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2021年3月の記事 わたし暦が明けた、おめでとう

以前使っていたjugemのblogが急に閉鎖し、blog書きたいと放浪し、Wixにたどりついたけどなかなか使いにくく、jimdoHP内のburogは500文字までしかかけず、今日noteに着地しました。

のでwixに書いたものを再掲したおきます。

写真は、2014年の南インドケララ、ツインアヴィヤンガの研修風景




立春もすぎ、わたし事ですが3年間の受験生活が昨日終わりました。

任務終了、ミッション終了、やるべきことをやった。

つきましてひとつの時代も終了、新しく開けます。

おめでとうわたし!


ということで、何をしていた3年間かというと、ソーシャルワークの

専門職の試験だったんです。国家試験。

自分がやりたかったかというと、そうではなく、その機会が与えられた

のでチャレンジしてみたら、自分のために敷かれたような道であり、

膨大なその知識は、まさに求めていたことでした。


資格を取る=キャリアを積む

という考えもありませんでした。生活や給料の為でもないのです。


社会学、心理学、法律の国内外のその数々をひもといていくうちに

人権擁護のためのシステムほか、自分と世界との関わりがみえてきます。

もちろん国内の、とくに厚生労働省の下での知識ですので、他の国との比較

などしてみたり、日常での権利擁護者の不当な状況を眼のあたりにすると、

机上の空論ではないか?と思われる権利主義に思える知識も、まま感じます。


そして、ながらく代替医療の世界のセラピストのわたしが、真逆な世界へ

足を踏み入れるというこの無茶ぶりさ、これが面白かったのです。


無知という事ほど残酷なことはなく、知ったうえでの認識は大事だということが

対岸への冒険になります。西洋医学のメンタルヘルスの考え方や医療や

薬理、ソーシャルワークについての知識を併せ持つアーユルヴェーダの専門家。


勉強していくうちに、東西というお互いの伝統と学問は尊重しあうべきだと、何度も

思う。


そして、3年間続けられてきたのは、2014年のメルボルンで国際ソーシャルワーカ協会が提言した「ソーシャルワークのグローバル定義」に支えられてこそ。


「ソーシャルワークは、世界中の先住民たちの声に耳を傾 け学ぶことによって、西洋の歴史的な科学的植民地主義と覇権を是正しようとする。こう して、ソーシャルワークの知は、先住民の人々と共同で作り出され、ローカルにも国際的 にも、より適切に実践されることになるだろう。」


「社会開発という概念は、介入のための戦略、最終的にめざす状態、および(通常の残余 的および制度的枠組に加えて)政策的枠組などを意味する。それは、(持続可能な発展をめ ざし、ミクロ-マクロの区分を超えて、複数のシステムレベルおよびセクター間・専門職 間の協働を統合するような)全体的、生物―心理―社会的、およびスピリチュアルなアセ スメントと介入に基づいている。」


民族の知を尊重すること、社会開発に精神性が必要なこと。これは世界共通の認識です。

これからは、セラピスト、ソーシャルワーカーとして世界を舞台にしたいものです!


支えて下さったみなさまにお礼を申し上げます。

全文は↓

ソーシャルワークのグローバル定義

ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、そして人々のエンパ ワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。

社会正 義、人権、集団的責任、多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をな す。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学および民族固有の知を基盤と して、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよ う、人々やさまざまな構造に働きかける。 この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい


中核となる任務

ソーシャルワーク専門職の中核となる任務には、社会変革・社会開発・社会的結束の促 進、および人々のエンパワメントと解放がある。 ソーシャルワークは、相互に結び付いた歴史的・社会経済的・文化的・空間的・政治的・ 個人的要素が人々のウェルビーイングと発展にとってチャンスにも障壁にもなることを認 識している、実践に基づいた専門職であり学問である。

