LPL 2020 Spring決勝戦は絶対に見るべき

はじめに

 今回の記事は、LoLのプロの試合はよく観戦するけどLPLの試合は全く見た事がないよといった方向けに、如何に今回の決勝戦を見た方が良いかプレゼンテーションするべく作成致しました。

 さて現在LPLも他のリージョンと同じくプレイオフを行っている最中ですが、準決勝を終えた時点で大変な事になっています。
 というのも、2018年WCSチャンピオンであるIGと、翌年2019年WCSチャンピオンとなったFPX、これら両チームとも準決勝で敗退しました
 繰り返しお伝えします。2018年と2019年のワールドチャンピオンが準決勝で敗退しました。

 2018年、ついにEUのFnaticがチャンピオンに返り咲こうかというところ、圧倒的パワーでFnaticをねじ伏せたあのIGが。
 2019年、優勝間違いなしと言われ決勝の舞台に降り立ったEUのG2を完膚なきまでに叩き伏せたあのFPXが、なんと準決勝で敗退するという異常事態です。
 それもただ負けたわけではなく、対戦相手のチームに圧倒的な差をつけられて敗北しました。これだけでとんでもないことがLPLで起きている事がわかっていただけたかと思います。

 そんなワールドチャンピオン達を倒して決勝へと駒を進めた2チームの特徴と見どころを、できる限りご紹介していきたいと思います。なお私はしがないLPLファンボーイなので、詳しい戦術とか考察はできないと思いますがそこはご了承下さい。それでは参りましょう。

Top Esports(TES)

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かっこいいタル~

 かつてはKnightだけのチームと言われた事もありましたが最早過去の話、今や世界最強チームの一角とまで噂される程の急成長を遂げたチームです。そして私の推しのチームでもあります。この春のシーズン、TESのほぼ全試合の感想を書いた記事もありますので、合わせて読んでいただけると私が喜びます。
 それではロール毎にメンバーの紹介をしていきたいと思います。

■Top:369
 
TESが2020年のシーズンに向けてメンバーを一新する中、Knight以外で唯一スタメンに残留したプレイヤーです。
 まだまだ発展途上のプレイヤーではありますが、準決勝ではあのTheShy相手に互角以上のレーニングを見せる等、徐々に頭角を現してきています。
 しかし決勝戦にて対面するプレイヤーはあのZoomとなる為、準決勝に引き続き厳しい戦いが彼を待ち受けています。
 如何にレーニングの段階で相手に主導権を渡さないかが決勝戦の鍵となることでしょう。

■Jungle:Karsa
 今は亡きFWから始まり、LPLに戦いの舞台を移してからはRNGの屋台骨を支えつつ、幾度となくチームを世界の舞台に導いたプレイヤーです。
 TESに来てからもその実力は衰える事無く、キャリージャングラーの名をほしいままにしています。
 注目はやはり世界でもトップクラスの使い手であるLee SinがどのタイミングでPickされるかでしょう。誰にも真似できないアウトプレイを連発しチームを勝利に導く姿はかつて最強のLee Sin使いと呼ばれたInsecを彷彿とさせます。
 ぜひ決勝戦ではKarsaがどんなルートでJungleを周り、どのタイミングでゲームに介入してくるのか注目してみて下さい。

Mid:Knight
 2018年はRookieに、2019年はDoinbに世界最強Midレーナーの座を奪われてしまいましたが、2020年はKnightの年になること間違いなしです。春のシーズンでは全チームのMidレーナー最多の19体ものチャンピオンを使用し、KDA5.31という成績を残しています。
 このデータからも分かる通り、圧倒的なチャンピオンプールを持ち、ターゲットBANを物ともしません。更にどんなチャンピオンをPickしても存在感を出し、チームをキャリーし勝利に導くとんでもないプレイヤーです。
 春のシーズン中ではMid Ziggsのような変化球的なPickもしてきたKnightですが、決勝戦ではどんなチャンピオンがPickされるのか注目です。

