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アンブレラアカデミーのススメ

1989年10月1日12時、それまで妊娠していなかった女性が43人の女性が同時に出産すると言う怪現象が発生、大富豪のレジナルド・ハーグリーブスはその時生まれた新生児のうちの数人を養子に迎えた。数年後、成長した子供たちは特殊な能力を持ちヒーロー活動を始めた!それから20年、様々な理由でバラバラになった彼らは養父であるレジナルド・ハーグリーブスの葬式をきっかけに再び集まった…

掴みだけでめちゃくちゃ面白そうなアメリカンコミック、「アンブレラアカデミー」がNetflixでドラマ化され7/31にシーズン2が配信開始されました。シーズン1で存在を知り、死ぬほどハマった(サントラもヘビロテした)身としてはクリフハンガーで終わったシーズン1の続きは血涙が出るほど楽しみにしており、先週末に血を吐きながらシーズン2を走り抜けました。面白かったよーーーー待ってたかいがあったよ!!!シーズン2配信まで生きてて良かったよー!!何よりもアンブレラアカデミーのメンバーにまた会えたこと、シーズン1では明かされなかった秘密も徐々に明らかになったりと最高が過ぎるので墳血しながらざっくりキャラクター紹介したいと思います。(※シーズン2配信済みですが今回はシーズン1を中心に紹介します)

1.登場人物紹介 アンブレラ・アカデミーのメンバーたち

No.1 “Space man” ルーサー・ハーグリーブス

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ハーグリーブス家の長男。特殊能力は人並み外れた怪力。一人一人と出て行ったアンブレラアカデミーのメンバーの中で最後まで残ったものの、作中開始時には月の調査と言う名目で1人月に送られ、父親からも距離を取られているかわいそうな子。よって“Space man”。長男としての、No.1としての責務に苦しんでいる。過去にとある理由から霊長類の遺伝子を注入され、身体中に毛が生えている。ドラマだと身体中にうっすら黒い毛が生えているマッチョだが原作では顔以外がゴリラになっている。可哀想な子。可哀想なゴリラ。


No.2 “Kraken”  ディエゴ・ハーグリーブス

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次男坊。特殊能力は空中で投げたナイフの軌道を変える。と思ったら原作では水の中で呼吸が出来ると言う008みたいな能力らしい。ドラマ版ではその能力はオミットされている。劇中開始時にはハーグリーブス家を出て1人でヴィジランテ活動をしている。シーズン1では刑事の元彼女がいたりシーズン2でも押しかけ女房がいたりと劇中での恋愛振り回され担当。理想のヒーロー像を追求する性格のために周りが見えなくなることも。シーズン1では短髪だがシーズン2では長髪になって原作に近い風貌になった。

No.3 “Rumor” アリソン・ハーグリーブス

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長女。特殊能力は「噂を聞いたの(I heard a rumor...)」から始まる言葉で人を操る。開始時には同じく家を出て女優として成功している。唯一の既婚者であったが、むずがる娘に能力を使ってしまったところを旦那に見られて離婚させられた上に親権も持っていかれた。能力のせいで不幸になる人。ただこの能力、ただ人を操るだけかと思いきや、「噂を聞いたの、あなたが爆発するって」みたいな相手の能力を超える超自然な命令でもコマンド入力が可能でなかなかに凶悪。ルーサーに惚れられているがそれを理解しつつも距離を取る聡明な人。兄弟の中で(多分)一番大人。

No.4 “Seance”  クラウス・ハーグリーブス

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三男坊。特殊能力は死者と会話し、使役することができる。原作ではテレキネシスも使えるようだがドラマ版では不明。ちなみに「Seance(eは上にアキュートが付く)」は「降霊術」を意味するらしい。開始時には(理由あって)酒とドラッグに溺れて入院していたり解りやすく落ちぶれている人。どうしようもない私生活を送っているが兄弟の中でも変わっておりムードメーカーでもあるため視聴者からも人気がある…あるよね?クラウスが一番好きなんだけど自分だけじゃないよね???あと細い。めっちゃ腰が細い。後述のベンと会話が可能な唯一の人物。

No.5 “The boy”

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五男坊。少々(かなり)ややこしい理由から15歳の姿をしているが精神は兄弟の中でも最も高齢の60代。全ての元凶。トラブルメーカー。コイツが現れると平和な日常がぶっ壊れる。世界滅亡ブリンガー。人殺しコナン君。特殊能力は時空間移動。ぶっ壊れチート能力を誇示して父親の鼻を明かそうとしたところ、世界滅亡後の未来に飛んでしまい、戻れなくなったまま60年を過ごす。後にコミッションに勧誘されて敏腕エージェントになるが、脱走して父親の葬式に突然子供の姿で兄弟の前に現れたところからドラマは始まる。家族の中では死んだことになっているため名前が無く、No.5としか呼ばれない。60年を1人で過ごしたことで偏屈で怒りっぽいジジイと化しているものの頭脳明晰。兄弟の中で最も話が通じないがコイツがいないと話が進まないのも確か。ただし家族のことは人一倍大事に思っているらしく、何かと兄弟を救うために過去へ未来へ奔走する。子役の演技が大人顔負けの物凄い迫力でびびる。

