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#一日一詩 2022年3月のまとめ

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2022年3月のまとめ
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#自由詩

【一日一詩】 アタイだし

生まれたての太陽 光を浴びて起きたのも 山の向こうから 渡ってきた鳥を見たのも 空に浮かぶ…

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【一日一詩】 宴の口

今宵の宴は夕暮れと せせらぎつまみに お猪口つぎ 檜舞台に舞う子らの 指先見つめ かた膝をつ…

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【一日一詩】 北の顔

冷たくて寒い北の国には 熱くてあったかい 大きな顔が似合う 待ちわびた春の太陽みたいな …

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【一日一詩】 ラクシテ

大きな口を開けて 眠たそうに目を細めて 寝そべって耳を回して ラクシテいいよ ラクシテいこ…

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【一日一詩】 たまにわ

たまには行ってみようよ 庭の中にある遊び場へ 球みたいに走って転んで バカみたいにはしゃい…

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【一日一詩】 そのクニは生き抜きにくい

出る杭は打たれる 出過ぎた杭は引き抜かれ 出しゃばる杭は封じられ 引き抜きにくい杭になれば…

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【一日一詩】 風曜日

月が満ち欠けするように 火が燃え続けるいくように 水が流れ続けるように 木が枝を伸ばすように 金が輝き続けるように 土が形を変えるように 日が昇り沈んでいくように 形を変えて流れ 大きくなったり 小さくなったり 伸びたり 縮んだり 浮いては沈み それでも輝きながら 燃えたぎる今日の日を 風曜日と名付けよう

【一日一詩】 あきたころに

もう一度あの日に戻れたなら 飽きることなく一日中 石ころを蹴飛ばしているだろう 夕焼けが河…

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【一日一詩】 森は青いか

夜が明けてもまだ暗い森 風だけが静かに通り抜けていく けもの道を辿ればどこからか 生命の鼓…

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【一日一詩】 ロックを掴め

砕けぬ岩を砕いていけ 砕けた岩を手にとって 魂の叫びを聞いてみろ 拳を握りしめ 掴めロック …

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【一日一詩】 二足のわらじ

二足のわらじを都度履き替えて あっちの商売こっちの商売 表の顔と裏の顔 悪党退治をしたかと…

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【一日一詩】 静か

それは怒りなのか 奥深いところに沈めていたのは それは憎しみなのか 長い時をかけて重ねて…

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【一日一詩】 今は白い

無垢な心もいつしかは 何かの色に染まるもの それがいつのことか 何によって色づけられるのか…

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【一日一詩】 放射点

放たれる光が映す影 焼き付けた幻の投影 光によって与えられる命 レンズは封を切り 見るものを吸い込んでいく 一点から無限数に放射する命 吹き込まれる言の葉 躍動する光と影のやり取り 闇の中でのみ輝く命