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【負けるな、瞬発力】

半フィクションばなし。
だけど実際によくある話。

目を伏せた。
目を伏せてしまった。
せっかく話しかけてくれたのに。
こんにちは、と返せばいいだけだったのに。
体裁を整えるとか、スマートに切り返すとかいう、相手に自分をよく見せたいがための、つまらない見栄に負けた。
他者と交わろうとする瞬発力が、つまらない見栄に負けた。
愚かだ、ほんとうに。
意識配分、間違ってるんだよ。
自分ではなくその人に意識を向けろ。
その人の目を見て言葉を交わせ。
その人に、このままの自分のままで、こんにちはって言った方が、お前のことを良く思ってくれるんじゃないのかい?
お前の五感はどっちに向かって開いてるんだい?
内じゃなくて外だろ?
自分じゃなくてその人だろ?
次、つまらない見栄を消し去って、瞬発力が勝利するように練習をしておけ。
いつも人がいるところへ飛び込んでおけ。
次は、目を伏せるんじゃないよ。


二年前に書いた自作曲「アイスブレイキングあと」を聴きながら。

https://youtube.com/watch?v=Y9BbbF7sxlg&feature=share

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#わたしが私として生きるためのエッセイ 56
#書きたい時に更新
#息をするように音楽をする
#日常は日常のままで別次元
#fujisakihirokazu

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