なりたいもの。

ん十年振りでパスポートを更新する。
ん十年振りに、国際運転免許を申請した。

そして、3月末でようやく退職と思いきや、
その退職に待ったがかかる。
それならばとこちらの条件を伝えると、
その翌日にはそれに沿った雇用承諾書が送られてきた。
その間、自社株を処分して私は2度旅に出る。

その間、私は年金受給者になる。
その間、年末に被った交通事故のケガの示談を迎える。
2度目の旅から戻れば、晴れて離職票が手元に残るだろう。
そして、生涯初となる失業保険の給付申請へと続く。
そして、さまざまに横たわる各種の保険の切り替えへと続いていく。

その期間とその後の少しの間、
私は自由とは何だろう?と考えるはずだ。
ほんのちょっとの間はその自由を手にしたように感じるかもしれない。
まるで1976年にすべての自由が手に入ったかのような、
そんな錯覚を再度現在の私にもたらすかもしれない。

以降、さまざまなものがスクラップに付され、
以降、生存するための必需品が再度ビルドアップされていくだろう。

容易く老いることは殊の外難しい。
何より、何十年経ってもちっとも自由ではない。

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