TES vs BLGの感想(LPL 2021 Spring W8D2)

はじめに

対戦相手のBLGは昨シーズンmidとして活躍したFoFoと別れを告げ、ZekaとAimingの2枚LCKプレイヤーを主軸にチームを再編。

不調のMarkの代わりとしてSupportを務める、2部リーグ初参加からBLGのスターティングメンバーになるまでの合計プレイ期間がまだ2ヶ月ほどしか立ってないにもかかわらず堅実なプレイをみせるJwei等、チームとしての成績はあまり振るいませんが実力のある選手達は揃っている印象です。

一方のTESですが、接戦の末IGを倒した勢いそのままに今日の試合も勝ってほしいと思います。ここ最近調子を取り戻してきた369を筆頭に今日も良い試合を見せてくれると思います。

それでは試合の方見ていきましょう。なお、本記事は下記の動画を参考に作成されています。

1戦目

まずはBAN/Pickから。

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369お得意のRenektonにはQuinn

BLGはSupportチャンピオンを徹底的にBANし、ブルーサイドの1st Pickを活かしてRellを選択。OlafにKaisa、TFとIG戦ではTESが使わせなかったチャンピオン達を次々とPickする堅実な構成をとります。

一方のTESは、ここ最近絶好調であるHecarimから、これぞKnightというべきショックウェーブを連発したOrianna。そして369自身も得意とするRenektonを相手に取られた際のカウンターチャンピオンとしてよく選択するQuinnをPick。

TESのやりたい事がよく分かるなと感じる構成ですが、果たしてどうなるでしょうか。試合の方見ていきましょう。

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動画の1:44~。今日のKarsaも好調です

序盤からOlafが暴れまわり既に賞金首となっていたり、いつものbotのデスが先行する嫌な立ち上がりですが、今日もKarsaは好調です。

未だ有利を作りきれていないTopを助ける堅実なGankでチームを後押し、スノーボールを転がし始めているOlafに置いていかれないようしっかりとHecarim自身もゴールドを集めます。

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動画の4:00~。一気に流れを引き込む完璧なショックウェーブ

堅実にFarmとGankをこなしてきたHecarimの働きにより、いまいち育ちきれていないチームを後押しし続けた中で迎えた4体目のドラゴンファイト。

もう後がないTESはなんとしても勝ちたい集団戦、自身のミスがそのままチームの敗北につながるプレッシャーの中見事なイニシエートをLeonaが決めます。

このLeonaのプレイに応えるべく、KnightのOriannaによる素晴らしいショックウェーブがBLGに突き刺さります。しっかりとHecarimのUltも重ね、まさに完璧と言って良い集団戦を繰り広げ一挙3キルを獲得。長い均衡の末遂に流れをこちらに引き寄せます。

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動画の5:40~。JackeyLoveは添えるだけ

完璧な集団戦を見せた4体目のドラゴンファイトから完全に流れをTESに引き寄せた中迎えた集団戦。

TFのUltとKaisaのUltで強引にイニシエートを貰いまたしてもJackeyLoveが倒されますが、そんなことなどお構いなしに残りの4人でBLGを壊滅に追い込みます。

中盤までイマイチチームが流れに乗り切れない中、しっかりと育ちチームを支え続けたKarsaの献身的な働きがあってこその勝利だったと思います。次の試合に行きましょう。

2戦目

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KnightのRyze再び

1回限りのPickだったかと思いきやまさかのこのタイミングでRyzeをPick。Knightの使うRyzeはライアンドリーよりもエバーフロストを積んでいますが、未だにどちらが選択肢として適しているかは判断しきれない部分があります。

Topのマッチアップは、369お得意のJayceを取り上げられてしまったのでここはSionをPick。Jayceのようなレーニングに重点を置くチャンピオンを先にPickされた時は、カウンターを出してレーニングで潰すか、レーニングには付き合わず集団戦を意識したPickにするかのどちらかになりますがTESは後者を選択し、Olaf、SionのMeleeコンビでフロントラインの薄いBLGを蹂躙する考えです。試合の方見ていきましょう。

