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【草花】カワラヨモギ(生薬名:茵蔯蒿)

wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カワラヨモギ


   カワラヨモギ(河原蓬、学名:Artemisia capillaris アイヌ語: pitarkaun-noya, ピタルカウンノヤ)は、キク科ヨモギ属の多年草。

【利用】
   漢方では「インチンコウ(茵蔯蒿)」として用いられる。薬用部位は頭花。成分として、クマリン類のscoparone(スコパロン)、クロモン類のcapillarisin、フラボノイド類のcirsilineol、cirsimaritin、rhamnocitrinなどを含む。用途として、消炎利胆、解熱、利尿などを目標に、黄疸、肝炎、胆嚢炎などに用いられる。漢方処方には、茵陳蒿湯、茵陳五苓散がある。また、capillarisin、scoparoneなどは各種動物で胆汁分泌促進作用を示す。

〜[上記wikipediaより抜粋]



【熊本大学薬学部・薬草園】【植物データベース】
キク科
Asteraceae
カワラヨモギ
Artemisia capillaris Thunb.
URL> https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003357.php


【薬効と用途】
   利胆,消炎作用があり,黄疸,湿疹,蕁麻疹,口内炎,肝炎の予防,各種の胆道疾患,胆嚢炎などに用いる.古くより黄疸の特効薬とされ,漢方処方の茵蔯蒿湯がよく知られている。
〜[上記「植物データベース」より抜粋]


 
 
【東京生薬協会】【新常用和漢薬集】
インチンコウ (茵蔯蒿,茵陳蒿)
URL> https://www.tokyo-shoyaku.com/wakan.php?id=13


【基原】
カワラヨモギ Artemisia capillaris Thunberg (Compositae キク科)の頭花
【調製】
8 ~ 9月頃,茎ごと刈り取り,陰干し,または温風乾燥後,頭花を集める.
【成分】
クマリン誘導体:esculetin, 6,7-dimethoxycoumarin(日局18確認)
イソクマリン誘導体:capillarisin
capillarin, 有機酸, フェノール類, 精油など
【選品】
新鮮で,粒が揃っていて未熟頭花が混入せず,独特のにおいの強いものが良い.
【適応】
利胆・消炎作用があり,炎症性黄疸,流行性肝炎,じんましんを治療する薬方に配合される.
【漢方処方例】
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう),茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)
 構成生薬のうち,茵蔯蒿・山梔子の組み合わせで,利胆,消炎を期待して,黄疸,皮膚のかゆみに用いる.
〜[上記「新常用和漢薬集」より抜粋]

 
 
 
【養命酒・元気通信】生薬百選
茵蔯蒿(インチンコウ)


   「茵蔯蒿」には精油、クロモン類、フェニルプロパノイド類、クマリン類、フラボノイド類などが含まれており、口の渇きを止めたり、尿を増したり、胆汁の分泌を促す働きがあります。主に黄疸(おうだん)や肝炎、腎炎、二日酔いなどに用いられます。また、最近の研究ではアレルギー性疾患を有効に予防・治療できることなどが明らかにされるなど、注目度の高い生薬です。
〜[上記「生薬百選」より抜粋]



 
【EVERGREEN】
カワラヨモギ
キク科 ヨモギ属
Artemisia capillaris


〔基本情報〕
海岸や川岸の砂地でみられる高さ30~100cmの多年草。
茎の基部は木質化して亜低木となります。
花をつけない茎は短く、ロゼット状に葉をつけます。
ロゼットにつく葉は幅1.5~3.8cmで2回羽状に全裂し、裂片は糸状になり、両面にふつう絹毛が密生して灰白色です。
ロゼットにつく葉は長さ2~3cmの葉柄をもちます。
花茎はよく枝分かれして、花茎につく葉は互生し、長さ1.5~9cm、幅1~7cmで1~2回羽状に全裂し、裂片は糸状になり、両面に絹毛がはえるか無毛です。
花茎につく葉の基部は茎を抱きます。
茎先に大きな円錐花序を出し、頭花を多数つけます。
頭花は長さ・幅とも1.5~2mmの球形~卵形で、舌状花はありません。
風媒花です。
果実は長さ0.8mmの痩果です。
〔利用〕
頭花を茵陳蒿(いんちんこう)、若い茎葉を綿茵陳(めんいんちん)といい薬用とします。
〜[上記「EVERGREEN」より抜粋]

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