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2月1日

 川端康成の『雪国』に魅せられて、ルーマニアから日本へ。
今は弘前で家族と暮らしている人類学者その自伝的エッセイ。

 子供の頃の自然の中で祖父母と暮らした思い出、
町に出て学校に通いながらチャウシェスク独裁政治に怯えながら暮らした日々。
そして日本で暮らす日々。

 映像作家でもあり、映画の話も多く興味深いエッセイだった。
書かれている映画のタイトルは、『野いちご』『惑星ソラリス』『白樺の林』『砂丘』など。
 
 何度挑戦しても、私は5分で爆睡のタルコフスキーの映画が少しは理解できたかもしれない。
本のタイトル『優しい地獄』は娘の何気ない一言が資本主義を言い当てているようで気に入ってつけたようです。

 体験することと想像することの間には大きな違いがあるけれど、
読書は旅することとにている。時空を超えて旅する事は冒険であり、楽しみでもある。

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