がんばらないけど、あきらめない。
初めてnoteを書きます。フクイチです。
Top画像は、これを書いている日の夕食です。
私は「一秒が一億円」という個人サイトを運営しています。
一秒が一億円には、こんなサブタイトルがついています。
毎週土曜更新。がんばらないけど、あきらめない。
「毎週土曜更新」は読んで字のごとくなので、このnoteでは、
「がんばらないけど、あきらめない。」
の話をします。
苦しかったんです
「がんばらないけど、あきらめない。」
この言葉は、私が大学4年のときに思いついたものです。本や映画等に出てきたわけではありません。
どういった経緯で思いついたのか、お話しします。
大学4年のとき、私は楽天ブログを書いていました。
4年の冬頃から大学院2年の秋頃まで、ほぼ毎日更新し、記事総数は最終的に900件以上に達しました。
西暦で言うと2006年～2008年のことです。
なお、現在は閉鎖しています。
当時の楽天ブログでは、ブログのタイトルとは別にサブタイトルを設定できました。
スクショが無いので説明しづらいですが、ブログタイトルの下にサブタイトルが小さく表示されていたんです。
（サブタイトルは2013年に無くなったようです。詳細はこちらの「２つのブログタイトルを1つに」の項をご覧下さい。）
そのサブタイトルを、私は
「がんばらないけど、あきらめない。」
にしていました。
その頃の私は、詳細は長くなるので書けないんですが、周囲の人から「頑張れ」と言われ続けていました。
頑張ることこそ正義。頑張っていないと生きている意味がない。頑張っていないと人として認められない。
何もそこまでは言われていないのに、自分を追い詰めるのが心の癖だったのか、「頑張れ」のメッセージを勝手に拡大解釈して苦しんでいました。
さらに、その苦しみを伝えられる人が、誰もいませんでした。
いや、伝えようと思えばできたんでしょうが、わかってもらえなかった場合の恐怖を考えると誰にも打ち明けられず、暗く重たい荷物を心に抱えていました。
誰でもいいから聞いてほしい。私は言いたいことがある。
SNSも未発達の当時、流行り始めていたブログにすがりました。
楽天ブログを検索してみると、同じような悩みを吐露している人がたくさんいました。
頑張れと言われたって頑張れない。そんな自分を肯定できない。
中には、私ですら「病院に行くべきなんじゃないか」と思うぐらい、自らを痛めつけている人、支離滅裂な文章で苦しみを表現している人もいました。
自分とは比較にならないほど重い苦悩を抱えた人たちが、何を考えているのか、どんな生活を送っているのか知りたくて、夢中で楽天ブログを追いました。
そして、コメント欄が開放されているのに、どんな言葉もかけられない無力感を味わいました。
思いついたんです
自分も含めてみんなに言いたい。頑張らなくていい。
がんばらない。
この言葉が自然に出てきました。
しかし、何かを変えたい。
今の自分が今のままでいいわけがない。
もっとこう、なんというか、明るく、ポジティブに、笑顔で、いやそれってどんな感じなのか全然想像できないけど、生きていることに疑問を持たないようになりたい。
「生きてていいですか」って誰にも確認することなく生きたい。
なりたいイメージははっきりしないけど、少なくとも今の私ではない私を求めていました。
頑張るのはダメだ。頑張ると壊れてしまう。
でも、とどまるのも嫌だ。
じゃあ、
あきらめない。
方向性は「頑張る」に似た言葉ですが、ゴールを想定しているがゆえの心強さがあるように思えました。
「頑張れ」と言われるよりは「あきらめるな」と言われたいんです。
がんばらないけど、あきらめない。
私の楽天ブログに、この言葉が載りました。
冷静に読むと不思議な言葉です。
あきらめないと言うからには、結局頑張らないといけないんです。
頑張らずにあきらめないのは不可能なんです。
しかし、「頑張れ」のムチで叩きのめされていた、のみならず自らの首をも絞めていた自分にとっては、開口一番「がんばらない」の言葉が欲しかったんです。
さらに、それだけだと自分が好きな自分になれないので、背中を押すために「あきらめない」と続けました。
短い一文の中で矛盾を起こしていますが、これも「矛盾しててもいいから、思いをそのまま表現したい」意志の表れかもしれません。
2年間、楽天ブログを書いている中で、人からサブタイトルに言及されたことは何度かあります。
「いい言葉ですね。」と言って頂けたのを覚えています。
とてもうれしかったです。
もう一回使ってみたんです
約10年たちました。2018年です。
プログラマーとして働きつつ、何か自発的な活動を始めたいと考えた私は、勉強も兼ねてWeb上にオリジナルの場所を作ることにしました。
レンタルサーバーを契約し、ドメイン「1s100million.com」を取得し、WordPress（Webサイトを素早く作成できるソフトウェア）でサイトを構築しました。
一秒が一億円です。
楽天ブログを書いていた頃よりは、ずいぶん自分を許せるようになっていました。
しかし、自己の根底に潜んでいる悩みは、あまり変わっていないと感じました。
仕事を必死に頑張って、上司から評価されるようにもなりましたが、それを以って自分の生きる意味にしてしまいそうで、怖くなりました。
「今は頑張ってますけど、頑張れない時が来るかもしれません。それでも生きてていいですか？」
「いいですよ。でも、好きな自分になるのをあきらめないで下さい。」
脳内談話室（自動販売機もある）で検討した結果、一秒が一億円のサブタイトルは、
毎週土曜更新。がんばらないけど、あきらめない。
になりました。
一秒が一億円には全く書いてないんですが、サブタイトルの裏ではこんなことを考えていました。
自分がサブタイトルを思い出して、ネガティブに傾きかけた心をちょっと軌道修正できるように。
そして私以外にも、「がんばらないけど、あきらめない。」と聞いて、心の重荷がコーンフレークひとかけら分でも軽くなる人がいたらいいな、という思いからです。
今、noteを書くならこれしかない、と思えるテーマで初投稿しました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
お金をください！