ADC:JackeyLove
 あのワールドチャンピオンに輝いたADCがついに帰ってきました。TESに加入してから短い調整期間だったにもかかわらず、全く衰えを感じさせないパフォーマンスを発揮し、早くもチームを勝利に導く存在となっています。
 JackeyLoveが加入してから見違えるようにTESの動きが良くなり、まるで足りなかった最後のピースが埋まったかのようです。
 抽象的な話はさておき、JackeyLoveはIG時代からコールができるADCとしても知られていました。彼自身とても経験豊富なプレイヤーであるため、今まで微妙にまとまりがなかったTESの動きが彼のコールで格段に良くなったと見ていて感じます。
 かつての仲間であり宿敵でもあったIG相手に大立ち回りをやってのけたJackeyLove。決勝戦でも持ち前の超アグレッシブな立ち回りを見せてほしいです。

Support:QiuQiu&yuyanjia
 ShiauCやLvMaoのような輝かしいサポートプレイヤーではありませんが、安定したプレイに定評があるプレイヤー達です。
 JackeyLoveとの兼ね合いもあると思うのですが、試合によってQiuQiuかyuyanjiaを使い分ける動きをとっています。
 シーズン中はQiuQiuの方がパフォーマンスが良い一方yuyanjiaは今いちだったこともあり長らくQiuQiuがスタメンでしたが、最近はyuyanjiaが出ることが多くなっています。
 どちらが出るにせよ、他のサポート達に遅れを取らない実力は間違いなく持っていると言えます。

JD Gaming(JDG)

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既に王者の風格がすごい。念願の初優勝をかけて決勝の舞台に挑む

 続きまして対戦相手のJDGです。以前までのJDGは実力はあれどその力を全て発揮できず、プレイオフに行けるか行けないかをさまよっていた、所謂中堅止まりのチームでした。
 しかし今年のJDGは違います。Kanavi、LokeNのKRプレイヤー達と抜群のシナジーを発揮し、長らくJDGのTopを務めるプレイヤーでありチームの顔でもあったZoomが覚醒し、怒涛の勢いでプレイオフ2位の順位につけました。
 準決勝ではFPXを3-0で破り、今最も勢いのあるチームと言っても過言ではありません。そんなJDGのメンバーはどんなプレイヤー達かを軽くご紹介します。

■Top:Zoom
 中国を代表するTopレーナーであるZoomですが、今年のシーズンの開幕はロックダウンの影響でチームに合流することが出来ず途中からの参加となりました。
 しかしZoomが合流してからは怒涛の勢いで勝ち上がり、チームは7連勝。プレイオフも3-0で準決勝を勝ち上がり、なんとZoomが合流してからは無敗のまま決勝戦にコマを進めました。
 なんといっても注目は彼の得意チャンピオンであるOrnnでしょう。本来Ornnというチャンピオンは序盤のレーニングは耐えしのぎ、ゲーム後半に育ったADCと共に逆転を狙うチャンピオンですが、彼の手にかかれば序盤からレーンを圧倒し、相手に逆転の余地を与えない恐怖のチャンピオンに早変わりです。
 決勝戦ではZoomのOrnnをBANするのかどうか注目です。

■Jungle:Kanavi
 彼がJDGに加入するまでに、一悶着どころか三悶着くらいあった末、文字通り三顧の礼を経てようやくJDGに加入する運びになったことは皆さんの記憶に新しいかと思います。(彼を迎え入れる為に韓国料理専門のシェフまで雇いました)
 そこまでしてでも欲しかったKanaviというプレイヤー。春のシーズンだけで早くも中国最強ジャングラーと囁かれるほどの活躍を見せています。
 今までJDGは中々チームにマッチするジャングラーが見つからず苦労してきた歴史がありましたが、2020年の今ようやくチームが求めていたジャングラーが見つかり、決勝の舞台にまで上り詰めることが出来ました。
 そんなKanaviの注目チャンピオンは、GravesやKindredといったキャリー系ジャングラーです。今のメタでは育たないと行けないチャンピオンをJungleでPickするのは非常にリスクが高いのですが、見事に育ちきってチームをキャリーする実力を持っているのがKanaviというプレイヤーです。
 果たして決勝戦でもキャリー系ジャングラーをPickしてくるのでしょうか。注目です。

■Mid:Yagao
 2020年はKnightの年だという風潮に待ったをかけるのがこのプレイヤー。KDAだけを見ればKnightを抑え全チーム中2位の成績を残す実力者です。
 LeBlancやAzir、Syndraといった正統派Mid APキャリーのチャンピオンを得意とするYagao。決勝戦ではKnightのSyndra vs YagaoのLeBlancといった対決も見れるかもしれません。

