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■vol.55【未来予測】Pゴジエヴァの大量導入によって変わったことの仮説

今回も「Pゴジエヴァ」が市場に大量投下されたことでPS市場に起こる変化の一つをお伝えしていきたいと思います。

―一番変わったのは「スマスロ」⁉

正直なところ直接的な影響があったのかどうかは証明できない、というところなのですが、「LHey!鏡」の数値が急降下しています。結論からお伝えすると今のSメイン機候補の序列は【Sカバネリ>S新鬼武者>LHey!鏡】が赤保留程度の期待度となります。今回はそのように考える理由と根拠となるデータを掘り下げていきたいと思います。
 
「LHey!鏡」導入3日目までの推移は
1日目 月 211%
2日目 火 284%
3日目 水 271%
 
対して「S新鬼武者2 ZC」導入3日目までの推移は
1日目 月 227%
2日目 火 287%
3日目 水 270%
 
と上記は非常に近い数値であることがわかります。そのためこの時点では「LHey!鏡」は「S新鬼武者」に近い挙動となる期待が持てた状態であったと言えます。
 
しかしながら、「LHey!鏡」の今週「Pゴジエヴァ」導入後3日目(実質導入後15~17日目)までの推移は
15日目 月 221%
16日目 火 204%
17日目 水 198%

 
対して「S新鬼武者2 ZC」導入15~17日目までの推移は
15日目 月 252%
16日目 火 250%
17日目 水 254%

 
となっており、「LHey!鏡」は明らかな支持率の低下が確認でき、「S新鬼武者」との差が開いていることがわかります。この時点で少なくとも
【S新鬼武者>LHey!鏡】
であることが予想されます。さらに現新台導入から134日目の時点で「S新鬼武者」と「Sカバネリ」の支持率を比較すると、昨日12/21時点で導入134~136日目となる「S新鬼武者2 ZC」の推移は
134日目 月 145%
135日目 火 133%
136日目 水 137%

 
となり、同導入134~136日目時点の「Sカバネリ」の推移は
134日目 月 202%
135日目 火 195%
136日目 水 205%

 
となっています。これら3つの比較からもわかるように
【Sカバネリ>S新鬼武者>LHey!鏡】
である可能性が極めて高いものとなります。
 
今週から4パチ20スロともに市場客数が大きく膨れている中なので、これは”特定できないが何かしらの影響があった”と仮説を立てることができ、また今週の大きな市場変化要素は「Pゴジエヴァ:5万台弱」の市場投入であることから【何かしらの影響=Pゴジエヴァ大量投下】であると考えることができます(※仮に前述の仮説が異なっている場合でも、次回話題機が市場に大量投下されるような、今回のケースに近い場合はPS市場両方に変化が起こる可能性がある、と前もって予測することができます)。この事により戦術で検討すべき事項も変化することになります。例えば
 
Q1.2月に「LHey!鏡」の増産が控えているが、実施可能、かつ費用も同程度であれば「Sカバネリ」を増やす方が良いのではないか?
 
Q2.「LHey!鏡>Sカバネリ>S新鬼武者」で運用を考えていたが、優先順位を変えた方が良いのではないか?
 
Q3.もしかして「スマスロ」のC単価自体が今のスロットユーザーに耐えられないのではないか?つまり次の「L北斗の拳」もC単価が3.3円を超えるようであれば購入台数の検討が必要ではないか?
 
