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■vol.80【スマスロ機種評価】スマスロL北斗の拳スペックについての考察

今日は超話題機のスマスロ「L北斗の拳」についての投稿です。素直に感じたことを書こうと思います。案件締めには間に合うと思いますので、各ホール様におかれまして選定の参考になれば嬉しく思います。

まずはあちらこちらに落ちているスペックの基本情報から。


―【L北斗の拳】

販売時期|4/3、4/17、5/7
販売台数|3~4万台(おそらく分納あり)
仕様|AT
遊技性|本AT直通タイプ(CZ無し)
ゲームフロー|通常→レア役で高確→レア役でATへ(上位ATあり)
純増|4.1枚/G(※)均すと3枚くらい
50枚回転数|34.7回転
C単価|3.3円
MY|488
TY|2835
AT初当り設定①|1/383
AT1セットG数|30G+8G(この8G間は通常ベース)
AT1セット獲得枚数|110~120枚
ATのゲーム性|継続率(+レア役などによるセット継続確定あり)
ATの中身|継続率は66%79%84%89%(+上位ATは94%)
ATの中身|継続率の内訳は左から61:29:5:5
AT中の特徴|設定示唆は④⑤⑥のみ(①②の示唆はなし、銅トロフィー無し)
天井1268G(設定変更後は800G)|AT確定かつ高継続&北斗揃い期待度アップ
有利区間の仕様|差玉の限界値>残り有利区間となったAT中のタイミングでリセット。恩恵は84%か89%の高継続ATで再スタート(見た目上はわからない)
貫通性能、引戻し性能|ほぼシームレスと考えてよい
リミット到達後|25~40%で1G連確定、かつ50%で北斗揃い(84%か89%)。

出玉率
設定1|98.0%
設定2|98.8%
設定3|―
設定4|105.7%
設定5|110.0%
設定6|113.0%
 
初当確率
設定1|1/383
設定2|1/370
設定4|1/298
設定5|1/259
設定6|1/235
 
と、ザっと上記のような内容となります。続いて良い点と悪い点について


―良い点

・レア役契機のみ、初当り確率も1/383と比較的軽め(同社Sカバネリで1/405)のため、どこからでも打ちやすいのは非常に良い点。夜稼働、短時間稼働にも向いている点。
 
・やはりコンテンツが強い。単に強いわけではなく「4~5号機Sユーザーが離反した理由の大半は2400枚規制による低射幸化」であるとするなら、同機は【2400枚突破×4~5号機世代直球】となる点も魅力的。
 
・今のタイミングだからこそ離反遊技層、懐古層、また現在の市場におけるボリュームゾーンをメインターゲットにしたコンテンツは魅力的と考えられる点。
 
・AT中の”色目押しが不要”であるため、どの年代でもAT中はストレスフリーで遊技可能な点。
 
・設定①の出率は98.0%と高めに設定されており、勝ち体験を味わいやすい点。
 
・設定⑥の出率は113%と爆発力を秘めている点。
 
・均し純増3枚で1セット120枚程度の出玉を獲得しながら増えるので体感出玉速度は早め。
 
・メーカーの遊技促進計画も明確であり、Web、ラジオ、TVCMなど40~50代のボリュームゾーンをターゲットに展開予定であり、販促・遊技促進の点で抜かりはない。
 
・「スマスロ」であること自体が話題性となる点(スマスロの期待感>>6.5号機の期待感)

以上が同機の【良い点】と感じる部分です。続いて


―悪い点

・【設定運用が難しい】設定③が無く、設定②98.8%→設定④105.7%とその差が6.9%あり、これは体感でわかるレベルと思われます。そのため長期的な視点で考えた場合【設定運用に関して懸念・不安】があります。
 
・【スペックバランスが悪い】C単価、MYに対してTYが低めになっており、バランスが良いとは言えない点。
これは「L北斗の拳」以下のバランスであることに対して
C単価3.3円 MY2835 TY488 AT初当り1/383

「Sカバネリ」
C単価3.0円 MY2644 TY545 AT初当り1/407

「S新鬼武者」
C単価3.3円 MY3100 TY512 AT初当り1/405

「SガンダムUC」
C単価3.2円 MY2900 TY503 AT初当り1/344

(※上記すべてレア役契機、本AT直通タイプの機種)

と上記のように現在の主力人気機種のバランスと比較すると”少し”当たり難く、少し出玉感が足りない”と感じるバランスとなっています。実際の出玉分布も2000枚Oevr率は上記3機種より低め、でも2000枚吸込み率は高めとなり、3000枚Over率は新鬼武者に劣るが、3000枚以上吸い込む確率は高めのバランスとなることが想定され、お客様にとっては”辛めの機種(設定も出率上使いにくい配分になる)”であることが小さくない懸念点。

・今回は”銅トロフィー”が無く、④⑤⑥のみ示唆がでる仕様である上に出率の差6.9%と大きいため、ある程度打ち込めば設定が体感で判別できる可能性が高い。そうなると粘って遊技するお客様が減る。

・あとは”合計4万台”は物理的に多いと思われる点

以上が個人的に考えられる「L北斗の拳」の良い点と悪い点です。

とはいえ、これらを差し引きしたとしても【購入必須の機種】と考えています。ただ、台数の面、設定運用の面で長期的な視点で考えた場合は不安要素の方が多いと考えざるを得ないと思います。このような良くも悪くも話題が先行する機種は(今回のPゴジエヴァのように)多台数を先に、競合に負けない台数で入れないと大きく客数を奪われる可能性が高くなります。機種力自体は弱いため、後発の追加や補填では初期稼働の差を補うことは難しいと思われます。

案件の締めまではまだ時間があります。もちろん同機を手に入れるためには別の案件も考慮する必要が出てきます。それぞれのお店の状況にあった選定基準、台数をしっかり考えておきたいところです、

P業界の准教授@Pラボラトリー
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