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【読書レビュー・十二国記シリーズ】黄昏の岸 暁の天

この十二国記シリーズは刊行順に読んでいこうと思っていたので「丕緒の鳥」の次は「図南の翼」に行くつもりだったのですが、うかうかしてると「白銀の墟 玄の城」のネタバレを踏んでしまいそうな自分が怖くて先に読んでしまおうと思い立ったのです。とはいえ今作「黄昏の岸〜」は白銀の墟に直接繋がる前日譚、スターウォーズで例えるならばローグワンです。

「黄昏の岸〜」を一言で表すならば「魔性の子の十二国側の話」です。阿選の謀反によって蓬莱に逆戻りした泰麒を命がけで探す李斎に助力し協力し合う十二国の諸王や麒麟達の活躍が見どころな一方、蓬莱で「祟られる」と噂された泰麒の身辺に何が起こり、彼の使令である汕子や傲襤がいかに暴走していったかの経緯が語られます。

白銀の墟の1巻を読んだ時にはこれらの背景やこれまでの流れを知らずに読んだのですが昔ながらのファンの人はこれが刊行された2014年から6年間待たされたってこと・・・?しんでまうやん??李斎と泰麒が金波宮から立ち去るシーンで待ちぼうけしてた訳だ???

シリーズものってその時リリースされたものを盛り上がってるタイミングで見るか、自分がハマったタイミングで見るかによって自分の中での位置付けが変わってくると思うんですよね。スターウォーズで例えると自分はファントム・メナス公開時は小学生だったんですけど世間では評判の悪いプリクエルがどうしても嫌いになれません。その当時に熱中して家族で観に行った思い出や友達とペプシのボトルキャップをかき集めてた記憶と密接に結びついているからです。

後からハマった作品は熱中してる人が周りにいないor少ないから内向きの感情が膨れ上がって特別な作品だと思い入れが強くなる傾向にあるんですよね。グッズ展開や特設店なんかも少ないから色々探して足を使うことにもなりますし。去年ハマった水曜どうでしょうがそんな感じでした。まああれはイベントやグッズ展開あった方ですが…

要するに結局のところ後からハマろうが盛り上がってる時にハマろうが好きなものは好き!大事!一生付いてく!となるんです!ポニョ!十二国記!好き!以上!


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