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#一日一詩 2022年3月のまとめ

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2022年3月のまとめ
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2022年10月の記事一覧

【一日一詩】 霧を抱く

思い切り抱きしめても 手ごたえのない毎日 霧を抱いたように 掴んだつもりが また消えていく …

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【一日一詩】 持ち合わせ待ち合わせ

欲望を持ち寄って ぶつけてみれば ふたつは溶けあって混じりあって 愛を生み出すのか それとも…

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【一日一詩】 月の眠る場所

夕暮れの向こうに消えていく 月の影を追っていけば 静かに優しい森の中 そこは月の眠る場所 …

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【一日一詩】 反芻の時反省の時

夢の中で昨日の事を思い出し 目が覚めて吐き出す 後悔は繰り返して消化され いつしか無くなっ…

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日曜日の夜こそ

寂しい気持ちが湧いてくる 日曜日の夜こそ遊びたい あした昇る太陽が 希望の光になるように …

5

【一日一詩】 スタンドカフェ

バス停のそば ビルの入り口にあるカフェ 小さなカウンターと 一組のイスとテーブル 朝陽が差し…

8

【一日一詩】 夏の欠片

バス停のそばに落ちていた 夏の欠片 刈り取られた草 落ちてきた実が残した種 焼けた肌に残る白い線は もう少しで消えていくの あとちょっとだけでいいから 夏の欠片 風に飛ばされないで 持っていかないで 虫に刺された赤い跡も 気がつけば消えているの 忘れてしまっていいのかな また風が運んでくる日はあるの 夏の欠片が小さくなっていく

【一日一詩】 アデイオブザデイ

特別な毎日の中の なんでもないただの一日 今日こそが特別な一日 その日だったのだと ただの…

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【一日一詩】 丁字路

行きついた先は丁字路 右にいくか左にいくか それとも元来た道に戻るのか あるいは立ち止まっ…

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【一日一詩】 スプラッシュアワー

泡がはじけたように弾むあの子 その瞬間 そこだけ無重力になっていた チェック柄のスカートが…

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【一日一詩】 キミの字

キミの字をボクは知らない 親指で打った活字しか 見たことがないから どんな字を書くのかな …

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【一日一詩】 四角い風

吹き飛ばせ四角い風 大砲の弾のように どーん どーん 四角いビルにぶつかって 四角い窓を揺ら…

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【一日一詩】 板割り重い槍

撫でているだけじゃ いたわれない どこに狙いを定めて 真をとらえるか 硬い心を開いてこそ い…

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【一日一詩】 愛と優しさ

優しさは時に残酷な顔をして 心のヒダを撫でてくる 痛いけれども心地よく しかし傷つきながら 受け入れてしまう 愛と優しさの間で 揺れている 愛は常に遠くから熱を放ち 冷えた心を暖める 決して近づくことなく しかし離れることもなく ただそこにある 愛と優しさの間を 泳いでいる