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生理学 甲状腺ホルモン


みなさんこんにちは!
先週は血中カルシウム濃度に着目した記事となりました。

体内ではその他にも、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど…
あらゆる物質が働いています。

そんな中、今週は…物質代謝に欠かせない 甲状腺ホルモンです。

物質代謝と一言でいっても、その物質をどこに貯めておくのか?
どんな時に細かく分解して機能させるのか?
毎週やっているホルモンとどんな関係があるのか?

患者さんにダイエットや筋トレ、食生活のアドバイスをする際にも繋がってくるものです。

改めて生理学はとっつきにくく感じますが、自分たちの体の中で毎日毎分毎秒起きている反射や機能について学ぶ科目です。
定期的に自分の施術を受けてくれる患者さんにも常に起こっていることです。


正常な状態を知っているからこそ、異常が起きた時に正しいことをお伝えすることができます。
大きな怪我や病気の際に施せる処置は少ないかもしれませんが、正しい知識をお伝えするだけでも、患者さんの不安や精神的な負担に寄り添うことができるかもしれません。

テストで答えるための知識ではなく、患者さんに体について正しく理解してもらう際の術として、今週も張り切って確認していきましょう!!


1.今週の問題


問 ホルモンとその作用の組み合わせで正しいのはどれか。
(平成29年度 理療科模擬試験 はき)

1 パラソルモン_血中カルシウム濃度低下
2 サイロキシン_血清コレステロール低下
3 プロゲステロン_卵胞発育促進
4 バゾプレッシン_血中ナトリウム濃度上昇


いかがでしょうか?
先週までに既に確認したホルモンも選択肢に入っていますね😊
確実に選択肢を消していけましたでしょうか…


2.問題の解説


1 パラソルモン_血中カルシウム濃度低下
いきなりタイムリーなの来ましたね。先週確認したホルモンです。
パラソルモンは血中カルシウム濃度を上げるのが本業でした!🐮
そのために血液における骨吸収や、腎臓での再吸収の促進に作用していました。
なのでこの選択肢は✖️。

2サイロキシン_血清コレステロール低下
サイロキシンは脂質に対して、脂肪の合成と分解どちらも促進します。…が!!
分解を促進する作用の方が強いんです。だから脂肪をまとめた形(=コレステロール)は血中に少なくなり、細かくした形(=遊離脂肪酸とグリセロール)は多くなるんです。
なのでこの選択肢は⭕️!

3プロゲステロン_卵胞発育促進
プロゲステロンは一言で説明するなら、「妊娠を維持するためのホルモン」です。妊娠中に次の子が出来てしまう、ということのないようにプロゲステロンは排卵を抑制します。
なのでプロゲステロンが分泌されているときは妊娠するための準備(=卵胞の生成、排卵)は促進されません。
なのでこの選択肢は✖️。

4バゾプレシン_血中ナトリウム濃度上昇
これも最近確認したホルモンですね!バゾプレシンは体内のあらゆる水分不足の際に、水分が外に出ないよう溜め込もうと作用するホルモンです。
ナトリウム値が上昇すると、水分が足りない中で血漿膠質浸透圧が乱れてしまうのでこの選択肢は✖️。


いかがでしたでしょうか?
他の選択肢もなかなかボリューミーでしたね。💦
ですがこれだけ理屈で選択肢を消せるようになると、あらゆる問題を自信を持って解けるようになります!!


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