などです。これは思考停止で「LHey!鏡>Sカバネリ>S新鬼武者」であることが当たり前と考えている場合、価値観の変動が起こらない場合、考え方がアップデートされない場合に起こり得ます。ここは柔軟に、思い込みを捨てて、数値の事実(販売戦略の観点)と遊技者心理(マーケット戦略の観点)から様々な可能性を検討していきたいと思います。
 
ちなみに現状「Lヴァルヴレイヴ」はさらに酷い状態となっておりどれだけ長く貢献しても「SバイオRE2」以下の貢献期間となる見込みです。
 

―では、「LHey!鏡」と「S新鬼武者」「Sカバネリ」の出玉分布からユーザー心理を推察してみましょう。

以下は「LHey!鏡」と他機種のそれぞれ導入2週間後の出玉分布データです。
【L HEY!エリートサラリーマン鏡 PA4の出玉分布】
(1000枚OVER率 31.1%)に対して(1000枚吸込み率 40.0%)
(差 -8.9%)
(2000枚OVER率 19.9%)に対して(2000枚吸込み率 25.7%)
(差 -5.9%)
(3000枚OVER率 11.1%)に対して(3000枚吸込み率 14.1%)
(差 -3.0%)
(4000枚OVER率 5.9%)に対して(4000枚吸込み率 6.6%)
(差 -0.8%)
(5000枚OVER率 2.7%)に対して(5000枚吸込み率 2.5%)
(差 0.2%)

【S新鬼武者2ZCの出玉分布】
(1000枚OVER率 30.1%)に対して(1000枚吸込み率 39.2%)
(差 -9.1%)
(2000枚OVER率 18.8%)に対して(2000枚吸込み率 22.9%)
(差 -4.1%)
(3000枚OVER率 10.9%)に対して(3000枚吸込み率 11.0%)
(差 -0.1%)
(4000枚OVER率 5.7%)に対して(4000枚吸込み率 4.0%)
(差 1.7%)
(5000枚OVER率 2.5%)に対して(5000枚吸込み率 1.1%)
(差 1.4%)

最後に参考値として
【S甲鉄城のカバネリ ZRの出玉分布】
(1000枚OVER率 25.5%)に対して(1000枚吸込み率 34.2%
(差 -8.7%)
(2000枚OVER率 14.1%)に対して(2000枚吸込み率 15.3%)
(差 -1.2%)
(3000枚OVER率 7.1%)に対して(3000枚吸込み率 5.3%)
(差 1.8%)
(4000枚OVER率 3.2%)に対して(4000枚吸込み率 1.3%)
(差 1.9%)
(5000枚OVER率 1.3%)に対して(5000枚吸込み率 0.3%)
(差 1.0%)

上記データより、「LHey!鏡」の出玉傾向として
・2000枚Over/吸込率は「S新鬼武者」と同等であり優秀な数値

・しかしながら3000~5000枚Over/吸込率は「S新鬼武者」と比較してともに”3000~4000枚Over率は同程度だが、吸込率が高い(=鬼武者よりも負け額が大きい傾向)”であることがわかります。(※3000枚以上の出玉バランスは「S新鬼武者」が優秀)

となっています。「L鏡」は設定運用による育成の段階に入っていると思われます。また同機はこの後のオンライン情報、実践動画や全国ホールの扱いで動向が変わるのではないかと思われます。

どうでしょうか、昨日(Note54)では「Pゴジエヴァ導入後のP市場変化の予兆編」をお伝えいたしました。今回は「S市場変化、特にLHey!鏡の変化」をお伝えする内容となっています。もちろんこの後はこれらの変化に対してどのように考え、対応していくのかをお伝えしていきたいと思います!


―「Pゴジエヴァ」導入後の変化まとめ

・スマスロシェアの減少(L鏡、Lヴヴヴ、Lバキの稼働の下がり方が大きくなる)し、「6~6.5号機」への揺り戻し現象により「6~6.5号機」シェアが上昇する。

・上記に伴い20スロの稼働上昇が緩やかになる。

・「Pゴジエヴァ」の導入により、ますます「ミドル」「ライトミドル」など射幸性の低いタイプ(玉単価や景品金額が近く低いタイプの機械)のシェアが減少する。

・【Sカバネリ>S新鬼武者>LHey!鏡】である可能性が極めて高い


P業界の准教授@Pラボラトリー
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