構造的障壁は、不平等・差別・搾 取・抑圧の永続につながる。

人種・階級・言語・宗教・ジェンダー・障害・文化・性的指 向などに基づく抑圧や、特権の構造的原因の探求を通して批判的意識を養うこと、そして 構造的・個人的障壁の問題に取り組む行動戦略を立てることは、人々のエンパワメントと 解放をめざす実践の中核をなす。不利な立場にある人々と連帯しつつ、この専門職は、貧困を軽減し、脆弱で抑圧された人々を解放し、社会的包摂と社会的結束を促進すべく努力 する。 社会変革の任務は、個人・家族・小集団・共同体・社会のどのレベルであれ、現状が変 革と開発を必要とするとみなされる時、ソーシャルワークが介入することを前提としてい る。それは、周縁化・社会的排除・抑圧の原因となる構造的条件に挑戦し変革する必要に よって突き動かされる。社会変革のイニシアチブは、人権および経済的・環境的・社会的 正義の増進において人々の主体性が果たす役割を認識する。また、ソーシャルワーク専門 職は、それがいかなる特定の集団の周縁化・排除・抑圧にも利用されない限りにおいて、 社会的安定の維持にも等しく関与する。


社会開発という概念は、介入のための戦略、最終的にめざす状態、および(通常の残余 的および制度的枠組に加えて)政策的枠組などを意味する。それは、(持続可能な発展をめ ざし、ミクロ-マクロの区分を超えて、複数のシステムレベルおよびセクター間・専門職 間の協働を統合するような)全体的、生物―心理―社会的、およびスピリチュアルなアセ スメントと介入に基づいている。


それは社会構造的かつ経済的な開発に優先権を与えるも のであり、経済成長こそが社会開発の前提条件であるという従来の考え方には賛同しない。 原則 ソーシャルワークの大原則は、人間の内在的価値と尊厳の尊重、危害を加えないこと、 多様性の尊重、人権と社会正義の支持である。 人権と社会正義を擁護し支持することは、ソーシャルワークを動機づけ、正当化するも のである。


ソーシャルワーク専門職は、人権と集団的責任の共存が必要であることを認識 する。集団的責任という考えは、一つには、人々がお互い同士、そして環境に対して責任 をもつ限りにおいて、はじめて個人の権利が日常レベルで実現されるという現実、もう一 つには、共同体の中で互恵的な関係を確立することの重要性を強調する。したがって、ソ ーシャルワークの主な焦点は、あらゆるレベルにおいて人々の権利を主張すること、およ び、人々が互いのウェルビーイングに責任をもち、人と人の間、そして人々と環境の間の 相互依存を認識し尊重するように促すことにある。 ソーシャルワークは、第一・第二・第三世代の権利を尊重する。


第一世代の権利とは、 言論や良心の自由、拷問や恣意的拘束からの自由など、市民的・政治的権利を指す。第二 世代の権利とは、合理的なレベルの教育・保健医療・住居・少数言語の権利など、社会経 済的・文化的権利を指す。第三世代の権利は自然界、生物多様性や世代間平等の権利に焦 点を当てる。これらの権利は、互いに補強し依存しあうものであり、個人の権利と集団的 権利の両方を含んでいる。


「危害を加えないこと」と「多様性の尊重」は、状況によっては、対立し、競合する価値 観となることがある。たとえば、女性や同性愛者などのマイノリティの権利(生存権さえ も)が文化の名において侵害される場合などである。『ソーシャルワークの教育・養成に関 する世界基準』は、ソーシャルワーカーの教育は基本的人権アプローチに基づくべきと主 張することによって、この複雑な問題に対処しようとしている。そこには以下の注が付さ れている。


文化的信念、価値、および伝統が人々の基本的人権を侵害するところでは、そのよう なアプローチ(基本的人権アプローチ)が建設的な対決と変化を促すかもしれない。 そもそも文化とは社会的に構成されるダイナミックなものであり、解体され変化しう るものである。そのような建設的な対決、解体、および変化は、特定の文化的価値・ 信念・伝統を深く理解した上で、人権という(特定の文化よりも)広範な問題に関し て、その文化的集団のメンバーと批判的で思慮深い対話を行うことを通して促進され うる。



