範例(ベタ)から読み解くテーマ論【第2回】

こんにちは。現代文講師の小池です。前回は、「無知の知」「超越論的存在」「メタ~」の"三部作"を公開しましたが、これらはみな、西欧哲学の礎石ともいえる、古代ギリシャ哲学にかかわるテーマでした。まだお読みでない方は、今回アップするこれまた"三部作"をより深く理解するための前提となりますので、ぜひ目を通しておいてください。

 さて、今回扱うのは、「人間中心主義」「心身二元論」「近代合理主義」。どれも、入試評論文頻出テーマである〈近代〉についてイメージを持つうえで、とてつもなく重要な内容となります。古代ギリシャ哲学(以降)の考えた〈人間の卑小性〉に対し、近代人たちはそれをどのように捉え直していったのか――そんなところにとりわけこだわって読んでほしいと思います。

 なお、このシリーズはすべてそうなのですが、とりわけ今回配信のうちの「人間中心主義」は、膨大な量の情報をかなり強引に圧縮していますので、学問的には「んん~?」「いやいやいやいや笑」という箇所がどうしても出てきてしまいます。あくまで入試評論文を読解するための方便であるとご理解ください。ただし、もし書かれている内容に少しでも「お…おもしろいかも…」と思えたら、ぜひ、大学に進学してから、授業や書物を通じて、当該テーマを扱う真の学問を知ってほしいなと思います。そして、このプリントに書かれてあることなど木っ端微塵に論破してしまいましょう!


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