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#一日一詩 2022年3月のまとめ

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2022年3月のまとめ
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2022年8月の記事一覧

【一日一詩】 はじまりの夜に

たとえば星が星に出会う確率よりも 私があなたと出会う確率は高いのかな はじまりの夜に思う …

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【一日一詩】 望遠鏡の向こう

何が見えるの 何を見たいの 何が見つかるの 望遠鏡の向こうに光る 星達が語る 遠い昔のストー…

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【一日一詩】 雨男のうた

飽和状態の泣き出しそうな空 引き金を引くのはおれ 天を仰いでウインクすれば 溢れ出す水は一…

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【一日一詩】 カメラおじさん

シャッター押して何十年てな顔して にっこり笑ってハイチーズ その歯茎まで見える笑える顔 つ…

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【一日一詩】 マミムーン

今夜の月はマミムーン やわらかい風がお似合いさ 薄くなっていく 夏の終わりの空に浮かぶ マ…

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【一日一詩】 忍者走る

音を立てずに横走り 街の隙間を駆けていく あいつはきっと忍び者 人差し指を鼻に当て しゃが…

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【一日一詩】 夏休みが 終わる

夏休みの宿題なんて 片付けてしまえば 夏も終わるって 思ってたから そのままにして 見ないふりして それでも終わりはやってくる 砂時計のように 最後の一粒が落ちてしまえば ほらおしまい その時に気づくのさ 時は止まらない 季節はいつも流れ ある日突然 はいおしまいって ウインクして去っていく まだ真っ白なノートに たくさんの思い出 書きとめておけば よかったのかな 夏休みが終わる

【一日一詩】 一瞬の微笑み

あの子が見せた 一瞬の微笑み いつも無表情で ただ前を見ていて 何を求めるでもなく 真っ直ぐ…

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【一日一詩】 お天気ガール

今日の気分はどうだい 曇った空でも心の色は いつも青空お天気ガール 秋のはじめに吹いた 爽…

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【一日一詩】 あせっていこう

暑い日だってさ もう日は昇り 青空が広がっているし 風も止んだ 時計を見ればこんな時間 あせ…

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【一日一詩】 馬鹿牛

馬のそばに鹿 鹿のそばに牛 牛のそばに馬 うましかうしうま しかし うまか しかし ましか う…

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【一日一詩】 羊が空を飛ぶ

あの空を目指すのだ あの高い高い空を 博士は指差して言った 羊たちは歩き出し やがて走り出…

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雨の橋に立て

流れる川は茶色く濁り この世の不平不満を巻きとっていく 雨は全てを洗い流し この世の理不尽…

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【一日一詩】 西の昇り竜

天高く白い息を吐く 西に沈む夕陽を背に 竜は地から飛び立ち その身を捧げる様に 空気と交わり消える 森と大地を揺らす響 霧に包まれる社の鈴 拝む者達畏れる者達 時を飛ぶ西の昇り竜