偽物のドラム缶と本物のドラム缶

貧しい国に家族で住んでいる夢を見た 。
それはそれは貧しい国で貧しい家庭で
いつもギリギリの生活を送っていた 。

家の中で唯一マシな部屋に
家族でご飯を食べたりしていた 。

マシな部屋といっても
床は黒くて 、色々な所がボロボロだった 。

きっとその他の部屋は
とんでもなくボロかったんだろう 。

そしてとてつもなく怖かったのが
ちょっとした事を犯してしまうと
政府の方針によりその場で殺害されてしまう
という怖い法律が存在していた 。

そんなとある日 、雨が振る中
家族で政府の話を聞きに行かなくてはならない
日があった 、それは国民の義務のようなもの 。
沢山の国民が集まっていた 。

だが 、そこで事件が起こる 。

政府が何らかの理由で多くの人間を
殺害するという計画を言い渡された 。

そこからはなぜか分からないが
偽物のドラム缶 、本物のドラム缶
という話が出てくる 。

家族で家に帰った 。
いつも家族と居る居場所は雨漏りが酷かった 。

そしてドラム缶の話だが 、
それぞれの家庭に政府が
2つのドラム缶を置いたとのこと 。

だが 、ドラム缶には
偽物のドラム缶と本物のドラム缶がある 。
どう置かれるかは政府がランダムで選ぶ 。

偽物を2つ置かれる家庭
本物を2つ置かれる家庭
偽物と本物を1つずつ置かれる家庭

この3パターンがあった 。

案の定 、家には2つのドラム缶があるのだが 、
偽物なのか本物なのか区別が付かない 。

ドラム缶の役割は

偽物のドラム缶の場合 → 近いうちに爆発
本物のドラム缶の場合 → 質屋に持っていくと高価な物としてお金が貰える 。

ただし 、偽物のドラム缶を質屋に持っていった
場合はその場で殺害される 。

家族皆で死を選ぶか 、
家族の誰かは死んでしまうが生きるを選ぶか 、

でも

きっと貧しい家庭だったから
お金を優先したのだろう 。

本物のドラム缶だった場合は
新しい家を建てられるくらいのお金が貰える 。

そんな中 、母親がドラム缶2つを
質屋に持って行くというのだ 。

母親以外の家族は皆反対 。
僕は何も言えなかった 。

だが大丈夫だろうという可能性だけを持ち
ドラム缶を1つずつ質屋に持って行った 。

僕は母親に付いて行った 。

質屋はなぜか少年が運営していた 。
少年がまじまじとドラム缶を調べ
その答えは "本物です" とのことだった 。
それは2つとも同じだった 。

母親と喜び 、雨が振る中
それを告げる為に早く家に帰った 。

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