TES vs TTの感想(LPL 2021 Summer W2D4)

はじめに

対戦相手のTTはDominus Esportsがリブランドし、新たにThunderTalkという中国版のLineの様なメッセージアプリを提供する会社が買収を行いました。

元RNGのLANGXやSamDといったベテランと若手を交互に獲得し、新たなチームとしてSummer Seasonに挑みますが未だ勝ち星をあげられず、苦しい状況が続いています。

一方のTESは開幕戦こそ黒星スタートでしたが、ここから調子をあげていくべく本日の試合には勝っておきたいところ。新人のQingtianの実力も未知数となる中、今日の試合では活躍を見せてくれるのでしょうか。それでは試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

一戦目

まずはBAN/Pickから。

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早速KnightのViegoが解禁となります

TTは相変わらずフレックスPickとしても活用できるLee sinを1st Pickで抑え、Rumbleの代わりにAP Jungleとしての地位を上げてきたDianaを選択。GalioをSupportに置くことでLee sinやDianaのエンゲージから一気にTESを崩したい考えです。

一方のTESですが、倒したチャンピオンに憑依し一時的にそのチャンピオンに成り代わって操作ができるユニークなチャンピオンであるViegoを選択。Dariusのウルトの様に倒した相手に憑依することでViegoのウルトを再度使うことが出来るため、一人で複数のチャンピオンを倒せるだけのポテンシャルを秘めています。

反面Melee Carryに分類されるViegoは装備依存度が高めです。レーニングの段階で思うように育つことが出来ず、そのまま集団戦でも思うような活躍ができずに倒されてしまう場面をよく見かけますが、果たしてKnightは使いこなすことが出来るのでしょうか。

注目の新人QingtianはSettを選択。このチャンピオンもフレックスPickとして活用され、Renektonと並んで現在のTopレーンにおいて最もTierの高いチャンピオンの一人です。

しかし対面はLANGXのLee sin。Zoomに比べれば戦いやすい相手とも言えますが油断は禁物。今回は有利な状況でレーニングを終えてほしいものです。それでは試合の方見ていきましょう。

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動画の1:11~。早速実力の片鱗を見せつけます

序盤からSettにキルが集まる展開の中、これ以上CarryはさせまいとLee sinのInsecを合図にブッシュに潜んでいたDianaがGankを仕掛けます。

このまま倒されてしまうかに見えたこの場面ですが、冷静にフラッシュからWをLee sinに当てた後Dianaを巻き込むEでスタン。更に逃げるLee sinを追いかけウルトで止めを刺す1vs2の状況を考えると最高のプレイを見せます。

Dianaには倒されてしまいますがフラッシュまで使わせたので成果としては上々。早くも試合の流れをこちらに引き込みます。

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動画の5:40~。Diana、Galioのエンゲージにも冷静に対応

試合は終盤戦に差し掛かろうかというところ、Dianaがフラッシュからのウルトで強引にエンゲージを仕掛けたところにGalioのウルトが3人に刺さります。

普段ならJackeyLoveが瞬殺されてしまうところですが、今回選んだチャンピオンは今流行りのEzreal。ディバインサンダラーが強化されたことで昔の様な火力と防御を両立できるビルドが主流となっています。

この時点でも既にEzrealはフローズンハートまで購入済みでした。突然のエンゲージから真っ先にフォーカスを受けますがADCらしからぬ耐久力を見せ、Ezrealが倒されるのと引き換えに他のチャンピオン倒すことに成功。

最終的にはAceまで獲得し、そのままバロンまで獲得。この試合の勝利を確実なものとします。

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動画の8:48~。育ったSettに最早Kaisaは無力

試合はTESがゆっくりとタワーシージをしていれば勝てる状況、完全に育成に失敗したJayceをViegoがソロキルしている最中に、Settが果敢にタワーダイブを仕掛けます。

KaisaがSettを落とすべく攻撃を仕掛けますが時既に遅し。育ったSettのゲージマックスのWをくらいあえなく蒸発します。そのままTTのベースになだれ込み、ネクサスの破壊に成功。一戦目はTESの勝利となりました。

2戦目

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Pickの時点でTESがかなり有利に見えます

TTはmidではうまく行かなかったJayceをTopに送り、EzrealとのPokeによってTESから有利を取りたい考えです。

一方のTESは現在最強格のAkaliに加え、Lee sin更にはXin Zhaoとエンゲージ手段が非常に豊富な構成です。更にはTTの構成上ファームが必要なチャンピオンが非常に多く一度TESにスノーボールを転がされるとそれを止めるチャンピオンがいません。

BAN/Pickの時点でかなりTESに有利な展開になったと思いますが果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

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動画の11:32~。TESの豊富なエンゲージ手段に為すすべなしのTT

試合は中盤戦に差し掛かろうかという所、midのタワーシージを仕掛けるTESの裏を取ろうとmidに挿してあったWardにRyzeとJayceがTPを仕掛けます。

ところがこれが大失敗。TPした二人と他のチャンピオン達が離れすぎたため一方的にTESがJayceとRyzeへフォーカスを行い、Jayceに仕事をさせないまま落としきります。

そのまま反転したTESは逃げ遅れたUdyrとNautilusを倒し、更には2ndタワーまで逃げ帰ったRyzeをAlakiが逃さずにウルトで倒しきり、一挙この集団戦で4キルを獲得。更にはmidの1stタワーまで獲得し、早くもTESがスノーボールを転がす体制に入ります。

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動画の12:17~。一人を全員で追いかける展開は大体上手く行かない

なんとか逆転の糸口を探るTTはbot付近にいるAkaliを全力で追いかけ、なんとかシャットダウンゴールドを獲得したい考えですが、逆にTESの後続のメンバーと挟み撃ちにされてしまいます。

Akaliがストップウォッチで耐えている間に入ってきたLee sinのウルトで飛ばされたRyzeが2人に当たり、更にAkaliのウルトの追撃でほぼTTのメンバーは壊滅状態。

遅れて入ってきた他のメンバーの追撃でTESは難なくAceを獲得。これが決定打となりTTの追従を寄せ付けないままネクサスの破壊に成功。今回のTTとの一戦はTESの勝利となりました。

さいごに

そこまで強い相手ではありませんでしたが、心配されていたQingtianも良いパフォーマンスを見せ、成果としては上々な試合だったと思います。

また、相変わらずKnightにCarryタイプのチャンピオンを渡した時のパフォーマンスが非常に良く、これからもKnightのAkaliはBANされ続けることになるだろう思います。

まだまだSummer Seasonは始まったばかりですが、今年もWorlds出場に向けて頑張ってほしいなというところで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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