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「ピーチカ・ピーチカ・マトリョーシカ」-メイキング

母の日に間に合わせたかった絵…です。
5月はステイホームで惰眠を貪り…いいえ英気を養っておりました。

20_06_10_母の日マトリョーシカ

祖母、母、娘、娘のもつお人形…とマトリョーシカのように相似形に。
カーネーションでなくイチゴなのは、「苺」という字に母がいるから。
実際に母の日の広告などに使うには我が強すぎるかんじですが、描きたいものをぎゅっと詰め込んだのでとても楽しかったです。


ラフ

母の日マトリョーシカ-ラフ

全体の構成と配色をPhotoshopでざっくり。
マトリョーシカ感を出したかったので、お土産物のマトリョーシカやロシアの絵本を参考に服の柄などを描き込み。
柄物に柄物を重ね着する民族衣装すごいな〜と思いながら。


線画

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ラフをコピー用紙に印刷し、ケント紙へシャーペンでトレースダウン。

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やわらかな質感にしたかったので主線以外も塗り込み。

写真-2020-06-14-19-35-03

周囲の飾り枠は半分だけ描いて、Photoshopで反転コピーします。
最初からPhotoshopで描くこともあるけど曲線がぐいぐい伸びる絵の時は紙に手描きの方がいいかんじに描けることが多い。
(文字も何パターンか手描きで作ったけど最終的には普通にフォントを使用しました)

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スキャンした線画をPhotoshopで開き、
白い部分を透明化し、線画レイヤーとします。この上にクリッピングマスクで色を重ねていきます。
(暖色系でまとめる予定だったので最初は赤系に)


彩色

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線画に色をのせた状態はこんなかんじ。
これだけでも味があってきらいじゃないです。

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線画レイヤーの下に置く色面。
服の柄はPhotoshopでコピペを駆使しつつちまちま描き込んでいます。

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線画と色面を重ねるとこんなかんじ。

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目や髪にハイライトを入れ たり、全体的にディテールアップをします。
ハイライトなしのマットな感じも好きですが、今回はかわいく生き生きさせたかったので。

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カラーバランスレイヤーで全体的に明るく華やかな印象にします。
明るい部分は黄赤、暗い部分は青緑がかった色にするのが好きです。
さらにテクスチャレイヤーを重ねます。

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足元に猫リョーシカも添えます。
スカートの色が暗いからまぎれがちだけど。


装飾

そんなかんじで飾り枠も作っていきます。

20_06_10_母の日マトリョーシカ---別

葉っぱが緑色だとこんなかんじ。これはこれでかわいい。
今回は中央に注目して欲しかったので、飾り枠全体をグラデーションマップやカラーバランスレイヤーで色調整し、おとなしめな印象にします。

最後にスマートシャープで引き締めて

完成

20_06_10_母の日マトリョーシカ

20_06_10_母の日マトリョーシカ3

そこはかとない魔女感。
カラーリングを変えてハロウィン仕立てにしたほうが馴染みそうではありますね。まぁ楽しかったからよい。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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