メ―メー句会 投句記録

第2回
投句〆切1/26 (火) 19:00
選句〆切1/29 (金) 19:00
〇黒帯の顔して座る寒稽古 7点 二席
特選
 文句なしにおもしろい!
本人のやる気が強すぎて気持ちいいくらい滑稽。
黒帯になったばかりとも読めますが、黒帯を目指していると詠みたい。今は白帯だったとしても、気持ちは黒帯。どっかと座っている。黒帯でないうちから黒帯然としていれば、昇段も早いはず。会社でも上司の立場で考えて行動すると、その立場にぐっと近くなるでしょう。
厳しい寒稽古の季語が効いてます。──緒方順一

並選
黒帯の顔して座る…太々しさのある白帯の子でしょうか!
将来は本物の黒帯に…新年早々の楽しい掲句です。──満

柔道をはじめてまもないお子さんでしょうか。精進して早く黒帯がとれるといいですね。──ことは

 厳しい寒稽古ととぼけた行動。俳味が感じられていいですね。──琴吹

まだ幼い子でしょうか。稽古に参加できるのがうれしく、誇らしげに座る様子がまるで上段者に見える風景が浮かびます。──雅美

 ドギマギしつつ、悟られじと背筋を伸ばす姿、思い浮かびます。
ご本人の体験なのか、はたまたお子さんやお孫さんのことを詠んだのか、、。クスッと笑えるところが好きです。──葉月

〇鴨の眼や核のボタンの黒びかり 1点
並選
chat_bubble_outline 鴨の眼をよく見ると、姿とは違う怪しさを感じさせる。「核のボタンの黒びかり」で秒針の音が聞こえそうな気がしました。──山城道霞

〇読初の養生訓をひとくさり

受験子へ駅一同の千羽鶴

蜜柑置く弁当箱の止め石に

小正月かの音小豆洗いかも

人日や母の持たせるお赤飯

着ぶくれは殊に立ち読みお断り

獅子舞の面をとるなり茶髪かな

女王の老いらくの恋冬の薔薇

寒卵使命帯びたるごとく起つ

天気予報フォッサマグナの上凍る

嚏して心あたりの二三人

人参や婚活とかく根くらべ

手袋を脱いで始まる名推理

初夢の続き見たさの二度寝かな

駅伝の動悸そのまま初寝覚

蜜柑剥く観るとはなしの時代劇

青と黄のないまぜ思春期のみかん

第3回
投句〆切1/26 (火) 19:00
選句〆切1/29 (金) 19:00

ほうれん草カノジョに負ける腕相撲
予選 悦子

福耳に十字のピアス鬼やらひ
予選
好きな句です。「鬼やらひ」は晩冬の季語になるのではないかと思いますが…──ことは
 篤子

猫の子のふるさとなれや古タイヤ
予選
優しさあふれる句です──匡女

第4回
選句 特選1+並選4 予選はなし

投句〆切3/20 (土) 19:00
選句〆切3/23 (火) 19:00

一億の1分の黙燕来る(1点)
あの日から10年、端的に表現されていると思います。──匡女
女王の恥らふ媚薬罌粟の花(2点)
桜湯や鞄にしのぶ母子手帳(5点)
特選
桜湯の優しさが命を宿した体への優しさとが重なり合って佳い句だと思います。──風無精
並選
桜湯と鞄と母子手帳、小道具が響き合っています。──琴吹

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