TES vs WBGの感想(LPL 2022 Summer W4D6)

はじめに

対戦相手のWBGは2020年Worlds準優勝に輝いたSNからリブランドしたチームです。

2021年のシーズンではチームの大黒柱でもあったSwordArtの移籍等もありWorlds出場を逃すという事態になりましたが、2022年のSummer Seasonを戦うに辺り再びSwordArtがWBGに加入します。

2022年からチームに加わったTheShyを始め世界で戦ったメンバーが多数揃い名実共にLPL Summer Season優勝候補と言えるでしょう。

ただ現在の成績は執筆時点で4勝4敗とあまり本調子とは言えない状況。SwordArtも未だ出場しておらず、チームとしても勢いに乗れていない印象です。果たしてプレイオフ進出までにチームを立て直す事は出来るのか注目です。

一方のTESですが、開幕戦の負け以降連勝街道を突き進み現在5連勝中です。このまま今回の試合も勝利し6連勝といきたいところですが果たしてどうなるでしょうか。早速試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

まずはBAN/Pickから見ていきましょう。

Kayleのスノーボール前にApheliosが育てるかどうかにかかっています

WBGの構成は全体的にCarryチャンピオンを多めにPickし、ゲーム後半での支配力を高めようとするPickになっている印象です。

耐久力上昇アップデート以降、当然ながらゲームがスローペース化しておりKayleやOrnnといったlate gameで強いチャンピオンのTierが上がっていると思います。

一方TESですが、Kayleに対してSejuaniという選択をします。一見するとKayleのファームを許すだけのPickに見えますが、Sejuaniのビルドの関係上KayleにAPビルドを強要できる上、Sejuani自身が意外とレーニングが強くソロキルも狙えるマッチアップとなっています。

後半になってもKayleの猛攻に怯むことなくフロントラインを構築出来るのも強いと思います。

そしてWBGがlate gameに強い構成を取るならばこちらも負けじとApheliosとRenataのbot duoを選択。Apheliosのフルビルド時の火力もさることながら、相手が育てば育つほど強いRenataのウルトがWBGのような構成に非常に相性が良いです。

五分の状態でゲーム終盤まで持ち込めればTESに分がある構成となった印象ですが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

動画の4:10~。Knightによるとんでもないアウトプレイ

ウィーク4のベストプレイにも選出されたKnightの起死回生のアウトプレイが出ました。

試合は3体目のドラゴンファイト、Sejuaniのイニシエートが深すぎた為チームから孤立しそのまま落とされてしまいます。

4vs5の状況でドラゴンファイトが始まる中、LissandraとKayleのウルトコンボで一気にチームの形勢が不利になります。気合でApheliosが2キルをもぎ取りましたがチームはTaliyahを残して全滅。このままAceを取られてしまうかと思いきやここからがKnightの本領発揮でした。

KalistaのE発動前に素早くストップウォッチを発動後フラッシュでブッシュの中に飛び込み一瞬ターゲットを切った後そのままKalistaとNautilusを返り討ちにするというとんでもないプレーが出ました。

苦し紛れのNautilusのイグナイトで落とされてしまいますが、圧倒的に不利だった集団戦をほぼ五分で返す値千金のプレーでした。これぞKnightといった素晴らしい動きだったと思います。

動画の7:56~。Apheliosのビルドがなんとか間に合いました

Knightの素晴らしいプレーもありなんとかこの時間まで試合を引き伸ばすことに成功した中迎えた集団戦。

Lissandraが裏から突っ込みTESの陣形を崩そうとしますが、Lee Sinが素早くあえて自陣側に蹴り込み敵を分断させることに成功します。

敵の陣形が乱れた中しっかりとRenataとSejuaniが攻撃を受けきり、フリーになったApheliosがバックラインで火力を出す理想的な集団戦で見事Aceを獲得。

最後まで冷静だったTianの働きもありまずは1戦目を勝利で終えることが出来ました。次の試合にいきましょう。

2戦目

構成だけを見ればTESに分があるように見えます

豊富なCCにAoEスキル、そしてお得意のGwenとかなり良いPickになったかと思います。

懸念点があるとすれば、先程の試合と同様Apheliosが完全に育ち切る前に試合を決めたいところ。とは言えこちらから上手くエンゲージ出来れば勝てる構成だと思いますが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

動画の16:40~。最後まで思うような集団戦が出来ませんでした

Wukongはしっかりと育ちチャンスは何度もあったと思いますが、WBGの立ち回りが上手くTESとしてやりたい集団戦を最後までやらせてくれませんでした。

このバロンファイトでようやくAoEを活かした集団戦が出来ましたがフルビルドとなったApheliosの前には最早無力。取られたドラゴンがすべてインファーナルというのも運がなかったと思います。

最後までゴールド差的には競っていた試合でしたが勝ち切ることは出来ませんでした。次の試合に行きましょう。

3戦目

如何にYuumiの好きにさせないかが勝敗を分けます

WBGはmidにCorki、botにTwitchとCarry2枚体制とした上でOrnnを選択。兎に角ゲーム後半に強いチャンピオンを集めた印象です。

またYuumiとWukongのコンビが曲者で、Wukongに乗ることでマップを縦横無尽に駆け回る事ができゲームの主導権を渡しません。そして育てば後はOrnnを先頭に戦うだけと走攻守揃った構成であると思います。

一方のTESは厄介なYuumiに対抗すべくBANから漏れたZeriを選択。Luluと合わせることでこちらもとんでもないMSになりますので、お互いすごい勢いで動き回る試合になるのではないでしょうか。それでは見ていきましょう。

動画の22:55~。冷静な集団戦でした

試合は1体目のバロンファイト、判断を誤ったOrnnを落としきった後バロンに触るTES。

当然ながら妨害を試みるWBGですが、バロンピットに近づいたところで素早くSejuaniが反転。一気に集団戦に持ち込むとJackeyLoveの前フラッシュも発動し一気に2キル獲得します。

残ったWukongとCorkiの攻撃もしのぎ切り、なんと誰も欠けることなくバロンと4キルを獲得。戦況が膠着状態となっていたところを集団戦で一気にTES有利の状況に持っていくことに成功します。

動画の24:50~。WBGのミスを見逃しませんでした

なんとか集団戦を起こしたいWBGが無理やりWukongのイニシエートから集団戦を開始しますがここもTESが冷静でした。

TESを包囲する形となりましたが、逆にOrnnがフロントラインとして攻撃を受ける役割を持てなくなり、Zeriを狙ったフォーカスも華麗に回避され一気にWBGの形勢が悪くなります。

そのスキをTESは見逃さず、逆にWBGの後衛に対してZeriが横から、Viktorが前から挟撃する形となり一気にWBGを壊滅に追い込みます。

最後まで冷静な試合運びを見せたTESが接戦を制し、見事勝利となりました。

さいごに

今日の試合に勝利することが出来たのでチームはこれで6連勝。Spring Seasonでも怒涛の6連勝を見せましたが、Summer Seasonでは早くもその記録を塗り替えそうです。

やはりTopの好調具合がチーム全体に良い影響をもたらしていると言えると思います。

負けないTopがいるだけでTianやKnightが自由に動くことが出来るのでチーム全体で連動して動くことが出来ていると思います。

そして今日の試合に勝った事でチームは暫定2位にまで躍り出ます。しかしまだ油断は禁物です。次の試合はMSI優勝を果たしたRNG、そして現在LPLで最強と持て囃されるV5との試合も残っています。

そろそろSummer Seasonも半分といったところですが、このままの調子を維持していければ良いなと言ったところで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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