TES vs JDGの感想(LPL 2021 Spring W4D7)
はじめに
早くも因縁の相手JDGとの一戦です。Worlds2020ではベスト8で終わってしまいましたが、メンバーを変更せず2021年のSeasonに挑みます。ですがここまで2勝2敗とイマイチ波に乗り切れていません。
JDGの影の立役者であるHommeコーチの離脱もあり、メンバーこそ変更していないものの裏方陣は結構な変更が行われており、その影響が出てしまっているように感じます。
一方のTESですが、開幕こそ調子を落としたもののここまで2連勝。今回のJDG戦も勝って更に勢いをつけてほしいところですが果たしてどうなるでしょうか。早速試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。
1戦目
まずはBAN/Pickから。
個人的にJackeyLoveのSennaには若干不安が残ります
TESに対するBAN/Pickの定跡としては、JackeyLoveの得意チャンピオンを全て取り上げbotレーンから有利を作っていくことです。流石にTESと戦いなれているJDGはSamira、XayahをBANしKaisaを取り上げJackeyLoveを締め上げにかかります。
一方のTESはトップTierからは外れてしまったものの、未だに後半の爆発力はADCの中でも飛び抜けているSennaをPick。Kaisaを取られた代わりにZoeやOrafといった今が旬のチャンピオン達を取れているので、BAN/Pickの段階では五分といったところです。試合の方見ていきましょう。
動画の1:02~。KnightのZoeが躍動します
油断した369がTopでソロキルを取られてしまいますが、その間にbotで起こる4vs4の集団戦。先にキルを取られてしまう苦しい展開からもKnightのZoeが立て続けに2キルを獲得し、イーブンに持ち込みます。ここ最近おとなしめでしたが、今日のKnightは暴れてくれそうな期待が持てる集団戦でした。
動画の1:44~。すでにとんでもないダメージを叩き出すKnight
試合はヘラルドを巡る集団戦、ヘラルドにフォーカスが集まっている間にZoeが一気にGravesのヘルスを削ります。このまま反転してTESを追いかけるつもりが、予想外のダメージを貰ったことで上と下に分断されてしまいます。
そのスキをTESは見逃さず、TPで飛んできたCamileを対処している間に素早く上に分断されたAatroxとGalioを倒し、一挙3キルを獲得。KarsaとKnightが両方育ついつものTESの勝ちパターンに入りつつあります。
動画の4:15~。冷静にドラゴンを抑えつつJDGを殲滅
試合は3体目のドラゴンファイト。既に差が広がりつつある中、ドラゴンのスティールを狙いますが、しっかりとZoeのバブルをKaisaに当てつつ、Leonaの的確なウルトでまたしてもJDGを分断させる事に成功します。
バロンピット内に入り込んだAatroxを倒しつつ、なぜか飛び込んできてしまったKaisaも美味しくいただき、逃げるGalioも倒してまたしても一挙3キル獲得。
この時点で6kゴールド差がついてしまったJDGはその後も反撃の機会を与えてもらえず、まずは無難にTESが1勝目を挙げました。次の試合に行きましょう。
2戦目
トロールキングがサモナーズリフトに帰ってきました
実はパッチ11.2でバフを貰っていたTrundleですが、OlafやUdyrといったJungleを回るのが早いチャンピオン達が横行する今のメタの中どこまで通用するのか楽しみです。
そして今最も強いbot duoである可能性を秘めているRell、Samiraのコンビを選択。一方JDGはなぜかVayneという贔屓目に見ても序盤あまり強くないチャンピオンを選択します。Rell、Samiraのコンビは序盤からかなり強いのであまり良い選択肢とは思えないのですが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。
動画の7:24~。いきなりJDGの試合プランを崩壊させるTES
試合開始早々、いきなりRell、Samiraの強さを見せつけます。RellのノックアップはAlistarのような上に打ち上げるものではなくRellの進行方向と逆方向に打ち上げるので、一度当たると思った以上に逃げる事に専念するしかなくなる時間が多くなります。
フラッシュを使って逃げようとするVayneをしっかりと倒しきり、レベル1からSamiraにファーストブラッドが入るこれ以上ない立ち上がりとなりました。
動画の9:45~。Gragasの裏周りからのイニシエートが刺さりました
試合は3体目のドラゴンファイト。JDGの視界外からGragasが裏に周り、気づいていないZoeへイニシエートが決まった瞬間RellとTrundleが一気に前にでてSamiraが飛び込むためのセットアップを行います。
しっかりとファームしていたOlafにあわや落とされる寸前というところまでヘルスを削られますが、既にVayneと1コア差ついている上Oriannaのアシストもあり生き残る事に成功。そのままエースまで獲得し、育ったSamiraを最大限活用した良い集団戦だったと思います。
そのまま育ったSamiraを中心に盤石な試合展開により23分で試合を終わらせる完璧な立ち回りにより難なく2連勝。JDGとの一戦を勝利で終えることが出来ました。
さいごに
開幕こそ不調だったもののJackeyLoveのSamiraが安定して育つことが出来てきた為、いつものTESの調子が戻ってきたように感じます。若干369に不安が残るものの柔軟なPickが出来るところは健在なので、これから徐々に調子を上げていってほしいと思います。
Trundleに関しては次のパッチでゴアドリンカーとステラックの篭手がナーフされてしまう影響でまたしても出番が遠のきそうですが、今回の試合を見る限り悪くはないといった印象です。
そして次はスーパーキャリーDoinb率いるFPXとの一戦です。執筆時点でリーグ2位につけており今最も好調なチームの一つになります。今のこの好調な状態であるならば十分勝てると思うので、次の試合も頑張ってほしいなということで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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