TES vs EDGの感想(LPL 2021 Spring W8D6)

はじめに

2020年Summer Seasonにてクラブ設立史上初のプレイオフ出場を逃すという事態を重く見たEDGは、LPLのレジェンドプレイヤーであるClearloveを電撃復帰させます(試合には未だ未出場)。

更にLPLのベテランTopのFlandreと、LCKから大物プレイヤーであるViperを迎え入れ、EDG歴代史上最強との呼び声高い新チームとして生まれ変わります。

結果ここまでの成績は暫定2位とかつてのEDG全盛期の調子を完全に取り戻し、早くも今年のWorlds出場チームの一つに数えられています。

TESとしては早くもプレイオフの前哨戦といったところですが、果たしてどうなるでしょうか。早速試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

まずはBAN/Pickから。

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名将WarHorse1戦目から仕掛けてきます

EDGはチームをCarryする事に長けているViperとScoutを存分に活かす為、フロントラインを強固に固め、TristanaとVictorが火力を出すためのシチュエーションを作り出すべく全力でサポートする構成です。

LoLの基本と言っても良い構成ですが、いともたやすくペンタキルを獲得するViperや相変わらず調子の良いScoutと2大Carry陣を活かすこの構成は、分かっていても止めることが出来ない怖さがあります。そして今のEDGは十分にその実力があると言って良いでしょう。

一方のTESですが、なぜかADCを5th Pickに持ってくる変則的なBAN/Pickを繰り広げ一体何を取るのかと思いきや、久々にDravenがサモナーズリフトに降り立ちます。

Tristanaは今のメタである一方、Dravenはポケットピックの域を出ない評価です。しかしTristanaを始めADC全般に抱える弱点として序盤の弱さが挙げられます。Tristanaも弱いわけではありませんが、Dravenには敵いません。そして鍵を握るのはSupportがNautilusとThreshのマッチアップであることです。

botレーンにて序盤で有利を取る鍵はSupportが握っていると言っても過言ではありません。Threshを早々にTESに取られてしまったEDGはNautilusを取らざるを得ませんでした。そしてそれを見計らい序盤からアドバンテージを取るべくJackeyLoveにDravenをPickさせる判断を下します。

フロントライン不在なTESの構成は終盤までもつれ込んだ場合EDGに勝つことは出来ません。序盤のレーニングが非常に大事になってきますが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

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動画の4:50~。今日の369もしっかり仕事をこなします

試合はTESにドラゴンソウルのリーチがかかったドラゴンファイト。EDGはTESのグループアップが遅れているスキを突きSionが一気に仕掛けます。

実質3vs5の形で集団戦が始まりあわやと思われたところですが、Nidaleeがしっかりと砂時計で耐えている間にOriannaが冷静にTristanaを落としきり、浮足立ったEDGを逃さないJayceのフルコンボが決まり見事この集団戦でAceを獲得。

課題だった終盤戦まで持ち込ませない立ち回りでまずはTESが一勝です。次の試合に行きましょう。

2戦目

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何故か嫌な予感しかしないJackeyLoveのVayne

名将WarHouse、強気の姿勢を崩しません。EDGがフロントラインを強固に固める構成を取るのであれば、対Tank用ADCと言っても過言ではないVayneを選択。

SionにはGangplankを当て、集団戦を見据えたlate game構成のカウンターチャンピオンを用意します。一戦目の通りWarHouseの想定通りの展開となればTESの勝利となりそうですが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

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動画の15:44~。ある意味期待を裏切らない男JackeyLove

この試合はKnightもらしくないミスを連発するなどチーム全体の動きがいまいちよろしくない中、TESは最後のチャンスを掴みます。

裏に回ったAlistarがTristanaを味方の方に吹き飛ばしほぼノーリスクで落とし切る事に成功する絶好のチャンスを掴みます。ADC不在の集団戦ともなれば勝利が見えたなと思ったのもつかの間、またしてもこの男がやってしまいました。

なんの危険もないSionのQを食らっただけでクレンズを発動してしまい、本当に解除したかったRellのイニシエートが解除出来ずにそのまま何も出来ずに落とされてしまいます。EDGが3Tank構成だからこそのVayneであったのにその役割を全く果たさないまま落とされた事で勝てた集団戦を逃します。結局この負けが決定打となりEDGに2戦目を取られてしまいました。

嫌な負け方をしてしまい次が不安ですが、3戦目も見ていきましょう。

3戦目

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勝負の行方は369に託されました

TopにTankを置く構成を崩さないEDGですが、JayceにGangplankと369にいいようにやられてしまった事態を重く見てしっかりとBANを行います。

どんなチャンピオンをカウンターとして当てるのか注目されていましたが、ここでTESはSettを選択。パッチ11.5にてストライドブレイカーがBuffされた影響で相対的に強くなったSettですが、その真価は未知数といったところです。

話は代わりますが、パッチ11.4にてJungleの中立モンスターから獲得できる経験値量を引き下げる調整が入りました。Riotとしては今主流のFarm系Jungler達の強さを引き下げ、その他のJunglerを引き上げたかったと思うのですが、経験値量が減った事でよりFarm系Junglerしか残らなくなってしまった印象です。

こうなるとチャンピオン自身に調整を行うしかないので、Jungleのメタは今後も変わりそうな予感がします。個人的にはLoLで一番好きなチャンピオンであるJarvanがまたJungleに戻ってきれくれると嬉しいです。

閑話休題、試合の方見ていきましょう。

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動画の25:39~。好調のEDGを粉砕する最高のショーストッパー

試合は終盤戦、OrnnのウルトでSyndraを捕まえ一気にTESを崩したい考えのEDG。事態を察知したKarsaが素早くEDG陣内に割って入り、そのままSyndraの方になだれ込まれる最悪の事態を回避しますが結果4vs5での集団戦となってしまいます。

EDGとしてはSyndraのEが3人に入ってしまったが人数有利だしこの集団戦は勝ったなと一瞬油断してしまったと思います。そのスキを今日の369は見逃しませんでした。

横から近づいてきたSettがUltでOrnnを掴み一気にEDG陣内に突っ込みます。たまらずフォーカスを集めますが全闘魂ゲージを開放したSettのWが突き刺さり、逆にEDGに壊滅的なダメージを与えます。

しっかりとEでスタンを決めることも忘れず、崩れたEDGを見てすかさず全員で前に出るTES。Ornnのアップグレードアイテムも貰い、いよいよ止まらなくなってきたかに見えたApheliosも落としきり見事負けに見えた集団戦を勝利に導きます。

この勝利が決定打となりそのままEDGのネクサスの破壊にも成功。3戦目を制したのはTESとなりました。

さいごに

今回のMVPはもちろん369なのですが、個人的にはZhuoにあげたいと思います。今日のThreshの動きはとても洗礼されており、フロントライン不在という非常に難しい構成でも存在感を発揮し、チームを勝利に導く影の立役者になったと思います。

時間がなかったので各試合ワンシーンだけの紹介となってしまいましたが、ぜひともハイライトで良いので通しで見てほしい試合となっております。お時間ある方はぜひ見てみて下さい。

さて続々とプレイオフ進出チームが決まる中、TESはこれで9勝目。あと1勝でプレイオフ進出が確定しますが、プレイオフ進出だけでなくぜひとも上位目指して頑張って欲しいと思います。

まだ今年最強チームRNGとの試合も残っているのでSpring Season後半戦も目が話せませんといったところで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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