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日記

わたしは好きなものについて話すのが苦手だ。

特に対面で、音楽について。

対面だと会話を成り立たせるための言葉を発してしまい、自分の本当に思っていることを話せずに終わってしまう。悪気なく嘘をついてしまう。

また、好きな音楽について話そうとすると、音楽に対する思いは大きいのにその思いを上手く言葉にできず悲しくなってしまう。

このnoteのようにブログだったらゆっくりじっくり言葉を紡げるからそんなことはないのだけれど。


この前、親に自分の好きな音楽を布教しようとした。
あまりにも音楽の趣味が合う人が周りにおらず、誰かに魅力を伝えたいと思ったのだ。
布教しようとしたバンドは、andymori。

特に私が好きな曲である『クラブナイト』『16』の良さを伝えようとした。

私の中で『クラブナイト』は絶望しかけているときに自分を肯定してくれる精神安定剤ソング、『16』は名刺代わりにしたいくらい自分のことを歌ってくれている共感ソングという立ち位置で、歌詞がとっても好き。

なのでSpotifyで歌詞を追いかけながら、ここがいい!という話をしようと思ったのだが、話しながら涙が出てきてだめだった。
私は小さい頃から喜びでも悲しみでも怒りでもとにかく感情が溢れたら泣いてしまう人だった。今回の涙は喜怒哀楽のどれに当てはまるか自分でも分からないが、泣いてしまった。

そんな中『16』の歌詞を指さして「ここの歌詞が私のことを話してるみたいですごくいいの」と話したら「そんなことないと思うけどなあ」と返された。
そんなことない、じゃないの。この通りなの。なんで分かってくれないの。

「壮平さんの歌は絶望も歌ってくれている気がするの。救われるっていう訳ではないけどなんと言えばいいか…」「こんな生き方でもいいじゃん!っていうこと?」
ううう…違う、結果的にはそうなんだけど、なんか違う。伝わらない。

結局私が涙を流しただけで終わった。今思えばandymoriのライブ映像を一緒に見ればよかったな。そうしたら魅力を伝えられたかな。


ああ、やっぱり好きなものについて話すの、苦手だ。

光と闇が君の前に見えたら光を目指そう

andymori/クラブナイト

どこにも行けない彼女たち
駅の改札を出たり入ったり
変われない明日を許しながら
なんとなく嘘をつくのさ

andymori/16



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