コロナ禍以降にRTAにハマった僕のお気に入り動画
こんにちは、いわしまです。
皆さんは「RTA」という物をご存知でしょうか。
リアル・タイム・アタックの略称で、主にテレビゲームをどれだけ早くクリアするかという、特殊なプレイスタイルの事を指します。海外ではスピードランという名称が使われています。
そんなRTAは積極的にイベントが開催されており、日本で最大のイベントがRTAinJapan(以下RiJ)です。最近はTwitterのトレンド入りすることもあり、知っている方も多いかと思いますが、RTAイベントは、世界各国で開催されていて、それがネット配信されています。今回はRiJを中心に、僕のお気に入りRTA動画を紹介したいと思います。
リングフィットアドベンチャー World1 Any% (2021年)
最初に紹介するのはリングフィットアドベンチャーのWorld1のRTAです。2021年のRiJの大トリで披露され、リアルタイムでは大変な盛り上がりを見せ、同接17万人という記録を打ち立てました。上のアーカイブも、RTAを全く知らない妹が「滅茶苦茶おもしろい」と絶賛するほど、1本の実況プレイ動画としても非常に高い完成度を誇ります。
走者のえぬわたさんの走りも見事ですが、実況のたぐちアナのハキハキとした喋り、解説のひととせはるさんへの話の降り方、隙を見てネタを入れるトーク力など、本職のアナウンサーの技術がこれでもかと盛り込まれている事が、動画の完成度に一役買っていると分析します。
RTAの解説に限らず、コミュニケーションの勉強の教材になるかもしれません。
スーパードンキーコング Reverse Boss Order (2019年)
続いて紹介するのはスーパードンキーコング(英語名ドンキーコングカントリー、以下DKC)のReverse Boss Orderです。
これは僕がRTAにハマるきっかけになった動画です。まずカテゴリーですが、DKCのボス6体を逆順に倒していき、最後にラスボスを倒すルールです。何を言っているのか分からないと思いますが、バグ技を駆使する事で、ワープができてしまい、この意味不明なルートが実現できます。ステージのクリアも、飛鳥文化アタックを始め、視覚的にインパクト抜群のテクニックがポンポン飛び出すので、非常に見ごたえがあると思います。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 目隠し Any% (2023年)
一言で表すなら、RTAというより曲芸です。
昨今のイベントで披露される度にトレンド入りする「目隠しRTA」はどれも面白いのですが、その中でも直近に披露されたブレワイのAny%を紹介します。そもそも普通にRTAが上手いのに、そこに目隠しという更なるハンデが加わることで、エンターテインメントとしてのパワーが増しています。
RTAはグローバルなコミュニティで研究がなされており、バグ技の発見報告、それによるタイム短縮効果などは全世界で共有されているため、走者同士のコミュニケーションも活発です。このアーカイブの走者のバブジアさんは海外在住のRTA走者で、オンラインで日本のイベントに参加してくれました。逆に日本人の走者が海外のRTAイベントに参加することもあります。
ランダマイザーRTA
続いては、ランダマイザーというカテゴリーのRTAの紹介です。絶対に日本のイベントで披露される事は無いと思うので、紹介することにしました。
というのも、このカテゴリーで使用するゲームソフトは、有志による改造が施されているためです。
このカテゴリーはどういう物かというと、アイテムの場所が完全にランダムになっている、出たとこ勝負なカテゴリーです。上に貼ったポケモンを例に挙げると、御三家が御三家じゃない・スズのとうの頂上にビードルがいる・ヤナギがセレビィを使ってくるといった変な光景が見られます。何が起こるか分からない中で、どれだけキーアイテムの場所にヤマを張り、最速でクリアするかという駆け引きがポイントと言えます。
海外のRTAイベントでは、ポケモン以外にも「時のオカリナ」のランダマイザーが人気なようで、よく披露されています。
スーパーマリオ64 16枚RTA ドラム% (2024年)
続いて紹介するのは、ニンテンドー64の名作、スーパーマリオ64の16枚スターのRTAです。このゲーム、取得するスターの数などでカテゴリーが分かれており、0枚RTA、ケツワープ禁止など、カテゴリーは滅茶苦茶多いです。
しかし、このアーカイブの本質はそこではないです。ドラム%が示す通り、ドラムを叩いてマリオを操作する、何をどうしたら思いつくんだと言いたくなるRTAです。この記事を書くきっかけのRTAです。
ゲーム画面は当然ですが、ワイプの走者がどんな風にドラムを叩いているのかにも注目してほしいです。クッパ戦でジャイアントスイングをする際のドラムテクは必見です。そして最後は….
是非ともアーカイブの最後まで見てください。
さいごに
ここまでオススメのアーカイブを紹介しましたが、RTAイベントはチャリティーイベントです。RiJの収益は国境なき医師団に寄付され、世界平和に貢献しています。RiJを開催するうえで参考にしたと名言されている、世界最大のスピードランイベントGDQも、チャリティーイベントとして一度のイベントで2億ドル以上の寄付金を集めるなど、日本のRiJとは文字通り桁違いの規模です。たとえアーカイブを見るだけで寄付をしなくても、それはRTAシーンの盛り上がりになり、走者・視聴者が増え、更なる寄付へと繋がります。
つまり、この記事を読んで上の動画を見ただけでも、既にチャリティーに
参加しているのです(個人の感想です)。
上の動画以外にも、沢山のゲームがイベントで披露されているので、昔遊んだ思い出のゲームや、好きなゲームを探してみてください。
僕は走者では無いですが、RTAというカルチャーの1フォロワーとして、
ひとりでも多くの方がチャリティーに参加することを願っています。
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