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動画の7:18~。TESはこういった形のタワーダイブが非常に上手い

最早見慣れたbotが負ける展開ですが、TopではしっかりとSionがプッシュレーンを作り、ミニオンを相手のタワーに押し付けたタイミングでRyzeとOlafがしっかりと寄りタワーダイブを決めJayceを落としきります。

何気ないTopへのタワーダイブですが、全てはJayce相手にSionで互角のFarmを繰り広げている369の働きがあって初めてKarsaとKnightが輝く、調子の良い時のTESが戻りつつあると感じる一連のシーンでした。

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動画の8:36~。流れを引き込むKarsaのアンブッシュが刺さります

狙われ続けるbotレーンに予め潜み、HecarimへカウンターGankを決めようと目論むTESですが見事読みが的中します。

Hecarimのノックバックを貰ったことで逆に前に出ることが出来たThreshがEとUltをしっかりとKaisaとNautilusに当てKarsaをアシストします。

そのタイミングを見逃さずしっかりと斧をKaisaに当てつつUltで突っ込みKaisaを落とし切ると、逃げるNautilusもHecarimの攻撃を物ともせずに落としきります。TPで飛んできたSionのアシストもありHecarimまで落とすことに成功したTESが一気に流れを引き込みます。こういった不意に起きる集団戦に強いのもSionの良いところです。

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動画の12:58~。久しぶりに200 yearsを目撃した瞬間

試合は終盤戦、流れを掴んだかに見えたTESですが、Zoeのトリプルキルもあり一度はBLGにAceを取られ試合は振り出しに戻ります。そんな矢先、草むらに潜んだApheliosのUltから集団戦に発展します。

上下に別れたBLGをOlafが処理していく中、Threshのランタンを使い無謀にも敵陣の真っ只中にApheliosが突っ込み、すぐさまKaisaにフォーカスを貰いヘルスが1割まで削り取られます。

JackeyLoveお約束の即死パターンかと思いきや、今回使用しているチャンピオンはAphelios。ミームとして定着した200 yearsの名に相応しいとんでもないサステインを発揮し、後1発貰ったら落ちるといった状況から奇跡の生還。突っ込んできたHecarimまでも返り討ちにし、GAを購入していた事を差し引いてもかつての暴れっぷりはまだまだ健在だなと感じたワンシーンでした。

この集団戦の勝利がトドメとなり、そのままBLGのネクサスを破壊。しっかりと2戦目も勝ち取り、BLGとの一戦はTESの勝利となりました。

さいごに

今日のMVPはKarsaで間違いないでしょう。1戦目のHecarimでの堅実なプレーから、2戦目はOlafで大暴れ。RNG時代は一人でチームを支えている印象でしたが、今はKarsaが働いた分どこかのレーンがそれに答えてくれるという安心感があり、よりプレーの質が上がっているなと感じます。

そして目下急上昇中のHecarimですが、以前の△を購入するビルドとは違い、現在はターボケミタンクを主軸にしたMSビルドのおかげで、火力と機動力と防御力の全部取りが出来る上、マップを駆け回るKarsaのプレイスタイルに非常にマッチしていると思います。

反面コアアイテムの購入が遅れれば遅れるほど何も出来ない時間が続くのも以前と変わらずなので、とりあえずPickして活躍出来るチャンピオンではないかなと思います。

さて今日の試合に勝った事でTESは現在8勝目。プレイオフ進出ラインである9勝まであと一つと、開幕の不調を考えれば非常に良いペースで勝ち星を積み重ねる事が出来ていると思います。

ですがTESはここからが正念場。次は現在2位のEDGとの一戦が控えています。早くもプレイオフの前哨戦といった感じですが、どんな試合を見せてくれるのか非常に楽しみですといったところで今回の記事を終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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