TES vs LNGの感想(LPL 2020 Summer W5D5)

はじめに

 対戦相手のLNGは皆さんご存知Mapleを中心としたチームです。春からスターティングメンバーを変更せずSummer Seasonに挑んできましたが現在2勝5敗で順位も17位中15位と先の見えない状況に陥っています。
 このままでは春に続きまたもや最下位争いの仲間入りになってしまいますが、この状況を打開できる策はあるのか注目が集まります。

 一方のTESは今日もサクッと勝利し連勝記録を伸ばしていきたい所。早くも白熱するプレイオフ争いですが、このままいち早くプレイオフ1位抜けを確定させるべく、勝てる試合を確実に勝っていきたいですね。
 それでは試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

 さて今回からパッチ10.13での試合ですが、以前までのパッチで猛威を奮っていたチャンピオンと、征服者とデスダンスに調整が入りました。これによりBAN/Pickに多少の変化が起きていますので、順番に見ていきましょう。

 まずパッチ10.13でのADCのTierが下記に変更になりました。

Varus>>>Aphelios=Ezreal>Kalista=Ashe>その他

 そして特にLPLにて見られるBAN/Pickの特徴として、1st~3rdBANにて上記のADCを上から順番にBANしていき、先に残った強いADCを1st Pickで確保する。もしくは相手にその強いADCをPickさせて、返しの1st、2ndPickにてADC以外の強いチャンピオンを確保するという、ADCを中心としてBAN/Pickを行う傾向があります。
 ちなみにですが、LPLにてVarusはこの記事を執筆時点で142試合中Pickできたのは1試合だけで残りの141試合全てBANという今のメタの頂点に立つチャンピオンでもあります。
 では以上の情報を持って今回のBAN/Pickを見ていきましょう。

無題

 あれさっきの説明とちょっと違うな・・・と思った貴方、正解です。TESは上記のBAN/Pickのメタを逆手に取り、1st Pickでパッチ10.13にてBANから漏れる事が多くなってきたSyndraを1st Pickに選択しました。
 これは1st PickにADCを確保しなくてもAsheもしくはKalistaのどちらかが開くので、それを見越してのPickだと思われます。


 そしてLNGがKalistaをPickしたことを受け、Ashe、Tahm Kenchのbot duoが再びサモナーズリフトに降り立ちました。彼らが一緒にいるのも大分久しぶりですが、Yuumiがいなくなった事によりまたSupportはタンク系のチャンピオンが主流になってきそうですね。それでは試合の方見ていきましょう。

無題2

動画の0:30~。開始3分を待たずして試合が終わった瞬間

 レベル1同士で殴り合った挙げ句キルを取られ、しっかりと相手の青バフに対してプレッシャーをかけタワーダイブできる準備をしていたGravesのGankも決まり、やってはいけないレベル1でADCもSupportも両方死んでしまう事をやってしまったLNG。
 これの何がいけないかと言いますと、今のメタはいち早くドラゴンを触れる状況を作り出す事が序盤の最重要ミッションなのですが、いきなりbotの主導権を全て奪われてしまった事で、残りの時間が遅れたファームを取り返す為にチーム全員でbotをフォローし続けるだけになってしまい、文字通り何もできない状態に陥ります。

 おまけにLNGの相手は現在6連勝中で絶好調の我らがTESが相手です。ここから巻き返せるわけもなく、いつも通りKnightのMejaiがフルスタックになったところでTESの勝利となりました。次の試合に行きましょう。

2戦目

無題3

すっかりADCのメタの一角となったAshe

 TESは先程の試合でも活躍したAsheをPickし、そして最近見なかったBraumを選択します。Ornnのカウンターとしてのイメージが強いかもしれませんが、Asheとのシナジーもバッチリで(同じフレヨルドですしね!)、集団戦よりも最初のbotでのレーニング等の少数での戦いを得意とするチャンピオンです。
 NautilusやLeonaといった集団戦でも活躍できる強力なCCウルト持ちのチャンピオン達とは少し役割が違うので、実際に使用する際は注意が必要です。

 Pickの時点では五分五分といったところですが、先程の試合を見る限りまたしても一方的な展開になりそうな気がしますが、試合の方見ていきましょう。

無題4

動画の7:57~。正にこういう状況の戦闘だとBraumがとても強い

 ReksaiがGankを決めようと寄ってくるのを見越していたKnightのTPによってまずはSettを仕留めます。
 更に逃げ遅れたReksaiに対してタワーダイブしっかりと決め、不用意にブッシュに寄ってきたSyndraを美味しく頂き、一気に合計3キルを獲得します。タワープレートが壊れるまでまだ9分近くもあるにも関わらず既に2kゴールド差がついてしまったこの状況、一つ前の試合と既視感がありますね・・・。

無題5

動画の10:35~。ゲーム開始20分にしてダイブされ放題なLNG

 試合は3体目のドラゴンファイト、WukongとSettが良いイニシエートを決めたと思ったのもつかの間、TrundleとBraumを溶かすだけの火力が足りていないLNGを他所に逆にTESが前に出てきたチャンピオンを片っ端から倒していく展開に。
 最後はmidの2ndタワーに逃げ込んだSyndraを容赦なくダイブからキルをもぎ取り、この集団戦を終えた時点でなんと10kゴールド差。これにはカーネルさんも下記の勝率予想に。

無題6

まだ1.9%は勝てる見込みがあるという慈悲をくれるカーネルさんの図

 なおLNGはここからの大逆転どころか1キルすら取れず、いつも通りKnightのMejaiがフルスタックになったところで試合終了。何事もなくTESの勝利となりました。

さいごに

 今回のマッチもあっさり終わるんだろうなという大方の予想通りあっさりと終わってしまい、またしても消化不良感が残る結果となってしまいましたが、新しいパッチでもしっかり対応できているTESを見ていると非常に安心できますね。
 しかし次の試合はvsFPX戦なのでここで気を緩めずに次もしっかりと勝ちきってほしいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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