TES vs ALの感想(LPL 2023 Spring W2D1)

はじめに

LPLの2023年 Spring Seasonも開幕となり、早速TESの初戦となりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

Knight脱退からRookieの加入と、メンバーの変更は最小限ですが今だチームとしては未知数の状態であると言えます。
今日の試合でKnightがいなくてもLPL、果ては世界の頂点を目指せるチームになっていると証明する事が出来るのでしょうか。注目です。

さて対戦相手のALですが、昨年は年間を通してプレイオフに進出する事ができず、チームとして結果を残すことが出来ませんでした。

そこでかつてのBettyの相棒であり頼れる兄貴分でもあるSwordArtを目玉としチームの立て直しを図ろうとしています。

個人的な感想ですが、良い目で見ればベテランbot duoを揃えた堅実なチーム。悪い目で見れば目新しさがなく、去年の成績を超えることが出来るのか疑問が残るメンバーという印象です。

果たして試合の方はどうなったのでしょうか。早速見てみる・・・前に2023年のシーズンが始まるに辺り、システム面での変更点をざっくりと確認しておきましょう。

プレシーズンからの変更点について

大枠では昨年から目立った変化は見られませんが、一番の変更点はジャングルペットの追加になると思います。

これはJungleのスタートアイテムにて3体のペットから1体を選び、一緒にJunglingを手伝ってもらえるというシステムです。

3体のペットはそれぞれ色分けされており、一定数以上の中立モンスターを倒すと得られる各バフは下記の様になっています。

■モスストンパー(緑)

モンスターをキルしたあと、または非戦闘状態になってから10秒後、耐久値75~330(チャンピオンレベルに応じて)のシールドを獲得する。このシールドは恒久的に残り続ける。シールド展開中およびシールドが破壊されてから3秒間は、行動妨害耐性とスロウ耐性が20%増加する。

■スコーチクロウ(赤)

0.5秒ごとに3スタックのペースで「エンバー」のスタックを獲得し、大型モンスターをキルすると100スタック獲得する。「エンバー」が100スタックになると、次に敵チャンピオンにダメージを与えた際、範囲250ユニットにいるすべての敵に30%のスロウ効果を与え(2秒間かけて元に戻る)、4秒間メインの対象を燃やして、対象の最大体力の5%にあたる確定ダメージを与える。

■ガストウォーカー(青)

茂みに入ると移動速度が45%増加し、茂みを出ると2秒かけて元に戻る。大型モンスターをキルすると移動速度が60%増加し、2秒かけて元に戻る。

もう少し簡単に説明するのであれば、緑は耐久、赤は攻撃、青は移動速度に対してそれぞれバフを与えてくれる存在となります。

基本的にはシールドとCC耐性を付与してくれる緑のペットが人気ですが、Maokaiの様な一部チャンピオンでは赤のペットを選択する様です。

その他にもケミテックドレイクが復活したり、新たなアイテムが追加されていたりと細かな変更点はありますが、そこは私も観戦しながら追々覚えていきたいと思います。

それでは改めまして試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

まずはBAN/Pickから見ていきましょう。

去年の環境からそこまで変化はなさそうです

TESのPickですが、Yuumiを中心とし、AzirもしくはSivirがスノーボールを行ういつもの構成といった印象です。

相変わらずYuumiが1st Pickされてしまう環境になっている印象ですが、大分チャンピオン自体のパワーは落ちているはずです。どこまで活躍出来るのか注目です。

対するALのPickですが、現環境で強いと言われているチャンピオンを順番に取りましたといった感じのPickかと思います。

個人的には新チャンピオンであるK'SanteとOlafのマッチアップが完全に未知数ですので、どうなるのか見守りたいと思います。
ちなみにですが、OlafはK'SanteというよりかはMaokaiに対してのカウンターPickだそうです。試合の方見ていきましょう。

