そういちの社会人手帳

ヨーロッパのどこかで大学生をしていました。 人、食、芸術が生き甲斐です。

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最近の記事

行きつけの床屋を見つけた話

最近になって、というか社会人になってついに、自分に合う床屋を探す長い長いジャーニーが終わってお気に入りの場所が見つかった。 ただ、これがめちゃくちゃ遠い。駅から10分くらい歩いた僻地にあって家から40分くらいかかる。 (この前、友人と近所の定義について論じ合っていたがやっぱり歩いて10分くらいを出ると近所じゃないと、僕なんかは思うんですな。) ただ、店の雰囲気が抜群に良くって、行くだけで何かこう、ウォッシュされる気分になる。かかっている小さな絵と、一枚板のテーブルのデザ

    • 茨城の廃校で焚き火をしてきた話

      仕事が始まって、なんだか時間の流れ方がせわしなくて、火と自然をみたくなったので三連休に友人とグランピングなるものに行ってきた。どうやら今回のグランピングは廃校に建てられているらしい。楽しみ。 この前の個展を見にきてくれたちょっと仲のいい友達3人プラスその友達の友達。 家を出る前までずっと新潟に行くのかと思って行き先を見直したら茨城だった。 朝の9時に待ち合わせをしていたら5人中2人は寝坊でら待ち合わせ時間に起きた。疲れてるもんねー。(僕の友人はみんなこんな感じです)

      • テムズ川のような4年間を振り返って

        大学を卒業しました。 昔から、節目節目に何かをすることが本当にできなくて節目の結構後にぬるっとお礼を言ったり出来事を振り返ったりしている。 多分、興味のあることに向き合いすぎるせいで振り返るとかフィードバックするみたいな工程が人の何倍も苦手なせいだ。 なんだか今日なら書けそうな気がして勢いのまま筆をとった(キーボードを叩いた)。 ——————————————————————— ーーー大学卒業から早くも3ヶ月も経ち、(自分でも驚いているが)東京で働きはじめている。時々

        • ポルト一日旅行 part2

          8/19 今日はリズボンからポルトに日帰り旅行に行ってきた。前日に思い立ってバスを予約したらなんと合計19ユーロ。3000円で行けちゃうなんて嬉しすぎた。 ヨーロッパの交通費の安さを体感するたびに、EUの一体感を感じ、同時に日本がどれだけ極東かということを実感させられるね。 早起きしてバスに乗り込み、お昼前にCampanhã駅に着く。 行きのバスになんとwifiがあり、ざっくり行きたいところをメモした。 いわしのフライ ご飯屋さんを調べるのはものすごく上手いわけではない

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        • 日記-社会人編
          2本
        • 日記-大学編
          9本
        • 映画、本、音楽
          7本
        • 紀行文
          4本

        記事

          柴田聡子「雑感」の雑感

          音楽をもっときちんと聴きたいと思う。 この前友人と話していて、いい感じの音楽の聴き方を聞いた。彼は昔から習慣として週に一度、アルバムを決めてそれに点数をつけているという。僕は、(いつからだろう、ストリーミングで聴くようになってからだろうか、)すごく受け身で音楽に向き合ってきた気がするので、そんな彼の聴き方にすごく惹かれた。 僕が小さいころ、お父さんにもらったあの、重厚感のある銀色のアップルのミュージックプレーヤーを思い出した。好きなCDの曲をパソコンに繋げて、そこからまたそ

          柴田聡子「雑感」の雑感

          リスボンの風と音楽 part 1

          社会人になる前、最後の夏休み、リスボンで1週間のんびりしてきた。 なんでリスボンにしたのだろうーー イタリアでバカンスという気分でもなかったし、スペインの陽気な感じも違うかなと思ったんだっけか、忘れちゃったな。 まあ気づいたらリスボンに1週間行ってたというわけです。 8.15 一番近いビーチ、カシュカイシュに行ってみた。 ヨーロッパのバカンスといえばビーチだよね。 海が青いぜ。ビーチデッキでのんびり日光浴して、冷たい海に入って、これってもうほぼサウナですね。確実に整ってる

          リスボンの風と音楽 part 1

          映画Perfect days を観て

          人生の中でまだまだ自分のものになっていない映画、絵画、文学が沢山あるということは幸せなことですね。 映画を観る時、パッと決めることができないし、見たい映画であればあるほど先送りにしてしまう。でも、今回こそは、このタイミングで観て良かったと思いました。あとやっぱりしっかり映画館でみるのはいいです。 ———————————————————————————————————————ヴェンダース監督、Perfect Days、いやあ本当に良かった。存在が、じんわりと肯定されていくよ

          映画Perfect days を観て

          Mid90sを観て

          たまたま暇潰しで見た映画に感動してしまうことってありますよね。 昔、いい感じになった女性の家でアバターを時間潰しに観始めたら、あまりの感動で相手そっちのけで映画に2時間半集中し、その後もずっとアバターの話をしてしまったことがありました。 そう、今回もルームメイトと一本映画を見た後、なんとなく時間があまり、適当にみたmid90sが本当に、心にヒットしてしまいました。 (1本目に見たのは中川龍太郎監督のわたしは光をにぎっているという映画でした。こちらも悪い映画ではなかったです。

