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編集力が問われる

西海岸が渋谷、六本木。東海岸が丸の内、霞が関。静岡に住んでいる私には、そんな歩いていけそうな距離しか離れていないのに東西の海岸だというのは、ツッコミたくなる。静岡市と浜松市も文化や気質も違うので、この海岸論に当てはまりそう(笑)


教育改革家の藤原和博さんがよくセミナーでお話しされる情報処理力と情報編集力がある。正解が決まっているものであれば、情報処理力が高い人ほど優秀と定義される。受験勉強が当てはまる。

しかし今現在の社会は正解が誰にも分からないものとなっている。制約から解放された自由な発想と行動力が求められるようになると、この編集力が鍵となりそうだ。

佐々木紀彦さんは学校教育に始まり企業や官僚に見られる「縦割り」に警鐘を鳴らしている。高度経済成長期は「縦割り」がはまっていたが、多様性が求められる昨今では閉塞感の原因となってしまう。優秀な若手は、社外に飛び出すには必然で日本に見向きもしなくなる恐れがある。

今後必要なのは偏った専門バカではなく、軸足をずらしたマルチさである。明治期の日本は、マルチな偉人(本著では福澤諭吉を例に挙げている)がいた。現代では、海外(アメリカの成功企業にかぶれている感がどことなくあるのだが)のネットフリックスやディズニーの成功事例を挙げている。

またNewsPicksも軸足をずらして成功している。この辺りは、立ち上げ当事者だけに、非常にリアルな解説になっている。


編集思考には繋げるという東洋的な考え方が大事である。教養としてロジカル的な西洋思想も包摂しながら、東洋思想も融通無碍に取り組むべきである。

ビジネスで考えても日本は人口減が避けられない以上、撤退戦を強いられる。がむしゃらにに働けば報われる(本当かどうかはわからないが)時代は終わった。

みんなが幸せになるには如何に行動すべきなのかを考えるフェーズに入ったのだと思う。