マガジンのカバー画像

企業経営入門:スタートアップに必要な経営力

41
上場・未上場に拘わらず、成長が期待される事業/スタートアップを中心としたビジネス関連の面白いnoteをまとめます
運営しているクリエイター

#カルチャー

なぜSmartHRはユニコーンになれたのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は日本のスタートアップ・エコシステムにとっても、自分自身にとっても記録すべき日だと思いましたので、突然ですが筆をとりたいと思います。 本日、私自身も2018年から経営に伴走させていただき、2019年からは株主としても支援させて貰っているSmartHRが資金調達のリリースを発表しました。これまで何度も資金調達のリリースは見てきましたが、今回はいつもとは少し異なる感情も芽生えています。 それはSmartHRがユニコーンの仲間

なぜSmartHRは社長交代を決断できたのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。先日12月8日にスタートアップ界隈を駆け巡ったニュースがありました。日本を代表するスタートアップであり、ユニコーン企業の1社であるSmartHRの代表(社長)の交代です。2021年6月に約156億円のシリーズDを発表しユニコーン企業の仲間入りをし、11月25日にForbes起業家ランキングで宮田社長が第一位を獲得した、その直後だったからかその衝撃は想像以上に大きなものだったように思います。 特にTwitter等SNSで拡散され

成長に不可欠な経営の「誠実さ」とは

TAKA(@Murakami_Japan)です。以前、経営者にとって最も重要な素質は「誠実さ」だと書いたことがあります。今でもそれは変わりませんが、今日は企業経営における「誠実さ」とはどういうものか、もう少しプロセスに落とし込んで書いてみたいと思います。一人の経営者、従業員としての誠実さと、ガバナンスの観点も含まれているので、そんなことに興味がある人も是非読んでみてください。 誠実であることを示すプロセスいきなり結論から書きます。「認知」→「言語化」→「議論」→「判断」→「

企業価値を向上させるダイバーシティ経営とは

はじめまして、TAKA(@Murakami_Japan)です。今日はダイバーシティについて少し書いてみたいと思います。 昨今、日本でもようやくダイバーシティの重要性について盛んに議論がされるようになりました。私の前職ゴールドマン・サックス(以下「GS」)はご存知ない方もいるかもしれませんが、人材の重要性を強く認識した上で人材投資を積極的に行っている会社です。金融危機以前から給与水準ばかりが日本のメディアでは取り上げられていますが、それはあくまでも人材投資の一面に過ぎません。

スタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」

TAKA(@Murakami_Japan)です。つい先日、とある急成長スタートアップの取締役会向けに「スタートアップのためのコーポレート・ガバンナンス」と題してプレゼンテーションをする機会がありました。そこで話をしたスタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」についてご紹介したいと思います。 これらは私自身が、経営者、投資家、アドバイザーとして様々な規模や国の企業に関わった経験から導き出したスタートアップにこそ重要な「心構え10箇条」になります。 全体の構成は

【徹底考察】スタートアップが成長に応じて考えるガバナンス要点

TAKA(@Murakami_Japan)です。先ほどclubhouse(@takamurakami)でスタートアップ・ガバナンスのルームをやったのですが、そこで私が話した内容のメモです。 問題意識としては、昨今スタートアップ・ブームは歓迎すべきことではあるのですが、プロダクトやPMFといった事業よりの話は巷にあふれているものの、コーポレート・ガバナンスについて語った情報は少ないと思います。また、多くの解説が2015年から導入されているコーポレート・ガバナンス・コードを意識