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[草花]ジャノヒゲ(生薬:根は麦門冬)

wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジャノヒゲ


   ジャノヒゲ(蛇の髭、学名:Ophiopogon japonicus)は、キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑多年草の1種。リュウノヒゲ(竜の髯)、ネコダマ(猫玉)ともいう。

【形態・生態】
   常緑の多年生草本。草丈は7 - 15センチメートル (cm) で、多数の葉を叢生したときに大株になる。根は多数のひげ根が生える。葉は地際から生え、線形で細長く、長さ10 - 20 cmほどで、幅は2 - 3ミリメートル (mm) ぐらいになる。匍匐茎を伸ばして増殖する。
   初夏(7 - 8月)に、葉の間から高さ7 - 18 cmほどの花茎を出し、花茎の上にややまばらな総状花序を形成し、淡紫色あるいは白色の小さい花を数個つける。花茎の先が曲がって、花が下向きに咲き、花径は7 - 8 mm、花被片は楕円形、子房は種子を1個含む。種子は球形で、成熟前に子房から露出し、深い青色に熟す。
   ジャノヒゲ及びその園芸品種であるチャボリュウノヒゲ(タマリュウ、ギョクリュウ)は、高い浸水及び冠水への耐性があり、根が水に浸された状況や水中などでも生存が可能である。
【生薬】
   根は肥大して所々太く紡錘形になり、これを乾燥したものが生薬となり、麦門冬(ばくもんどう/ばくもんとう)と称する。鎮咳・強壮などに用いる。日本薬局方に収録の生薬であり、ジャノヒゲの塊根を小葉麦門冬(しょうようばくもんとう)、ヤブランの塊根を大葉麦門冬といって区別することがある。麦門冬は、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤に使われる。
   5月下旬から6月に株を掘り上げて、塊根部を採取して水洗いし、乾燥を早めるため湯通しをして天日乾燥させる。塊根の中心を取り出したものは良品とされる。 民間では、滋養強壮、鎮咳去痰、止渇、利尿を目的に、麦門冬6 - 10グラムを水400 ccでとろ火で半量になるまで煎じ、温かいうちに1日3回服用する用法が知られている。
【食用】
   茎は高知県などでは食用とされ、ゆがいてから更にアゲ(油揚げ)などと一緒に煮て食べる。
〜[上記wikipediaより抜粋]


 

【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
キジカクシ科
Asparagaceae
ジャノヒゲ
Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl.
別名
リュウノヒゲ
URL> https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003391.php


【植物解説】
   多年草.根茎は太く匐枝を出し,根は一部が紡錘状に肥厚する.葉は根生で叢生し,線形から広披針形で長さ30~40 cm,やや直立し鈍頭.葉間から花茎を単生し,総状花序に広鐘形の淡紫色または白色の花をやや密に付ける.種子は球形で碧色.
【薬効と用途】
   鎮咳去痰,清熱などの作用があり,乾燥性の咳や粘り気のある痰が出る症状に良い.口渇,寝汗,便秘,煩躁,不安感,動悸などにも応用される.漢方処方では麦門冬湯,竹茹温胆湯,温経湯などに配合される.
   庭園の下草として,「龍のヒゲ」の名で植えられる.
〜[上記「植物データベース」より抜粋]
 
【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】キジカクシ科
Asparagaceae
ナガバジャノヒゲ
Ophiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl. var. umbrosus Maxim.
URL> https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003643.php


【植物解説】
   ジャノヒゲとは変種の関係にあり,根茎が5~20回とよく分枝し,しばしばストロンがなく,あっても短く3 cmほどである.
【薬効と用途】
   ジャノヒゲ(O. japonicus)の代用として鎮咳去痰,清熱薬として用いられる.日本薬局方での生薬麦門冬の基原は,ジャノヒゲだけである.ジャノヒゲと異なりストロンが無く,群落を作らず株立ちする.
〜[上記「より抜粋」]


