生理学 軸索輸送と興奮の伝導
皆さんこんにちは🌞
学生さんは、卒業試験や総合試験など試験尽くしの季節が
始まっているのではないでしょうか、、?
対策問題を沢山解いていくと、似たような問題、
もはや同じ問題(?)も沢山あります。
ですが、同じところで間違えない、得意なところばかりやらない、ということはとっても大切です✨
そのためにも
教科書やプリントの中で手付かずの綺麗なところにも目を向けていきましょう😆
軸索輸送
この言葉を聞いたことのない人は神経を勉強していたら少ないと思います。
軸索輸送の話をする際は、前回のこのイラストをイメージしてくださいね。
軸索輸送は物質が神経細胞内を輸送されること全般を指しますが
軸索輸送には2種類あります。
順行性輸送
まず1つ目が神経細胞体→神経終末方向への物質の輸送です。
神経細胞体で合成された物質が神経終末へと運ばれます。
キネシンというタンパク質を利用して起こります。
以前勉強していた、下垂体後葉ホルモンであるバゾプレシンやオキシトシンは
こうして輸送されていきます。
ミトコンドリアなどの細胞小器官もこの輸送により神経終末へ行き、
神経細胞体と神経終末、それぞれが独立してエネルギー代謝を行なっています。
逆行性輸送
2つ目は神経終末⇨神経細胞体方向への物質輸送です。
ダイニンというタンパク質を利用して起こります。
神経終末から取り込まれた栄養分などを神経細胞体に運ぶ輸送形式です。
神経細胞の方向性を意識するものとして他には、
変性と再生があります。単語は聞いたことある方も多いと思います。
神経の範囲には王道問題となり得る部分が沢山あるので
なかなかゆっくり確認することも少ない範囲ですが、
選択肢を確実に消す情報として、確認していきましょう!
変性と再生
まず初めに大切なのは、、
✔️神経細胞体は再生されない✖️ということ!!
ですが
✔️神経繊維(軸索と支持細胞)は再生されます⭕️
イラストで一目瞭然👀
同じイラストが多くなりますが、文字だけではどこの話をしているのか
わかりにくくなる分野です。難しいイラストではないので
ノートやプリントにどんどん書き込んでひと目で分かるようにすると便利です😊
ワーラー変性(順行性変性)
…神経繊維の切断部から抹消に向かって髄鞘と軸索が変性する
逆行性変性
…神経繊維の切断部から神経細胞体に向かって髄鞘と軸索が変性する
⭐️切断部が細胞体に近いと起こりやすい
⚠️中枢系神経系では、切断部にグリアの瘢痕(かさぶた)ができてしまい
軸索が上手く再生できない。ということが起こりやすい
興奮の伝導の仕組み
さて、神経の基本的な事項を確認したところで、ついに機能的な確認です!
「神経で繋がってますから」
「痛みや温かさを感じ取って伝えるのは神経ですから」
ベットサイドでよーーーーく出てくる話です。
では、神経って実際何をどうやって情報を伝えてるのでしょうね😉☁️
おさらいです〜〜。
痛みや、温感、触れられたという感覚、、どんな感覚も全て
「電気が流れること」で伝えられます。
人の体は刺激を感じるために毎回毎回ビリビリ⚡️と
電流を感じてはいません。ですが
細胞の内外に、+のイオンやーのイオンが配置されていることを覚えているでしょうか??☺️
そんなイオンたちが関わっているお話です。
〜興奮の伝導の仕組み〜
Step1 神経軸索の膜の1箇所に活動電位が生じる
Step2 (同じ神経軸索の)すぐ隣の部分との間に電位差が生じて局所電流が生じる
⭐️局所電流…細胞外:静止部→興奮部へ。細胞内:興奮部→静止部へ。
理解としては、興奮の伝導は1つの神経細胞体内で
1箇所から1箇所と順々に伝わっていくので上イラストの下段のイメージです。
そして、神経終末まで興奮が到達した際に、細胞膜には外向きの電流が流れ脱分極(来週のキーワード!👀)を起こし、活動電位は発生していきます。
1度の興奮で、次々隣の神経細胞に伝わっていくわけではありません。
上記の仕組みで興奮の伝導が伝えられることで、
脱分極、過分極と言った活動電位が起こります。
今週までは「そもそも神経とは」な部分でしたが
来週からは問題出題率も高い部分に突入していきますね。
神経細胞に関する話のときは簡易的なイラストが一目瞭然です。
目で見ることのできない部分なので効率よくイメージできると勉強がしやすくなります✨
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
おもしろい!と思って頂けたら、本記事を「スキ❤️」「各種SNSでシェア」などを頂けましたら、これからも頑張る励みになります💪✨
公式LINEもご登録、お願い致します。
(セミナー情報や、購読者でない方へも配信をします)
ここから先は
柔整マガジン365+1
医療の教科書レベルの内容をより分かりやすく解説しました。 ・・・つまり基本中の基本・・・ ・・・基本ができないと応用も難しい・・・ ・・・…
柔整マガジン365+1
各分野のspecialistが、柔道整復師の国家試験の問題をベースに、学びを提供する〝柔整マガジン〟毎日更新で、日々刺激を与え続けて行きま…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?