動画の0:51~。RookieのAzirが早くも試合を決定付けます

試合は開始8分を過ぎた場面。SejuaniのBaitにしっかりと合わせ2キルを獲得したAzirですが、またしてもmidでキルを狙います。

鮮やかなシュリーマシャッフルからRyzeを味方側に吹き飛ばし、しっかりとSejuaniがウルトを合わせ難なく3キル目を獲得。

この時間帯で育ててはいけないチャンピオン筆頭であるAzirが3キルで賞金首を獲得している展開。早くも試合の結末が見えてきました。

動画の2:08~。最後はRookieがしっかりと締めます

試合は3体目のドラゴンに差し掛かろうかという所。このままではジリ貧になるALがMaokaiのウルトから仕掛けますが、冷静に受け流した所からSejuaniのウルトを皮切りに一気に反転を仕掛けます。

ALの構成は仕掛けようとした結果お互いが密集しており、そこにYuumiのウルトが完全に刺さります。

前はOlafが、後ろは全員で倒しつつALを追い詰めるTES。せめてOlafだけでもと前にでたApheliosもAzirがフラッシュウルトでしっかりと倒し切ります。

この集団戦で敗北したALには最早反撃する力は残っていませんでした。TESは冷静にバロンまで獲得し、難なくALのネクサスの破壊に成功しました。次の試合に行きましょう。

2戦目

K'Santeはこうやって使うんだぞというPickになりました

ALの構成は一時猛威を振るったLucian、Namiのbot duoからLPLでもおなじみのチャンピオン達をPick。真新しさは全く無いですが、その分使い慣れた安心感がある構成であると言えます。

対するTESですが、やっぱりYuumiがナンバーワンからの今度はこちらがK'Santeを使う番といった構成な印象です。

K'Sante自体は一般的なファイターといった感じですが、RenektonやSett以上に育ったら手がつけられずかつ硬いチャンピオンになっているといった印象です。試合の方見ていきましょう。

動画の5:32~。baitをさせたらJackeyLoveの右に出るものなし

試合開始から3分、いきなり試合が動きます。相手レッドバフまで詰め寄ったViに対してALが囲い込みをかけますが、逆にViを囮にしてカウンターを仕掛けます。

ファーストブラッド欲しさにフラッシュを使ってドラゴンピット内に入ってきたチャンピオン達を倒し、せめてZeriだけでも倒すと寄ってきたLeBlancに対して大胆にもbaitを仕掛けます。

まんまとJackeyLoveの術中にはまってしまったLeBlancはZeriを倒しきれず、逆にZeriはこの集団戦で一挙3キルを獲得。相棒がYuumiである事を考えても、またしても育っていはいけないチャンピオンが育ってしまいました。

動画の9:02~。K'Sante + Yuumi = WIN

試合は順調にZeriが育ちつつ迎えたバロンファイト。まずはViのウルトでLeBlancをキャッチし難なく倒し切ると、なんとしてもバロンを止めたいALは引くのが遅れ、そのスキを突いて一気に反転を仕掛けます。

Renektonが囮となりLucianとNamiは逃げおおせたかと思ったのも束の間、颯爽とK'SanteにYuumiがくっつき一気に距離を詰めると更にフラッシュからのQの引き寄せでLucianを捉えます。

なおも追撃の手を緩めず、botの3rdタワーまで逃げようとしたNamiまで捕まえそのまま倒し切る事に成功します。K'Santeはこうやって使うんだぞとALに見せつけた素晴らしい一連のプレーだったと思います。

その後バッチリ育ったZeriの前には最早Renektonでは刃が立たず、またしても危なげなくALのネクサスの破壊に成功。記念すべき2023年の初戦の試合はTESの圧勝となりました。

さいごに

TESの開幕戦と言えば調子が良いはずなのになぜか負けるのが通例でしたが、今年はそんなジンクスを微塵も感じさせない圧倒的なパフォーマンスを発揮していたと思います。

特にWaywardではなくQingtianの出場には不安を感じていましたが、終始安定しておりAatroxだけではないぞと言う事をしっかりアピール出来たのではないかと思います。

とは言え本当にTESの力が試されるのは次のWBGとなるかと思います。詳しくは次の記事で書きたいと思いますが、新生WBGも中々豪華なメンバーを集めており非常に期待が持てるチームとなっています。

まずは今日の勝利を喜び、次の試合もしっかりと勝ちきってくれる事を信じて今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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