【草花】ゴシュユ[生薬名:呉茱萸]
wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ゴシュユ
〜
ゴシュユ(学名:Tetradium ruticarpum)とはミカン科の植物の一種。(シノニムEuodia ruticarpa)。別名ニセゴシュユ。
…
【生薬】
本種またはホンゴシュユ(学名Tetradium ruticarpum var. officinale、シノニムEuodia officinalis)の果実は、呉茱萸(ゴシュユ)という生薬である。独特の匂いと強い苦みを有し、強心作用、子宮収縮作用などがある。呉茱萸湯、温経湯などの漢方方剤に使われる。
有効成分はインドールアルカロイドのエボジアミン(evodiamine)、ルテカルピン(rutaecarpine)、ヒゲナミン(higenamine)、シネフリンなど。
…
〜[上記wikipediaより抜粋]
【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
ミカン科
Rutaceae
ゴシュユ
Tetradium ruticarpum (Juss.) T.G.Hartley
別名
ニセゴシュユ
URL> https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003372.php
〜
【英名】medicinal evodia
【中国名】呉茱萸
【花期】7~8月
【生薬名】①呉茱萸(ゴシュユ)【局】
【薬用部位】①果実,②葉
【成分】① にはアルカロイド(evodiamine, rutaecarpine, higenamine),トリテルペン(evodol)
【産地と分布】
中国原産で,享保年間に日本に渡来し,薬木として各地に植栽される.日本にあるのは雌木だけである.
【薬効と用途】
果実は体を温め胃の働きをよくする作用があり,胃内停水,吐き気,頭痛などに用いる.漢方処方では呉茱萸湯,温経湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯などに配合されている.果実の新しいものは嘔吐を催すことが多いので,採取後1年以上経過したものを用いる方がよい.根は駆虫作用があり,回虫,ぎょう虫の駆除に用いる.葉は鎮痛作用がある.果実と葉は浴湯料としてもよい.
2017年発効の世界アンチ・ドーピング規定「禁止表国際基準」に明記されたアルカロイドのヒゲナミンは,本種果実にも含まれる.そのため、ヒゲナミンが含有することを知らずに本種が配合された漢方処方等を服用することで規定違反になる可能性がある。
熊本県山都町(旧矢部町)では平成の初期まで栽培,出荷されていた.日本最後の生産地であった.
…
〜[上記「植物データベース」より抜粋]
【東京生薬協会】【新常用和漢薬集】
ゴシュユ (呉茱萸)
URL> https://www.tokyo-shoyaku.com/wakan.php?id=82
〜
【基原】
Euodia officinalis Dode(Evodia officinalis Dode),Euodia bodinieri Dode(Evodia bodinieri Dode)又はゴシュユ Euodia ruticarpa Hooker filius et Thomson(Euodia ruticarpa Bentham)
(Rutaceae ミカン科)の果実
【調製】
夏から秋にかけて,未熟果実を採集し,乾燥陰干する.
【成分】
インドールアルカロイド:rhetsinine(日局18確認), evodiamine, rutecarpine, rutaecarpineなど
キノロンアルカロイド:evocarpine, N,N-dimethyl-5-methoxytryptamine, N-methylanthranylamide, synephrine
その他:cyclic GMP(環状ヌクレオチド), limonin(苦味成分), 鎖状テルペン(特異な香気) など
【選品】
果皮は裂開過ぎず,なるべく軸(果柄)が少なく,よく乾いたもので,黒褐色で辛みが強く,まろやかな香りのあるものが良い.
【適応】
温補の健胃鎮痛利尿作用があり,胃内停水,胸満,嘔吐,冷え性,頭痛を改善する薬方に配合される.
【漢方処方例】
・呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
構成生薬のうち呉茱萸,人参,大棗の組み合わせで,習慣性頭痛,嘔吐に使用される.
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
構成生薬のうち呉茱萸,当帰,桂枝の組み合わせで冷えを改善する.
・温経湯(うんけいとう)
構成生薬のうち呉茱萸,当帰,川芎の組み合わせで,月経不順,更年期障害,不妊症などに応用される.
・左金丸(さきんがん)
構成生薬のうち呉茱萸,黄連の組み合わせで,ストレスによる胃痛(神経性胃炎,急性,慢性胃炎)を治療する.
…
〜[上記「新常用和漢薬集」より抜粋]
【福田龍株式会社】ゴシュユ (呉茱萸)
【PDF資料】https://www.fukudaryu.co.jp/sozai2/goshuyuHP.pdf
〜
【薬用部分】未成熟の果実
新鮮な果実は服用すると嘔吐を起こすことがあり、 1年以上を経過したものを用いる。
【主な薬効】健胃、利尿、鎮痛
【代表的処方】主として漢方処方用薬であり、冷え症用薬とみなされる処方及びその他の処方に少数例配合されている。
[温経湯]ウンケイトウ
体力中等度以下で、手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症: 月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、 更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎) 。
(処方内容) 半夏/麦門冬/当帰/川弓 /芍薬/人参/桂皮/阿膠/牡丹皮/甘草/生姜/呉茱萸
[当帰四逆加呉茱萸生姜湯]トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ
体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢又は下腹部が痛くなりやすいものの次の 諸症: 冷え症、しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛、下痢、月経痛
(処方内容) 当帰/桂皮/芍薬/木通/細辛/甘草/大棗/呉茱萸/生姜
[呉茱萸湯]ゴシュユトウ
体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症: 頭痛、頭痛に 伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり
(処方内容) 呉茱萸/大棗/人参/生姜
…
〜[上記より抜粋]
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?