■ADC:LokeN
 今年のTES再編の煽りを受けてJDGに出戻ってきたLokeNですが、TESは彼を手放したのは間違いだったと認めざるを得ないでしょう。
 春のシーズンを終えてのKDAは堂々の全チーム中2位の成績。特にKalistaを使わせれば彼の右に出るプレイヤーはいません。
 JackeyLoveとはこれが初めての対戦となりますが、どちらがbotレーンの主導権を握るのか、注目が集まります。

Support:LvMao
 かつては変なチャンピオンをPickするおもしろSupportという印象でしたが、それも最早過去の話。
 今やLPLで最も上手いSupportプレイヤーの呼び声も高く、春のシーズンでは堂々の全チーム中1位のKDAを誇り、JDGが無敗のまま決勝戦に駒を進めることになった影の功労者と言えるでしょう。
 注目のPickはなんと言ってもBardです。パッチ10.9ではめでたくNarfされることが決定されるほど実は隠れOPだったチャンピオンでもありますが、彼はBardが非常に得意なプレイヤーです。
 TESとしては当然LvMaoがBardをPickしてくることを予想していると思いますが、どういった回答を用意しているのか楽しみです。


 さて選手の紹介はここまでとしまして、次は皆さんが疑問に思っている事や気になっているであろう事項にお答えしていきます。

決勝戦ここに注目

 言ってしまえば全てが注目ポイントではあるのですが、あえて言うならばKanaviとKarsaのJungle対決になると思います。
 正直なところ、TopはJDG、MidはTES、Botはイーブンとほぼ両者に実力差はありません。
 となれば勝負の行方はどちらが最強のジャングラーであるか白黒はっきりつけるところに注目が集まることでしょう。
 今回の決勝戦はレーニングだけでなく、各チームのジャングラーがどういった動きをしているのかにも注目してみて下さい。

ところで完全体同士の対決ってなに?

 JDGもTESも共に完全体と呼ばれていることを耳にした方もいるかも知れません。簡単に言ってしまえば両チームともシーズン開幕は今とは異なるメンバーがスタメンに入っており、シーズンの途中から今のメンバーになり、そこから快進撃を続けていることからつけられた俗称です。
 なぜここまでこのマッチアップで盛り上がっているかと言うと、春のシーズンで両者が戦った時、JDGはZoomが、TESはJackeyLoveがいない状態で試合を行っており、今回の決勝戦のマッチアップは誰も見たことがない未知の戦いであることが、非常に注目されているからです。
 蓋を空けてみるまでどうなるか分からない決勝戦。あなたも見てみたいと思いませんか?

決勝戦はいつでどこで見れるの?

 LPL 2020 Spring決勝戦は5月2日の18時からです。皆さん今すぐお手持ちのスマホのスケジューラーに予定を書き込んでくださいね。
 決勝戦は5月2日の18時からです。

 視聴できるサイトはTwitchとYoutubeですが、LPLは配信の環境が悪いのか、Twitchで視聴すると途切れ途切れになりがちで安定しないので、Youtubeで見ることをおすすめします。配信サイトは下記の通りです。


LPLに興味はあるけど日本語実況は無いし一人で見るのもちょっと・・・

 皆さんご安心下さい。我々にはRevolラジオこと通称レボらじがあります。
 ぶっちゃけた話よく分からなかったら5月2日の18時にTwitchでRevolさんの配信を見れば全て解決です。
 流石にここにURLを貼るのははばかられるのでご自身で見つけていただきたいのですが、決勝戦はもとより普段からLPLを良く見られている方なので、初見の人でも聞いていて楽しい配信だと思います。(試合の配信自体はYoutubeなりTwitchなりで自分で見て下さいね)

さいごに

 今回の一戦がそのまま今年のWCS決勝戦になっても何らおかしくない程のマッチアップとなったLPL決勝戦。
 LPL史上最もレベルの高い決勝戦になるかもしれないと期待が寄せられる今回の一戦、この記事で少しでも皆さんに興味を持っていただき、試合を見ていただけたら嬉しいです。一緒に楽しみましょう!
 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 画像引用元
・Leaguepedia
https://lol.gamepedia.com/League_of_Legends_Esports_Wiki

・TES公式Twitter
https://twitter.com/TOP_Esports_


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