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何を語るとして 千夜一夜の物語 今宵の話はまた 夢か真か幻か 巨人を倒した鼠 千里を駆け…
光を浴びた舞台の端で 隙を伺い息を潜める 闇との境目を綱渡り 日向を見てもわからぬものも …
我ら使われし者 この世に儚くも つかの間の生命 授かりし定めは 人に依らずあり 仕えることな…
真っ白なキャンバスに刻む 鋭いエッジの効いたスラッシュ 削りとる張り詰めた時の対峙 一寸…
空高くなり鳥舞う秋に 想うかの川流れる時の 止めるは叶わぬ切なさよ 山近くなり雪舞う冬に …
軒先に並ぶバケツの漬物石 人気ない冬の町で知る生活の匂い アスファルトの道ではわからぬ足…
のびーるのびる 両手をいっぱいにのばそう のびーるのびたら あの木にぶら下がろう ぼくのびーる きみのびーる のびーるのびる 背中をいっぱいにのばそう のびーるのびたら あの雲にぶら下がろう パパのびーる ママのびーる のびーるのびる 足をいっぱいにのばそう のびーるのびたら あの星にぶら下がろう おばさんのびーる おじさんのびーる
すりガラスみたいに曇った窓から 差し込む朝陽の眩しい光 広がる冬の草原を朝霧がおおっている…
咲かせましょう花を 吹かせましょう風を あなたのために あなただけのために 花の似合うあな…
晴れるや晴れろや あしたを迎えにいこう 今日は雨でもきっとあしたは 天気予報は曇りのち雨で…
私を映す雨が降る 悲しい目をして涙をこぼす 広げた波紋が重なって きっと誰かを探してる 雨…
月の上を歩いてみる 女神の背中を追って 真っ暗な夜と 真っ白な昼 グラデーションのない 裏と…
さまよう心はさだまらず 風の吹くまま気の向くまま 誰かに流され 何かにさお刺され あっちへこ…
居眠りをしていた 心地よい揺れに誘われて ふと気づけば 乗り過ごした停留所 雨の中に流れていく 降りるはずの場所 遠ざかっていく 後戻りはできない 考え事をしていた 先のことの心配か後悔か ふと気づけば 降りたっていた停留所 バスの姿が小さくなる 知らない場所 歩き出した 自分の足で踏み出す