ソーシャルワークは、複数の学問分野をまたぎ、その境界を超えていくものであり、広 範な科学的諸理論および研究を利用する。


ここでは、「科学」を「知」というそのもっとも 基本的な意味で理解したい。ソーシャルワークは、常に発展し続ける自らの理論的基盤お よび研究はもちろん、コミュニティ開発・全人的教育学・行政学・人類学・生態学・経済 学・教育学・運営管理学・看護学・精神医学・心理学・保健学・社会学など、他の人間諸 科学の理論をも利用する。ソーシャルワークの研究と理論の独自性は、その応用性と解放 志向性にある。


多くのソーシャルワーク研究と理論は、サービス利用者との双方向性のあ る対話的過程を通して共同で作り上げられてきたものであり、それゆえに特定の実践環境 に特徴づけられる。 この定義は、ソーシャルワークは特定の実践環境や西洋の諸理論だけでなく、先住民を 含めた地域・民族固有の知にも拠っていることを認識している。


植民地主義の結果、西洋 の理論や知識のみが評価され、地域・民族固有の知は、西洋の理論や知識によって過小評 価され、軽視され、支配された。この定義は、世界のどの地域・国・区域の先住民たちも、 その独自の価値観および知を作り出し、それらを伝達する様式によって、科学に対して計 り知れない貢献をしてきたことを認めるとともに、そうすることによって西洋の支配の過 程を止め、反転させようとする。


ソーシャルワークは、世界中の先住民たちの声に耳を傾 け学ぶことによって、西洋の歴史的な科学的植民地主義と覇権を是正しようとする。こう して、ソーシャルワークの知は、先住民の人々と共同で作り出され、ローカルにも国際的 にも、より適切に実践されることになるだろう。国連の資料に拠りつつ、IFSW は先住民を 以下のように定義している。


・地理的に明確な先祖伝来の領域に居住している(あるいはその土地への愛着を維持 している)。

・自らの領域において、明確な社会的・経済的・政治的制度を維持する傾向がある。 ・彼らは通常、その国の社会に完全に同化するよりも、文化的・地理的・制度的に独 自であり続けることを望む。

・先住民あるいは部族というアイデンティティをもつ。 http:ifsw.org/policies/indigenous-peoples 実践 ソーシャルワークの正統性と任務は、人々がその環境と相互作用する接点への介入にあ る。環境は、人々の生活に深い影響を及ぼすものであり、人々がその中にある様々な社会 システムおよび自然的・地理的環境を含んでいる。ソーシャルワークの参加重視の方法論 は、「生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きか ける」という部分に表現されている。ソーシャルワークは、できる限り、「人々のために」 ではなく、「人々とともに」働くという考え方をとる。社会開発パラダイムにしたがって、 ソーシャルワーカーは、システムの維持あるいは変革に向けて、さまざまなシステムレベ ルで一連のスキル・テクニック・戦略・原則・活動を活用する。ソーシャルワークの実践 は、さまざまな形のセラピーやカウンセリング・グループワーク・コミュニティワーク、 政策立案や分析、アドボカシーや政治的介入など、広範囲に及ぶ。この定義が支持する解 放促進的視角からして、ソーシャルワークの戦略は、抑圧的な権力や不正義の構造的原因 と対決しそれに挑戦するために、人々の希望・自尊心・創造的力を増大させることをめざ すものであり、それゆえ、介入のミクロ-マクロ的、個人的-政治的次元を一貫性のある 全体に統合することができる。ソーシャルワークが全体性を指向する性質は普遍的である。 しかしその一方で、ソーシャルワークの実践が実際上何を優先するかは、国や時代により、 歴史的・文化的・政治的・社会経済的条件により、多様である。 この定義に表現された価値や原則を守り、高め、実現することは、世界中のソーシャル ワーカーの責任である。ソーシャルワーカーたちがその価値やビジョンに積極的に関与す ることによってのみ、ソーシャルワークの定義は意味をもつのである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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