【銘柄勉強会】サブスク順調で+30%成長!直近の決算や今後について企業に直接ガチ取材してみた!データ・アプリケーション(3848)


本記事は2024年9月13日に公開された【銘柄勉強会】サブスク順調で+30%成長!直近の決算や今後について企業に直接ガチ取材してみた!の書き起こしとなります。

■動画URL
https://youtu.be/cxnO5IvBFZw?si=Rnv21JAQDJRZj5jW

資料
・2025年3月期1Q決算短信
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3848/tdnet/2483360/00.pdf
・2025年3月期1Q決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3848/tdnet/2483395/00.pdf
・2025年3月期〜2027年3月期 中期経営計画資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3848/tdnet/2436908/00.pdf
・公式note「DAL通信」【2025年3月期第1四半期決算のここを見てほしい!】
https://note.com/dataapplications/n/n6cc7734692cd

■株式会社データ・アプリケーション(3848)
企業内外のデータ連携(※EDI)に関するソフト開発・販売およびコンサルティングを行っている。
HP:https://www.dal.co.jp/
※EDIとは?:https://www.dal.co.jp/column/i-edi/



<目次>(Noteの機能で自動で出るのでコピペ対象外)
1.はじめに
2.株価指標の確認
3.業績の確認
4.新製品(Placul)について
5.感想と注目ポイント

【1.はじめに】


 取材編とは:上場企業へ訪問し、直近の決算や今後の成長戦略などについて取材させて頂いたものを視聴者に共有する企画です。 
 今回は毎期取材させていただいている「データ・アプリケーション(3848)」(以降:DAL)が2025年3月期・第1四半期決算を発表され、アップデート取材を行ったので、内容を共有して行きたいと思います。
 実は決算当日にライブでも取材をしておりますのでご確認ください。
https://www.youtube.com/live/bIeDQGeo_bU?si=WL_q7qsS4pq9bqae

【2.株価指標の確認】

2024年9月5日時点

 まずは株価指標を確認します。株価の動きは決算後やや売られており、配当利回りが3%台となっております。

 株主還元は、DOE3.5%、25円の下限配当を設定しており、今期予想も25円の予定です。基本的に中期経営計画の期間(2025年3月期〜2027年3月期)は、余程の事がない限りは、25円を下回ることはないです。もちろん利益が出て株主資本が積み上がった場合、DOEが設定されているので、増配もあり得ます。 他にも株主優待として、プレミア優待クラブを導入しております。

【3.業績の確認】

 続いて業績の確認に移ります。2025年3月期1Qの結果は減収減益で、売上高5.48億円・営業利益300万円の着地となっております。元々、今期は減収減益の予想で、要因は特需の影響で去年の業績がかなり良かったからで、特に売り切り型のパッケージがかなり伸びていて、それに伴うメンテナンスも伸びました。
 今期予想に関しては、売上高26億・営業利益3.5億となっております。


 売上構成について、全体で見ると減少したかと思いますが、内訳を見るとサブスクリプション(以下、サブスク)は伸びており、2024年3月期1Qと比べると約30%と大きく伸びています。
 DALは売り切り型パッケージからサブスクへ転換している最中で、今期もサブスクを重視して伸ばしていく予定です。逆にパッケージとメンテナンスが減少していて、「これまでパッケージを提案していた所をサブスクへ提案する」というようにサブスクが伸びる分、パッケージが伸びづらい構造となっています。これを見ると本当にサブスクへ切り替えている転換点だという所で、例えばパッケージの売上が1000万円だとすると、サブスクはその1000万円を4,5年で回収するというように、サブスクへ切り替えることの恩恵が出てくる分岐点が4,5年(勿論、お客様によって料金や回収期間は変わりますが)と長い目でみると良いが、短期的に売上は下がってしまいます。またサブスクの解約率の開示はありませんが、継続率は90%後半と、ほとんど解約が出ないモデルかなと思います。
 サブスクについて、2024年3月期3Qと4Qを比較するとほぼ横ばいで、2025年3月期1Qに一気に増えている理由を聞いた所、2024年2Q・3Qに尽力したハイタッチセールス(代理店を通さずに企業が直接顧客に対応するセールススタイル)の成果が反映されているとのことでした。
 

