Yayoi’s voice
いつものヨガの帰り道
「前はあの動きめちゃくちゃ苦手で、肘なんか床につけられなかった」といつものヨガ仲間に感想を話した。
それを聞いた友人が「あー、それは股関節の動きが良くなったんだね〜」とさらりと言う。
もちろん私たちはヨガを楽しむイチ生徒。専門知識があるわけじゃない。
ただ毎回のレッスンで
・今の自分の身体が感じていること
・その動きはどこにアプローチしているのか
・なぜその動きが大事で必要なのか
インストラクターは何度も何度も繰り返し丁寧に伝えている。
受講生はそれを毎回毎回、言葉と感情と体感で感じていく。
一度ではわからなくても、繰り返し繰り返し染み込みこむように実体験として理解していく。
そんな積み重ねが冒頭の私たちの会話になったのだろう。
学びというのは実体験を持って、その都度感じて得ていくものなのだと、改めて思う。脳内だけで処理されたものは、自分のものにはなりにくい。事実あまりおもしろくない。故に身につかない。
新型コロナウィルスの影響で、長い間学校が休みになった。子どもたちから学びが奪われたかといえば、必ずしもそうではない。評価されることにさらされ続けた子どもたちにとって、野や山へ出てのあそびは縛られることなく自由で実体験としての真の学びの機会を得ていると感じている。
生き生きと、何事にも変えがたい貴重な時間を過ごしている。
学校が再開した後、どうか元の教育に戻らないで、いや休んでいた時間を取り戻さなければとこれまで以上に詰め込みにならないでと願わずにはいられない。
そして大人である私たちは、もう一度学ぶ意味、学ぶことの大切さを考え直し、子どもたちにその環境を用意する必要がある。
子どもたちは大人があれこれ用意しなくても、環境さえ整えれば自ら学んでいく力を持っている。
それを確信して、じゃあ私に何ができるか?
しっかり向き合って動き出したい。