 
【e-yakusou.com】[薬用植物一覧]
ジャノヒゲ(ユリ科ジャノヒゲ属:常緑性多年草:草丈 ~20センチ:花期 ~7月)
[薬効]
滋養強壮, せき・たん, かぜ, ぜんそく(気管支ぜんそく), 百日ぜき, 気管支炎(気管支カタル), 糖尿病, 心臓病, リューマチ, 小便不利, 催乳(さいにゅう), 声のかれたとき

科名:ユリ科/属名:ジャノヒゲ属
和名:蛇の鬚/生薬名:麦門冬(ばくもんどう)/学名:Ophiopogon japonicus
日本全土の丘陵地・畑、垣根の根元などに自生する、また栽培もされる
山地に普通に自生するオオバジャノヒゲ。

【見分け方・特徴】
   ジャノヒゲは、短い根茎からたくさんのヒゲ根がのび、根のところどころに、蛇が卵を飲み込んだように肥大した部分が栄養分を蓄えるところで、この塊根(かいこん)があります。
   葉は細長い線状で、多数が根茎から叢生しています。葉縁は全縁でそり返っています。
ジャノヒゲの葉の、この形から、蛇のヒゲあるいは竜のヒゲと呼ばれています。
   花は葉間より、葉よりは短い花茎を出して、花茎の上部に紫色の総状花序をつくります。
花被は6、雄しべは6です。濃灰青色の丸くつやがあって、果実状にみえるのが種子で、ハズミ玉といって昔、女の子の遊びに用いられました。
また、葉が大きいオオバジャノヒゲが山地に自生。
   塊根(かいこん)ができるものには、ジャノヒゲ属とよく似たヤブランの仲間があります、ヤブランは花が上向きに咲き、種子が黒色なので区別ができます。また、ジャノヒゲの葉の幅が2~3ミリと狭く、ヤブランは1センチあるので葉の幅でも区別ができます。
【薬効・用い方】
   麦門冬(ばくもんどう)には、サポニン、多糖類などの成分が含まれていて、古くから漢方の要薬にされていて、滋養、強壮、咳止め、たんきり、解熱、利尿(りにょう)、催乳剤として、かぜ、ぜんそく、百日ぜき、気管支カタル、声のかすれ、糖尿病、心臓病、リューマチなどに用いられています。
麦門冬(ばくもんどう)を、きざんだもの1日量6~12グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。
   麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、こみ上げてくるような激しい咳や、痰が非常に粘っこく出づらい時に、麦門冬(ばくもんどう)10グラム、半夏(はんげ・カラスビシャク)と粳米(こうべい・玄米)を各5グラム、大棗(たいそう・ナツメ)3グラム、人参、甘草(かんぞう・カンゾウ)を各2グラムを混ぜ合わせ、水0.6リットルで約半量まで煎じ、布でこして1日3回食間に服用します。
とくに、大病後で非常に体力が衰弱した場合や、老人などで、せきが出てたんの切れが悪く、のどが詰まる場合に用いると効きめがあります。
   滋養強壮には、麦門冬(ばくもんどう)と同量のハチミツを加えて、水0.5リットルを、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。

〜[上記「薬用植物一覧」より抜粋]




【LOVEGREEN】
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の育て方
URL> https://lovegreen.net/library/glass/p125198/


リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の栽培環境
【日当たり・置き場所】
   リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)は日陰にも強いですが耐暑性も持ち合わせているため、日向でも問題なく生育します。植えてそのまま手入れをせずとも元気に生育するため、管理が容易で見栄えもよく保てます。
【水やり】
   鉢植えの場合は用土が乾燥したらたっぷりと水をあげます。庭植えの場合ほぼ水やりは不要です。
【肥料】
   基本的に肥料は不要です。
【病害虫】
   ほとんどつきません。まれに、コガネムシに葉を食害されることがあります。またナメクジに新芽を食害されることがあります。
〜[上記「LOVEGREEN」より抜粋]


 

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