行って帰ってきた話

春の新生活に向けて新居を探し1ヶ月かけて引越しの準備をした。仕事の休みを申請し、その日に向けて心踊る日々だった…はず…

新居は想像を絶する空間だった。
綺麗にリフォームされ誰も気づかなかった落とし穴に10日間のサバイバル生活を送ることになった。

トイレは詰まり風呂のドアノブが錆びてごっそり取れ閉まらない、真っ黒なシャワーがチョロチョロと出て害虫に怯えて一睡も出来ず仕事に向かう。

仕事を終え外でトイレを済ませ、近くの風呂屋で湯船に浸かり、これほど帰りたくない家があるのだろうかとトボトボ帰路に着く。
げっそり痩せてしまった。
この時点で良かったことは、風呂上がりのマッサージ機と痩せたこと。
普段から、あまり深刻に思い詰めない性分は
風呂屋通いを楽しんでいたりもした。

でも、人間らしい生活を送りたいと不動産屋に掛け合い、また元の家に戻れることになった。

10日間で2回も引っ越す事となった自分に
とにかく生活が第一だと休日をくれた職場と心配してくれた家族や友人、また戻ることを快く受け入れてくれた元のオーナーに感謝しかない。

それにしても、この引越し珍道中
こんな事ってあるんだと、また勉強になった。

前向きだ。
かな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?