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1万円分の有料noteから感じた「シェアしたくなるnote」

4月から5月にかけて、以下のような企画を掲げ、有料noteを1万円分読みました。
その結果を報告するnoteです。

企画概要

4月の間は、応募フォームを設けてクリエイターさんから有料noteを送って頂き、買って読みました。
noteの条件は以下の通りです。

有料部分が1,000文字以上のnoteのみ対象とします。
・文字数を満たした上で、価格が「300円以下」の場合、必ず購入して読みます。
 価格が「301円以上」の場合、無料部分と価格を見て「読みたい!」と思ったら購入し、読みます。

募集の結果、読んだnoteは17本、総額は4,460円となりました。

次に、自分でnoteを選んで買うこともしたかったので、募集は4月いっぱいで終了とし、5月に入ってからは探し当てた有料noteを読みました。
追加で読んだnoteは32本、総額は5,600円です。

合計49本、10,060円分の有料noteを読みました。
私にとってどのような活動だったか、報告しましょう。

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(クレジットカードの請求書より抜粋)


noteを送って頂いた方へ

まず、素性はおぼろで実績も不明な私の企画に興味をもって頂き、noteを送ってくれた皆さん。
ありがとうございました!
また、この企画をシェアしてくださった方もいます。本当にありがとうございました!
あ、私はフクイチという名のプログラマーです。本名「岩佐 福一」です。

そもそも、なぜこの企画を始めたのか。
「思いついたからやってみた」の一言に尽きるんですが、有料noteを読んだことがほとんどなかったので、上限を決めてたくさん読んだらどうなるだろうかと、興味がありました。
自分の心理を自分で観察したかった、とも言えます。

募集にあたって、初めてGoogleフォームを使いました。
私のGoogleフォーム処女作はこちらです。

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noteのURLが必須、任意でメッセージ。これだけです。
お名前はnoteを見ればわかりますし、メールアドレス等は個人情報にあたるので、入力欄は作りませんでした。

うれしかったのは、任意項目なのにひとりの例外もなく、皆さんがあたたかいメッセージを書いて下さったことです。
中には、本当に例文通り「月がきれいですね…」とささやいてくれた方もいました。しかも複数。
noteしかわからない仮面の恋文が次々と届き、私の心拍数は青天井。これが世にきく「モテ期」かと震え上がりました。


有料noteを読んだ結果

企画を始める前は、
「たくさん読んだら、好きなnoteかどうか、無料部分から判断できる嗅覚が身につくかもしれない」
と思ってました。

全然そんなことなかった。
本当に、買わないとわからない。

「有料部分への導入がうまいnote」っていうのはあるんです。
ですが、有料部分がおもしろいかどうかは別です。

これはコンテストではないので、どのnoteが特におもしろかったとか、際立たせることはしません。
しかし、読んでいるうちに、
「こういうnoteだったら、有料でもシェアしたいな」
というのが、だんだんわかってきました。

noteを書いて下さった方に対して、注文をつける意図は全く無いです。
ただ「有料noteはこういうのであってほしい」という、一読者としての願望を語らせて下さい。


有料でもシェアしたいnote

まず、そもそも「有料部分を読んでもらうことに消極的なnote」があります。
書かずにいられないことを書いたけど、個人的な内容で全体公開はしたくないから有料にした。本当に読みたい人だけ読んでほしい、というnoteです。

いいと思います。
私も、その方式で書きたいnoteがあります。

そうではなくて、ここから話をしたいのは、
「興味深い話、役立つ情報を書いたので、ぜひ買って読んで下さい!」
という、まあそこまでストレートに訴えているかどうかは置いといて、とにかくそういうスタンスのnoteについて。

私が願うのはこれです。


情報には根拠がほしい。


書籍、論文、ニュース、Webサイト、インタビュー、アンケート結果など。
自分の考えが何に立脚しているか、なるべく元をたどれる形で記載してほしい。
「著者の意志では動かせない情報」が含まれていてほしいんです。

時折見かけるのが、「世界○○カ国を旅した経験をもとに…」とか、「上場企業の業績を○○%改善した経験から…」というような方。
すごい経験だと思います。

私だって、いろいろ経験したいです。
「一年かけてヨーロッパを自転車で一周したら、その自転車の前輪が大英博物館に、後輪がルーヴル美術館に展示されたんだぞ!」って言いたい。
「ベンチャー家電メーカーにヘッドハンティングされて、今川焼き型のロボット掃除機を大判焼き型にモデルチェンジして大ヒットさせたんだぞ!」って言いたい。
そして、それらの経験をもとに「絶対に失敗しないカニ玉レシピ」の有料noteを書きたい。「なんでその経験がその記事につながるの?」って言われたい。そして買ってもらって「すごい、つながってた!」と驚かせたい。(どうつなげるかは考えていない)

経験を重ねるのはいいことです。
でも、ひとりの人間が体験できることって、限られてると思うんです。
国連に加盟している193カ国(参考)すべてに生まれて、すべての国の子どもとして成長することはできない。
東証一部に上場している2,171社(参考)すべてに所属して、企画会議を取り仕切ることはできない。

だから、すごい経験をされていても「自分が見たものや聞いたことは、世界のほんの一部分だ」という前提に立っている人の方が、私は好きです。
その不足を補うために有効なのが、根拠です。

おそらく、noteを書く上で参考にされた本とかサイトとか、あると思うんですよ。
それを書いてほしい。
何を元にして生まれた考えか、わかるようにしてほしいです。

ここまでの記述は、書籍「読みたいことを、書けばいい。」(2019年 田中泰延著 ダイヤモンド社発行)を参考にしています。

言葉とは、文字通り「葉」である。好きなことを好きに書いた葉を繁らせるためには、「根」が生えていなければならない。それが一次資料である。

(「読みたいことを、書けばいい。」p.157より)

根拠がほしい。
有料noteへの、勝手な願望を書きました。

そしてこれは、私が自分の文章に対して抱いている願望でもあります。
大前提として、読者が独自に確認できる事実に立脚したい。その上で、思考のリミッターを外して天空を駆け回りたい。

有料にすることは少ないと思いますが、そんな文章を生み出すことを目指しています。


読んだ有料note一覧

最後に、私が買って読んだnoteを掲載します。
活動報告ということで特に感想は書かず、ただただ列挙していきます。順番もアトランダムです。

なお、今日までの間に削除されてしまったnoteもあります。
また、noteは公開後でも価格を変更できます。
そのため、以下のリストの価格を合計しても、1万円にはなりません。

あらためて、noteを書いてくれた皆さん、送って下さった皆さん、ありがとうございました!


※購入はお一人につき一本としていましたが、夢☆さんのnoteは2本購入しています。
これは、応募フォームに「夢☆さんご本人からの応募」と「どなたかが夢☆さんを薦められた応募」がほぼ同時に届き、タッチの差で2本とも購入したためです。


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