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「認知症カフェ(仮)」番外編、来年の今頃は?

 結構続けて書いているのではないか…理由はとある問いに対する答えとしてな訳だが。ミラクルクエスチョン的に考えることは大事だと、そしてそれはやはりどこかにちゃんと残しておこうと(自分だけのパソコン内ファイルとしてではなく)思ったからだ。

 その問いとは、「カフェが出来て数カ月して、それなりに落ち着いたころをイメージ出来るでしょうか?どんな人たちが集まり、どんな活動をしているのでしょうか? またカフェの雰囲気はどんな?そして必要備品など…。
すなわち、カフェの運営をされるメンバーの皆さんたちが「こうあったら嬉しい、こうあってほしい」というイメージを教えていただければ嬉しいです。
参加者の皆さんはどんな表情をされているのでしょうか?笑い声が聞こえる?悲しみの泣き声?真剣な討論?

 正直ぐうの音も出ない、このイメージの共有が大事!、全くもってその通り、と感じた。で私のイメージは…

2018年7月、マインドマップを習いたての頃に書いた…

 上のマインドマップは本当に初期、まだ月イチの集まりもスタートしていない時のものだ。できればマインドマップをバージョンアップすべきだろうけれど、それにはもう少し時間をかけようと思う。(実はマインドマップについては数年前厳しいご意見というか叱責を講師の方から書かれたことがあり、それ以降使っていないのだ。相変わらず弱い…)
但し、上のマインドマップと基本考えている箇所は大きく変わっていないことに気づいた。

 ということで具体的な話に戻ろう。
 まず、どんな人たちか…年代でいえば40代からそれ以上と書きながらあまり年齢層にこだわりはない、とりあえずは自分で生活を維持できている大人、人によっては少し支援が入りつつあるかもしれない、何を生業にしているかどうかではなく、認知症だけでなく老いていくことへの不安を持っている人、自分の老いだったり、それ以前に親の老いだったり、また誰かを介護している人だったり、老老介護だったり、見取り後だったり、そんな人たちがひとりふたりと来る。
もちろん今現在リアルな不安があったり、診断待ちだったり、診断がでたばかりだったり、そんな人もその中には混じっている。

 どんな活動というよりその場でどんなことをしているのか?への答えは…
 まずその場に集まった人それぞれがゆっくりとその人のペースで今抱えている不安や恐れを話すことができるような雰囲気が大切、だからメンバーはその雰囲気、環境を作り出すために始まる前の深呼吸、メンバー同士の気持ちを揃える時間を作ってから始めている。これはその場だけではなく日常的な情報共有が大切だと思っている。
 カフェでは来た人から出された言葉を受け取りながら、少しずつ会話がはじまる、その会話が続いていくことでまた別の言葉が出てくる、そんなポツポツと話が湧き出て続いたり、途切れたり、数分の空白の時間もホッとできたりする、そんな雰囲気。ここのコーヒー香りが良いね、ケーキがおいしい!、ちょっとしたつぶやきも自然と出るような場所。
 話す気分じゃない人は話さなくてもいい、少し離れた席に移ってのんびりしている人もいる、時にはメンバーと来る人がペアのようになってお話が続いていたり(相談事かも)、全体で五人とか六人と賑やかな話になっている時もある。情報交換できたら嬉しいが、そうじゃない場合も多い。それも良し。
 結果、来た時よりも帰る時の方がちょっと気持ちが軽くなったり楽になったりホッとしたり、そう少しだけ笑顔になって帰っていく。
そんな人たちを見送る時間が私は一番嬉しいし、続けていてよかったと思う。

 月イチの集まりではちょっとした学びを楽しみその後情報交換していく、それぞれのお話もできるだけ聴くという流れを時間的にも内容的にも考えながら動かしているけれど、この場でテーマや予定は作らない
 ここでは始まりも終わりもその時次第、時間は決まっているし、スタートでは簡単な挨拶を入れるけれど、途中で帰る人もいるし、最後の三十分で来る人もいる、終わりも簡単に、また来月!会いましょう、的な。
 アイスブレイク的な何かが必要な時は、状況を見ながらちょっとした技を使って声を出してもらったりするが、カフェの一角で騒がしくしたくはないのでちょっとだけ。
 何か学びたい、やってみたいという人がいたら、月イチの集まりを紹介したり、別の場で行われているセミナーや講座をお伝えしたり、この場所で完結するのではなく、他の場とつなげていくハブ?情報収集の場?気軽に来れる知恵の場的かもしれない、今は。ここに来るとよそでやっているお教室だったりサービスだったり、回覧板で流れてくるもの以外のことを知れたりする、そんな場になりつつある。そういう情報源とのネットワークの構築はまだまだ現在進行形。
 どんな人が来るのかを事前に少しは知っておきたい気持ちはある、それは場の許容人数に限界があるから。幸い現状ギリギリ問題なさそうな人数だ。

 今の段階でのミラクルクエスチョンに対する回答としては↑この程度、ボチボチ具体的?動きの見える画像として見えているだろうか?

 最後に、そのために準備するべきモノがあるかとの問いには、妄想話に書いた通り、カフェの先、つなげる先の様々な情報(紙だけでなくWebでの情報含め)をメンバー側が集めておく、まとめておく必要は確かにある。そして専門職が常に居るということは難しいかもしれないが、専門職とのネットワークは作っておく必要がある、多分。相談という場面も想定する必要はあるが、それは即解決するためではなくお話を聴き、場合によってはその部分をアセスメントし、その先につなげるということでもあると考えている。
 基本はメンバー側が来る人の話を否定しない、分析しない、評価しない、まず受け止める、そして秘密保持が大切だと感じている。

 小さな場での小さな集まり、そして小さな一歩のスタートを意識しながら、その場に来てくれた人の気持ちがちょっとでも楽になる、ホッとする、軽くなる、そんな場にしたいと思う。だからこそ小さな場(小さなカフェ?)をしっかりと選んでいく、提案していくという作業に時間をかけていきたい。
 そしてそのカフェがスタートして数か月後には、上記に書いたような場になっていることを楽しみにしている。




 


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