 

 サブスクの伸びは加速しており、単月での売上は6200万円まで到達しています。DALとしても「6000万円を超えたことは大きい」と捉えられていました。またARRも約7.5億まで来ており、今後の伸びが楽しみです。
 「計画値と比較してどうでしたか?」と質問をさせていただいた所、「全体としては若干、下振れている」という話で、「パッケージとメンテナンスがもう少し取れたのではないか」とのことでした。サブスクに関してはハイタッチ営業が上手く行ったことで、計画値を上振れているとのことでした。

 費用の構造は今期から新しく開示されていまして、まず製品製造原価(製造原価の大半は自社開発の為、開発人件費となっています)が事務所移転に伴う家賃と減価償却費の減少で昨年度対比で減少しております。その他、待遇改善や10人前後の新規採用で、人件費(開発側ではなく管理側)が増加していますが、全体では大きく変わってはいません。費用についてDALの場合は大きな変動がなく、約5.5億円程度が四半期の損益分岐点となってきます。

 買収したWEELについて、完全小会社化した狙いについて聞いた所、「WEELは生成AIに強く、DALはデータ連携を行っているので、生成AIが持ってきたデータとそれらの分析をデータ連携へ活かしてお客様の効率化が図れる等、親和性が高いので買収した」とのことでした。
 またWEELの数字は、2025年3月期2QにBS、3QにPLが反映されるとのことでした。

 自社株買いについても毎月議論を行っていて、短期的ではなく3年やそれ以上の期間を見据えた中で検討しているとのことでした。

【4.新製品(Placul)について】

 最後に新製品のPlaculについて、実際の画面を見せていただきまして、タスク管理、マインドマップ、ファイル管理などPlaculで一括管理が可能なので便利だと思いました。
 タスク管理やマインドマップは単体のことが多いですが、一括管理だからタスクの背景となった議論が分かり、それが凄く便利だと思いました。
 また、ファイルも簡単に添付でき、タグも付けられるので、担当者が「どこいったっけ」と忘れてしまっても「このプロジェクトはこのファイル」と適切に管理ができます。実は私も投資でNotionやAsanaなどの管理ツールを使っているので、今度使わせてほしいという話もさせていただきました。
 これによって、プロジェクトの全体の流れや責任者が視覚的に共有できるので、納得感を持って仕事ができ、改善案も出やすくなりそうだと感じました。
 Placulの進捗について、機能の追加等で良いプロダクトになって来ており、これからセールスを頑張っていくとのことでした。
 
【5.感想と注目ポイント】
Ken
・配当に関して、財務的な問題が発生しない限り減配は基本ない(中期経営計画中)、2024年9月5日時点で配当利回り3.13%と、配当のクッションが効いてくる株価になってきたので、ここから何百円も下がるとは考え辛いと思っています。DOEも導入しているので、株主資本を積み上げて行けばゆるかな増配が期待できると思います。
・今のマーケットはPLを重視しているので、前回の2Qがかなり良かったこともあり、決算の見栄えは悪くなると思います。しかし、サブスクの売上が積み上がってきているので、それらが良かった時のパッケージ売上を上回って来ると面白いなと思います。
・注目している点は、損益分岐点をしっかりサブスクで引っ張りながら超えてくるタイミングです。ARRが約7.5億まできており、これが10億〜15億になると利益が損益分岐の5.5億を超えやすくなってくるので、ARRの伸びも注目しております。

いとちゃん
・サブスクに切り替えているので、数字面は悪く見えてしまうというのはありますが、長期的に見ればサブスクは伸びているので期待したいなと思います。
・株主還元をしっかり設定して株価の下値支えをしようとされている点が、株主を意識しているんだなと感じました。
・パッケージ売上が減りすぎないように、サブスクとのバランス調整に注目したいですね。

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