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開催報告)第12回スキマ研究会

第12回スキマ研究会「いろんな依存と死にたいきもちシンポジウム」

事業:まちづくりの推進に係る事業
共催:一般社団法人もちもちびと(ひるねこ)、認定NPO法人まちづくりスポット
場所:村半(高山市下二之町6)及びオンラインツール「Zoom」にて開催
開催日:2022年11月4日(金)19:00~21:00
参加者数:現地参加37名、オンライン11名
スキマ案内人:国立精神・神経医療センター 松本俊彦先生


第12回のスキマ研究会は、精神面での生きづらさを抱えている人の支援に取り組んできた〈一般社団法人もちもちびと〉自立訓練ひるねこが、「依存症」「死にたい」をタブー視せず、その手前の気持ちを含めオープンに語り、共に考える場を作ることで、少しでも生きやすい地域になることを願って企画されました。当日は、会議室の無機質な雰囲気をできる限り削り、オンラインの遠さを感じさせず参加者がリラックスして参加して頂けるようにと一般社団法人もちもちびとさんの想いから工夫されお家にいるような空間を準備しました。

前半は、精神医療の第一人者である松本Dr.とオンラインでつながり「日々の活動で思うこと」についてのトークセッションが行われました。松本Dr.は、まずはじめに自分自身が依存しているものについて参加者に共有され依存先を分散させることやゆるいつながりの大切さについて話されました。

後半には、参加者も交えて会を深めていきました。当事者の方、経験者の方、ご家族の方、医療関係の方、福祉関係の方から貴重な想いを聞くことができました。最後には、「明日からできることは何か」について参加者と松本Dr.と一緒に考えました。


~参加者の声~
「印象に残ったことは?」
特に印象に残っていることは、皆さんのお話を聞きながら、感情や悩みを肯定してもらえたように感じられたことです。依存先を立て続けに手放さなければいけなかった頃に、自分には何もないと感じたり、生きていたくないと思う日が多くありました。新たな依存先を増やそうにも、問題の根本解決にならないことを自分がわかっているため何をしても虚無感でいっぱいになる時もありました。しかし、当時一つだけ達成したい夢があり、リスクはありますがそこに全力をかけたことで今では少し立ち直れたように感じます。依存先を見つけ、分散させるというのは簡単なことではないと思います。無理に依存先を探そうとすることがかえって負担になったり見つけられない自分に苛立ってしまうからです。そんな時こそ社会や他者の意思ではなく自分が素直に心地よくいられる何かと向き合うことが救いになるのかもしれないと考えました。そして自分との関係を改善することも大切なことだと感じました。今回会に参加したことにより、このように苦しみと一緒に向き合うことができる温かい居場所を提供してくれる場所があることを知ることができてよかったです。大分県からオンラインで参加させていただきましたが、高山に限らず各地で必要とされている場所だと感じました!ありがとうございました。
●「人生で1番最悪なのは、ヒドイ目に会うことじゃない、独りで苦しむ事だ」 超超超分かりやすい金言を頂きました!
●苦しかった過去の自負に輪郭を持たせられたし、自分がやりたい事に確信が持てました!
●「長持ちする支援者」の話はとても参考になりました。 最後の質問であり、ひるねこさんが今日の会のテーマでもあると〆られた問い=“日常で誰かの為に出来るアクションは?”のアンサーさえも「長持ちする支援者になる」事だと思いました。 セルフケアをして自身が闇堕ちしなければ、周りを巻き込んでの負のスパイラルを防げます。 自分の状態が良ければ誰かの分散依存の1人になり得ます。 良い状態だからこそ出来る「肯定的な声かけ」を周りの人たちに出来らたば、プラスのスパイラルを作れます。