映画「ほつれる」
不倫関係にある綿子(門脇麦)、木村(染谷将太)。ある出来事をきっかけに綿子が自分の気持ちと向き合っていくストーリー。
木村の奥さんから問いかけられた質問が、印象に残っている。木村と木村の奥さんは大学の時から別れたりくっついたりしつつ15年も一緒にいた。結婚したら1人の人としかセックスできない。
他の人をあまり知らないままずっと1人の人と一緒にいることは、周りからは一途で理想的だって言われるけれど、それって理想的というか「いいこと」だと思いますか?
一般的には、一途で理想的で「いいこと」なのだろうと思う。でも、木村の奥さんは素直にいいことと受け取れない何かがあったのだろう。
私には付き合って5年の彼氏がいる。大学の時から付き合った人。
とても素敵で私とこんなに長く付き合ってくれて感謝しているし一途、なのだろうと思う。
でも、この5年の間で浮気ではないけれど、「好きかどうかわからない」と言われたことや、特定の他の女の子と凄く親しげに話している様子を見たことがあった。
その時は自分でも驚くくらい傷ついてずっと怒っていて涙も枯れるくらい流していて、“自分のことだけ”を“ずっと好き”でいてくれる人がいいと思っていた。
でも、本当にそれが「いいこと」なのだろうか?
色んな人がいて、生きていく上で良い刺激になったり自分を成長させてくれたり、慰めてくれたり、共感してくれたり、、、
私には出来なかったことをしてくれる人や、不満の吐口になる人、新しい視点を与える人と関わる機会を私が奪って良いのだろうか?
相手にとって「いいこと」ではないかもしれない?
恋愛や結婚はエゴがなければ成立しないものだと思っているから、相手にエゴを押し付けるのは当然だろう。でも、どこまで押し付けて相手に我慢させていいものなのか。相手が良いと言っていれば良いというものなのか。
自分がそこまで相手に影響を及ぼすことへの恐れがあるから、考えてしまう。
どう思うのかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?