          アキ・カウリマスキ敗者三部作を観て

          やっぱり天候と気分はある程度相関性があって、寒いと落ち着いた映画観を見たくなるし、逆に夏、感動、爽快!みたいな映画はあとにとっておこうという気分になる。ロンドンの曇り空を見ていると、空は元々全部白い色をしていて青い部分なんてないんじゃないか、という気がしてくる。 というわけでクリスマス期間中に(この文章は12月に書いたのだ)たくさん映画を見て、気づいたらかの有名な敗者三部作を見終わっていた。最新作「枯葉」でもお馴染みのフィンランドの名監督、アキ・カウリマスキ。初めの一作品目

          アキ・カウリマスキ敗者三部作を観て

          太陽の季節(石原慎太郎)を読んで

          多分学生一つの特権は映画と本にたくさん触れられることだと思う。 あんまり短期的には役に立たないかもしれないが、本や映画でであった景色や一節がずっと心に残る、あるいはいつかのタイミングで思い出されることのために。 石原慎太郎「太陽の季節」を読んだ。 彼の本は実は一度も読んだことがなくて、積読になっていたのをkindleの中で発見して読んだ。僕が日本にいたときの彼のイメージは「元都知事の文化人」でありあまり小説家という印象がなかったけれど、ふとしたタイミングで彼の文章を読むきっ

          太陽の季節(石原慎太郎)を読んで

          2024年、最後の冬 

          やっと長い冬休みが終わって新学期が始まった。 クリスマスが終わってから、新学期が始まるまで、冬休みの2週間は文字通り缶詰め状態で課題やら試験をこなしていた。おかげで体力はめっきり減ってしまったし、パソコンの見過ぎで目が悪くなってしまったように感じる。(その代わりにたくさん映画を見れたのだけど) やらなければいけない課題を先延ばしにして最後に一気に片付けることになる癖はそろそろ改善しないとな。 巡り巡って日本で就職することになったので、ロンドンの冬もこれで最後。振り返ってみれ

          映画「ガタカ」を観て

          今年初めて、とても良い映画に出会った。 終わってからしばらく、宇宙に漂うような、海に浮かぶような気分になった。 映画で描かれる近未来の世界では、生まれてすぐに遺伝子をスキャンされ、遺伝子の優劣によって仕事や階級さえも決まる。いわゆる優生思想の行き着く先である。 よって「普通の方法」として人工授精、遺伝子組み換えによって出産が行われるが、 主人公は母親の希望で自然分娩によってこの世に劣勢な遺伝子を持って生まれる。そのためもあって、彼は子供の頃から遺伝子エリートの職業である宇宙

          映画「ガタカ」を観て

          友人について考える

          どのような文章であっても、一番大切なことは手紙を書くつもりで文章を綴ることだ。この前読んだ「伝わるちから」という本の中で、暮らしの手帳の元編集長の松浦弥太郎さんが文章に関して、こんなことを書いていた。 3人の友人たち 友人について書こうと思う。 別に彼/彼女らがこのnoteを知っているわけではないので直接文章を通して伝えるわけではないけれど。じゃあ誰のために書くのかというと結局のところ自分のためだ。自己療養の手段として。文章も限られているので今浮かんだ3人の友達について書

          最近の日記

          何かを継続するということはとても難しくて、日記にしろ、運動にしろ、資格勉強にしろ、だいたい数ヶ月-1年くらいで頻度がガクッと落ちてしまう。 特にブログなんかは、何か有益なものを発信しなければ、一貫性のあるものを書かなければ、と思うとどうしても書く手が重くなってしまう。習慣にできるといいのだけれど。だから、とりあえずnoteは、のんびり多くの目線を気にせず書くことにしようと思う。 とりあえず最近の現状報告。今年は大学が最後の一年(長かったようであっという間だったな)で、個人的

          トスカーナ紀行記 #1

          僕はイタリアがとても好きだ。 どうしてか昔から不思議に惹きつけられるところがある。 ということで2回目のイタリア旅行、今回はトスカーナを中心にフィレンツェ、ピサ、サン・ジミニャーノを巡った。少しずつ分けて書いていきたい。 ピサ行きの飛行機 1番安い格安便を取ったため、朝5時に起きて飛行機に。日本円にして3000円の格安航空。若さの特権。 ピサ行きの飛行機の中では陽気で博識なイギリス人老夫婦と隣通しになった。どうやら彼は三島を好んで読むらしく日本文化や社会の質問を延々にさ

          トスカーナ紀行記 #1

          アイスランド、雪原とサーモン

          僕のバケットリストには多くの人のそれと同じように「オーロラを見る」が上位にあった。 という安易な理由からアイスランドへ行ってきた。 初日、夜8時からオーロラを見るツアーに申し込んだ。バスガイドがアイスランド訛りの英語でオーロラについて説明してくれた。 「今日は天気が悪いのでオーロラが観れるかわかりません、ただチャンスがあるのでとりあえず行ってみましょう」 中都市(あえて中都市と言いたい)レイキャビクからバスで1時間ほど走ったところで、小さな灯台のある海岸に着いた。 霧を抜

          アイスランド、雪原とサーモン