰かをあなたにしたくなって
あなたの面影を重ねながら叫んでいた

もう私を縛らないで
もう私はあなたから監視される恐怖から
抜け出したい

抜け出したいのよ

叫んでいた
心が壊れるほど
叫んでいた

1人になる怖さと
監視される怖さと
でも、あなたでなくていい
あなた以外の人は暖かかった
あなた以外の人の手のぬくもりは
ありがたかった

涙が溢れた
本当のぬくもりに触れた時
涙が溢れた

これでいいんだと私の腹はうなづく
息ができると私の腹はうなづく

身体が大きくもたれかかり
手のぬくもりは
腹の底で広がっていった

そこには見守る母がいた
もう、私を監視する恐怖はないと
母胎は言った

私は自分の両足で
足の裏を感じながら
そこに力強く立ち

私の強さは私を支える
私は私のままでいい

そこには見守る母がいる
私を支える母胎の強さを受け止めていた

母は母であり
母は大地であり
母は海であり
母は大河であり
母は太陽であり

暖かいぬくもりは私の中に生きて
全て無く
存在は実在としてそこにある

生きる
私のものとして

気にいってくださったら、サポートお願いします