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関係性の質(4)関係性の質を向上させるには

 さて関係性の質の向上が思考の質、そして行動の質を上げ仕事の成果に結びつくという流れを中心に3回にわたって話してきましたが、実際に現場で起きていることはもっと変化に富んでいて一筋縄では行きません。
 一緒に仕事をしてきたチームでも何かメンバー間でちぐはぐな動き出て来て仕事がスムーズに進まない、効果があると考えて実施した解決策が良からぬ副作用を起こすなど、現実は非常に変わりやすく見通しを立てにくいことが多いことをほとんどの人が経験していると思います。
 まずはその現実を踏まえて日々の仕事に取り組んでいくことが大切だと思います。

 同じ仕事に見えても微妙に目的が異なっていたりやり方を変える必要があったりことは頻繁に起こります。また突然今まで経験したことがない仕事が降ってきたりすることもあります。このような場合、仕事の目的や自分達の状況認識を再確認するということが有効です。
 しかしながら本当にいいチームを見ていると、これらの論理的なチェックに加えて自分達で自分達がやるべきこと、やりたいことをスムーズにやれるようにしていこうと努力していることがわかります。今ある仕組みやつながりをより良くしたり、役割を変えたり、足りないものを新たに作るため知恵を出したり柔軟に仕事をこなしていきます。また困難な状況になっても、チームのどこからか前向きなアイディアや行動が起こり、それが新しい勢いとなって事態が打開されていきます。

 チャレンジングな仕事になればなるほどチームメンバーからいかに知恵を引き出せるかが問われます。知恵が総合されて実践に繋がれば思いもかけなかったような素晴らしいアウトプットそしてインパクトがもたらされます。知識をマネジメントするということは自分達をマネジメントするということと実は表裏一体であり、関係性の質を高めるということはナレッジベーストマネジメントの最も重要な要素の一つなのです

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