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「定年女子」のそれから①

定年女子と書きながら、正しくは定年退職ではなかった…一言で言えば力尽きた、疲れ果てた、これ以上ここにいたらその後に何もできなくなるな…とも思った。その時は。

ブログでもFacebookでも簡単に書いたり、触れたりしたことをここで少し思い出しながら書いておこうと思う。1回目は、仕事を辞める決意をするまで。

2009年春、前職を辞めた。海外資本の輸入商社。そこで取引先の一つだった企業が日本法人を立ち上げるということで色々あり、私は先に辞め日本法人スタート後、入社したのだ。新しい組織、新旧取り混ぜてのメンバー、単純に楽しみだった。最初の数年は怒涛のように過ぎていき、気づけば仕事範囲は拡がり毎日が慌ただしく過ぎていった。少しばかり古い体質をひきづっていた前職からの参入者たちとの関係、新たに採用したメンバーとの関係、気を使うことも多かったけれど、何とか対応していた。

一番大きかったことは、膝手術とそれによって無理ができなくなったことだ。1ヶ月ほど休職というか在宅で仕事をしながら、これからの働き方を色々模索した。2013年の秋のこと、57歳になった時だ。私が現場に不在でも仕事は回ること、そして私自身があの場に戻ることの不安が増えてきたことだ。復帰直後、最後の本社出張を私が行かざるを得なくなり、本社での状況も知ることでもう私にはついていけないのではないか、と思うようになった。帰国後、上司=社長に短時間就労とか、契約社員とか、嘱託とか、とりあえず正社員から別の形での就労させてほしいと、提案を始めた。その時、翌年中にはそのような新しい働き方で続けるつもりだったのだ。ただ、就業規則は数年前にできたばかり、その時の内容は65歳定年!私には65歳までフルタイムで同じ役職で続けること考えられなくなっていた。

残念なことに、私の提案に対する代案はひとつももらえず、時間だけが過ぎていった。2014年秋、以前から予定していた家族での旅行、ひとときの休息のような時間に、もう仕事は終わりにしよう!と決意を新たにした。そして、2014年12月辞表を提出した。

②では辞表提出から実際に退職するまでを書いてみようと思う。

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