生理学 大脳新皮質
こんにちは♪ 火曜日担当の荻野です。
今年最後のnote更新日となりました😊
生理学は大脳皮質で、2020年を締めたいと思います✨🧠✨
今週の問題
問 運動野があるのはどれか。(はき第22回)
1 前頭葉
2 側頭葉
3 後頭葉
4 頭頂葉
国試で出たら、ラッキー問題ですね。。
答えは1番です。
大脳には様々な部分があります。
他の選択肢にも重要な役割があるので、今週は大脳皮質のうちの新皮質についてのお話です。
機能局在
大脳の各部位が、それぞれ異なった働きをすることを言います。
運動野、感覚野、連合野に大別されます。
まず、
①運動野
…中枢は前頭葉の中心前回にあります。
ここから出る運動ニューロンによって錐体路が形成されます。
⭐️体部位局在…運動野から起こる運動ニューロンは分布先の体の部位によってスタート地点が異なること。(Ex.手の動きは脳のこの辺から運動ニューロンが起始する…といったイメージです)
参考:イラスト解剖学 松村讓兒 中外医学社
⭐️手や顔の方が足よりも範囲が大きいのは、細かい動きをするからです!
②感覚野
感覚野はその感覚によって種類があります。
・体性感覚野…中枢は頭頂葉の中心後回です。(⭐️こちらも体部位局在があります)
・味覚野👄…中枢は頭頂葉の体性感覚野(中心後回)の下部です。
・聴覚野👂…中枢は側頭葉の上側頭回の上面です。
・視覚野👀…中枢は後頭葉の鳥距溝周囲(後頭葉の内側)にあります。
上記①②が運動と感覚に関する部分です。
そして
③連合野
ここは情報の統合、認識、判断、意志の決定などの役割があります。
そのうち頻出するものとして、言語機能の中枢があります。
⭐️大脳半球の働きには左右差があり、言語的、理論的思考を司る側を優位半球、その対側を劣位半球と言います。
多くのヒトは左半球が優位半球であると言われており、右利きの人はほとんど、また、左利きの人でも2/3は優位半球が左であると言われています。
言語中枢として
・運動性言語野(ブローカ野)ー言葉の形成に関与
・感覚性言語野(ウェルニッケ野)ー言葉の理解に関与 の2つがあります。
それぞれ
・ブローカ野ー中枢は下前頭回後下部に
・ウェルニッケ野ー中枢は上側頭回の後上部に存在します。
ここまで場所が文字だけでわかりにくかったですね。
脳の内側、黄色い★が視覚野を指しています。
赤い★がブローカ野、あおい★がウェルニッケ野の位置を示しています。
参考:病気がみえるVol7 脳・神経 MEDIC MEDIA
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