No.6 “Horror” ベン・ハーグリーブス

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六男坊。特殊能力は体内にポータルを発生させ、異次元からタコのような触手を持った生物の一部を呼び出してえげつない攻撃をする。開始時にはすでに死亡しており、死者と会話ができるクラウスとしか話せないし姿も見えない。何かとクラウスに苦言を吐くのでクラウス自身は煙たがっている場面も。死亡した経緯は(まだ)不明。

No.7 バーニャ・ハーグリーブス

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次女。エレン・ペイジ。兄弟の中で唯一特殊能力を持たないため正確にはアンブレラ・アカデミーのメンバーではない。開始時には家を出ており、売れないバイオリン弾きとして細々と暮らしている。幼少期から能力持ちの兄弟の中で能力無しとして育ったため、劣等感が強く自分の意見も言えないほど心が弱い。父親からも兄弟からも疎んじられているかなりかわいそうな子。ある意味主人公といえば主人公。作中で一番性格が変わる人。語れることが少ない人。

2.ハーグリーブス家

“Dad”レジナルド・ハーグリーブス

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出自不明、正体不明の大富豪。異常現象で同時に生まれた48人のうち7人の子供たちをかき集めてヒーローチームを作った。厳格な父親で子供たちからは慕われていない。彼の葬式から物語は始まるが、彼の死因自体が謎に包まれている。

“Mom”グレース

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ハーグリーブス家のお母さんロボ。30年後でも変わらない姿で子供たちをお世話する。ロボットではあるが、優しく親身に相談に乗ってくれるため子供たちからは愛されている。特にディエゴからは慕われている。(というか執着している様子はマザk)

ポゴ

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ハーグリーブス家の執事チンパンジー。とても頭の良いチンパンジー。優しく思慮深く、子供たちを導く存在で養父より慕われている。

3.コミッションのメンバー

ザ・ハンドラー

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時空を正しい方向に導く(?)謎の組織「コミッション」の幹部。「カバン」を使って時空を自由自在に行き来できるコミッションのエージェントは時空の流れに異常が発生しないように常に見張っており、異常の発生源はエージェントによって直ちに正される。ハンドラーは幹部の中でも野心深く、いずれコミッションを我がモノにすべく暗躍している。未来で孤独にマネキンに喋りかけるほど疲弊したNo.5をスカウトしてコミッション最強のエージェントに仕立て上げた。手塩にかけたNo.5に裏切られて脱走されたため、「チャチャ&ヘイゼル」の2人を刺客として送り込む。自分から前線に出て狡い作戦から工作まで結構地道に働く人。

チャチャ&ヘイゼル

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ビジュアルが良すぎるコミッションのエージェント。動物のマスク被ったエージェントは以降に出てきたので制服なのかもしれない。チャチャ(犬?)の中身は女性。ヘイゼル(クマ?)の中身は男性。チャチャは仲間思いでヘイゼルは恋多き優しい巨人だが2人ともめちゃくちゃ強い。No.5を追って兄弟たちの前に現れる。原作のマスク姿もぶっ飛んでて最高だったりする。



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キャラクター紹介は以上となリマス!この精神的にも物理的にもバラバラになってしまった兄弟たちが10日後に迫った世界滅亡を救うために協力しあって巨悪に立ち向かう…と思いきやもう全然仲良くならないんですよ、個々では話せるんですがいざ協力!となるとうまくいかないもどかしさ・・・でも最終的には家族(兄弟)愛に帰着していく過程が見てて楽しいしなんだか可愛らしいんです。

Netflixのドラマでは「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」と言う幽霊屋敷を舞台にした家族ドラマがありましたが、アンブレラ・アカデミーもそれに近いプロットをなぞっているとも言えるかもしれません。ですがマイケミカルロマンスのジェラルド・ウェイが手掛けた原作コミックの造形を失うことなく実写に仕上げた世界観は最高。バックに流れる80〜90年代音楽の軽妙さはシーズン1配信当時すでに話題となっていた「ガーディアンオブザギャラクシー」や「ベイビードライバー」をイメージさせます。

最後に自分がドラマを見る前にチラ見して10秒でハマったダンスシーンの動画を紹介して終わりたいと思います。これ、序盤なんですけど兄弟一人一人が一つの音楽で別々の場所で思い思いにバラバラのダンスしてるのが良いですね。まるで序盤の彼らの関係性を象徴するような…

https://youtu.be/TVxBmXz5QGs





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