TES vs RAの感想(LPL 2022 Summer W7D3)

はじめに

対戦相手のRAは今年のSummer Seasonが始まってから苦境に立たされています。
去年は総合成績3位で終えるほどの実力を見せたRAですが、今年に入ってから徐々に調子を崩し、RA発足以来最大のピンチに陥っています。

若手midのStriveや、元TESのyuyanjiaを始め経験も実力もあるメンバーを揃えているはずですが、やはりメタの急速な変化についていけずBAN/Pickの時点で差をつけられてしまっている印象です。

頼みの綱のiBoyも沈黙しており、今のこの状況を打破するのは大幅なテコ入れが必要かと思いますが既にSummer Seasonも後半戦に突入しようかというところ。ここから立て直すには非常に厳しい状況であると思います。

一方のTESですが、今日の試合に勝利すれば早くもプレイオフ進出確定となります。
V5やJDGとの熾烈なトップ争いに食らいつくべく今日の試合は勝って終わりたいところ。早速試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

まずはBAN/Pickから。

JackeyLoveと言えばDraven

RAはmidの女王に君臨するTaliyahを起点にKalista、Amumuのbot duo。そしてTianの得意チャンピオンであるViegoを取り上げ全体的に中盤よりの構成になった印象ですが、いささか寄せすぎている感があります。

一方のTESはDraven、Renataの超攻撃的botレーンでRAを迎え撃ちます。Poppy、TrundleとBANされてしまったので最近Tierを上げてきているViを選択。

ゴアドリンカーは全体的に防御力が上がった影響であまり元気がありませんが、その代わりディバインサンダラーとアイスボーンを購入出来るチャンピオンのTierが上がってきており、Viもその恩恵を受けているチャンピオンの一人であると言えます。

そしてKnightと言えばSylasという事でDravenに頼らず自らもキャリーする準備は万全です。AmumuにViego、そしてTrynと奪って嬉しいウルトが多数揃っているのも良い感じです。試合の方見ていきましょう。

動画の3:16~。こういった集団戦はRenataの得意分野です

試合は中盤戦、バロン前の視界をクリアしに来たRAの布陣が必要以上に密集していたスキを逃さず、すかさずViが突っ込みます。

当然ながらRAも先陣を切ってきたViを落とすべくフォーカスを集めますが、RenataのウルトとWでTESのバックラインが火力を出し切る時間を十分に稼ぎます。

後ろからGnarも合流し一挙4キルとバロンを獲得。ここまで五分だった試合展開を一気にTESへ引き込みます。

動画の4:06~。Taliyahに突っ込むだけの簡単なお仕事

試合は4体目のドラゴンファイト、急いでドラゴンだけ確保し撤退するつもりのRAをTESは逃しません。

Viがウルトで先陣を切り、今度はRenataのWが間に合いませんでしたがTaliyahの足を止めさせるだけでも仕事は完了。RAの構成はディスエンゲージが非常に難しいので一度こちらが有利な状況で戦闘を仕掛ける事ができれば後は順番に倒していくだけです。

ここで力尽きたRAは残りのバロンバフを用いたTESのタワーシージを受けきれずそのままネクサスを破壊されます。まずは1勝を挙げたTES、次の試合に行きましょう。

2戦目

ViegoとSylasのコンビは勝利の方程式になりつつあります

中盤に寄せすぎたと思ったのかRAはApheliosを1st Pickし、iBoyに全てを託す構成を取ります。
botだけを見れば悪くなさそうですが、Xin ZhaoやVladといったあまり今のメタではないチャンピオンをPickしているところが、RAの今の苦しい状況を物語っているのかもしれません。

対するTESですが、Tianと言えばViegoと言っても差し支えない程定番となったPickから、KnightのSylasでゲームを破壊する準備は整いました。

中盤に火力を出してくるチャンピオンが多いRAに対抗すべくbotにはEzrealを選択。RAのCCが薄いことも相まって相性は良さそうに見えます。試合の方見ていきましょう。

動画の8:30~。既に試合が終わりかけています

試合は1体目のヘラルドファイト、序盤で優位を取ったTESが先に触る中RAも距離を詰めてきますが、サモナースペルがないVladでは勝負になりませんでした。

LeonaによるXin Zhaoへのイニシエートから戦闘が始まりますが、TESのフォーカスに対してRAは川へ降りてくる事が出来ません。
Xin ZhaoやVladではどうしてもチームのヘルスが優位な状況か人数で勝っている状況でないと仕掛けるのは難しく、フロントラインが倒されていくのを眺めるだけとなってしまいました。

そしてこの集団戦を終えて3kゴールド差をつけたTES。早くも試合の終わりが見えてきました。

動画の12:58~。人数差を物ともしない集団戦

試合は中盤戦、Top側とRAのブルーバフ側で分かれていたTESを追い詰めるべくRAが先に仕掛けますが、既にTESとは埋めようがない装備差がついていました。

EzrealにNautilusのウルトを打たれますが即座にLeonaがウルトを決めRAのバックラインの足を止めると同時に反転。逆にTaliyahを倒しきり、反撃するRAを後ろから追いついてきたGwenとSylasでしっかりと倒し切ります。

iBoyが集中力を欠いたデッドをする等、最早RAに反撃の力は残されておらず、順当にTESがネクサスを破壊し2戦目もTESの勝利となりました。

さいごに

今回の試合はBAN/Pickの通りの展開になった1戦だったと思います。メタに対する理解も深まっており、チャンピオンをPickする時点で安心感が出てきているのが良い感じです。

しかしここから頻繁にパッチが追加で入る予定ですので、またしてもメタに変化がありそうな気配がしますが、まずは今日の勝利でプレイオフ進出が確定したことを喜びたいと思います。

しばらく下位チームとの試合が続きますが、足元をすくわれることなくしっかりと勝ちきってほしいなといったところで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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